2011年3月21日月曜日

佐藤巳喜夫さんの個人的な情報です、


◎時々、連絡を頂いて居る東京中田会事務局長の佐藤さんから、彼が個人的に入手した今回の地震に関した貴重な登米市関連情報を頂き、最新の第三弾目のレポートを掲載させて頂きました。
20日午前、登米市内からの情報】
 ◆市内の避難所もある程度整理されつつあるが、家屋の倒壊や半壊、さらに地震の不安や食料の不安などで、まだ避難所生活を余儀なくされる市民もいる。大半は自宅生活に戻っている。
 ◆南三陸町の避難者の一部は、登米町や東和、津山町の施設に避難している。
 ◆志津川からの国道45号は、仮設の橋などで気仙沼まで通じた模様。横山から入る「戸倉」から志津川海洋青年の家、北上町に通じる道路は、途中で橋が落ち、仮復旧していなく、橋の向こうにある数か所の避難所が依然 孤立状態。橋向こうで救急患者が発生し、救急隊が橋の手前まで出動。しかし渡れないので、橋向こうから  川を渡り、救急隊に患者を引き渡したという未確認情報も。
 ◆南三陸町の支援活動を行なうため、登米市内にキャンプを張っていた鳥取県隊が20日朝引き揚げ、京都府隊は残留。大崎消防、栗原消防、登米消防の援助隊も、19日で隊を解散。大崎消防と栗原消防は救急隊を現地に派 遣継続。(緊急消防援助隊は指揮系統が明確にされ、救援する地域を決めて支援活動を行なっており、登米隊 も仙北ブロック=大崎・栗原・気仙沼=の一員として、決定に従って行動している)
 ◆市内一部地域では断水が続いているところも。これは町によって漏水個所が多いため、水圧を確保できず、給水車でカバーしている。地震による漏水個所が多すぎて、復旧作業が困難な模様。
 ◆20日午前6時すぎ、群馬県から若い2人がトラックで到着。迫町出身で、群馬と大阪に住んでいる兄弟。ふるさとが大変だからと、支援物資を運んできた。11時間かけての到着。知人らも金を出し合い、物資を購入してきた様子。一部物資は、彼等の直接知り合いの方々に届け、あとは市民の救済用。
 ◆ガソリンの実態。ガソリンスタンドの周囲の道でまだ暗い早朝から、片側2車線の中央を開けて上下道に長蛇の列。前夜から並んだ模様。しかし周囲2店のうち1店は結局休業。そこに並んでいた人たちはもう1つのスタンドの列に並び替えたのか?
 ◆19日営業した佐沼・光ヶ丘球場付近のスタンドにも長蛇の列。このスタンドは、登米町方面から来ると左折してスタンドへ。佐沼高校第2グランド方面から進んでも信号機を過ぎれば左折でスタンドに。左折するとスタンドインが有利なので、GSから佐沼大橋→、国道346号線南下→、消防本部前→、登米方面からの県道への交差点 →、そしてGS方面へ北上という、町内を一周する車の並びが続いた。一方、右折車両も多いため、佐沼大橋は渋滞。ドライバーは誰も割り込みを許さないため、道路の渋滞が一段と過熱状態に。
 ◆車がないと、何もできない地域だが、20日から市民バスが運行開始。しかし、行く範囲は限られ、決して自由に行き来できない。「ガソリン泥棒がなければいいが、生活問題である。国会にいる先生方や都会人には理解できない光景であろうか。それとも、いつの間にか、地震災害を原発事故にすり替えられたのか」と地元の方からの嘆きと懸念が聞かれる。
 ◆19日、ウジエスーパー南佐沼店、やはり長蛇の列。
 ◆佐沼地域のある一般家庭。建物は平屋で見た目は何ともないが、瓦屋根の重みで構造的に内部が破壊されており、取り壊ししか方法はないとのこと。地震発生後、昼はビニールハウスで生活、夜は無事だった蔵で寝泊まりを続けていたが、いまは作業場のコンクリート壁に母屋から取り出した襖などを張って寒さをしのぎながら生活している様子。
 ◆災害により生じた不用品などは、19日まで長沼漕艇場の駐車場で受け入れていたが、満杯になり、新田総合運動場へ搬送することになったが、遠くなったのと、ガソリンもほとんどないので断念する人も。
 ◆佐沼駅前通りの20日の様子。紳士服店「フォーカスクロージング」が傾斜。駅前通りの長沼川付近の杉山時計屋の1階が押しつぶされ、キゼン交差点向かいの元「菅々スポーツ」の空き店舗が道路側に倒壊。一市通りや八日町通りでも「ハットFM」ラジオ局の隣の建物などが2~3件倒壊した模様。FMラジオは出力をアップ し「とめ災害FM」として市民への情報伝達に活躍している模様。

21日午前9時の登米市の災害状況まとめ】
 ※以下の情報はサトー個人が入手したものです。公式レポートとは受けとめないで下さい。

①住宅の損壊
 全壊118棟 102世帯(迫29、中田19、豊里19、米山15、石越5、南方14)
 半壊126棟 91世帯(迫11、登米11、東和12、中田36、豊里32、米山12、石越2、南方10
 一部損壊225棟 56世帯
 非住宅264

②火災 2件

水道給水車による給水
 迫=新田公民館、北方公民館、東和=勤労青少年ホーム(錦織)、旧嵯峨立小学校、米山=中津山公民館、南方=西郷公民館
 南三陸町応援 1000ℓ・500ℓ 8基 車両6台(水道事業所)

④死者・負傷者等
 死者1名、行方不明14名、重症9名、軽傷33名

避難所の状況
 迫=迫公民館47名(市内35、市外12)、迫保健センター28名(市内19、市外9)、登米=登米中学校297名(南三陸293、気仙沼3、市外1)、東和=米谷公民館14名(市内)、勤労青少年ホーム21名(南三陸19、気仙沼2)、中田=石森ふれあいセンター21名(市内20、南三陸1)、豊里=豊里公民館26名(市内13、南三陸3、石巻10)、米山=米山公民館29名(21日閉鎖)、石越=なし(閉鎖)、南方=南方公民館38名(市内35、石巻3)、津山=ふれあいセンター34名(市内)、横山小学校238名(南三陸)、柳津小学校80名(市内・南三陸とも)、※津山は、柳津の若者総合体育館に集約の予定

⑥通行止め
 錦橋(迫佐沼)、三陸自動車道、その他11路線

⑦南三陸町関係
  戸倉から北上町に通じる海岸線の道路で落橋した橋は、自衛隊が仮復旧し通行可能に

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