2022年10月1日土曜日

仙台文学館で再会出来ました。

 山内ジョージさんの回顧展がオープン、在仙佐沼高等学校同窓会・羽生会長、美術部の渡辺博さんが中心に美術部の皆様に連絡して集合(美術部の後輩に会えて私も嬉しかったです。又、18回生はまとまっています、千代ちゃんにも会えました。19回生の久ちゃんにも会えました)。又、東京から山内さんの宝江中学時代の同級生も駆けつけて、記念撮影も出来ました。記念撮影に東京からご一緒の阿彦さんもと探しましたがたまたま見当たらずに残念。山内先輩は後輩達や同級生に囲まれて御満足の様子でした。流石です🤩おめでとう御座います🎉

岡島レポート・2019 W杯・備忘録 148

                                                 2019 W杯・備忘録 148

  公平性・一貫性 (その2)〜
 
先週末で2022ザ・ラグビー・チャンピオンシップ全12試合(以下、「今シリーズ」)が終了した。結果としては、NZが優勝した。それが記録され記憶に残るのであろう。
 
 
P
W
D
L
PF
PA
TF
TA
TB
LB
+/-
BP
Pts
1NZ
6
4
0
2
195
128
24
11
2
1
67
3
19
2RSA
6
4
0
2
164
119
20
14
2
0
45
2
18
3AUS
6
2
0
4
142
194
17
25
1
1
-52
2
10
4ARG
6
2
0
4
143
203
15
26
1
0
-60
1
8
 
強いから勝ったのか? どのチームも強くもあり弱くもあった気がする。実力差がどんどんなくなってきている。それは、NZが、相対的に、力を落とし(あるいは、他のチームほど成長しなかったと言った方が正しいのかもしれない)、ARGが力をつけた(あるいは、他のチーム以上に成長した)からなのだろう。以前に比べて「勝負は時の運」めいてきた。
 
その一つの要因がレフリング。今シリーズ、すべて違うレフリーが笛を吹いた。当然のことながら十人十色(1212色)、当たり外れがある。
大相撲の行司が、「立行司」「三役行司」「幕内行司」「十両行司」…と格付けされているように、ラグビーのレフリーにも「格」があるなぁと感じてしまう。そして、格下のレフリーが格上の試合を吹くと試合が壊れてしまう。R5R64試合を見ていて痛感した。
 
各チームの笛を吹かれた「P」の数は次のとおり。
 
  R1
  R2
  R3
  R4
  R5
  R6
 計
NZ
  12
  12
  14
  11
  13
  13
  75
RSA
   7
   7
   9
  13
  16
  16
  68
AUS
  16
  13
  16
  13
  11
  16
  85
ARG
  14
   9
  12
  12
  18
  22
  87
 
プロ化(=選手はプロ、レフリーは「?」)の時代。選手の方が競技規則を熟知している。R5、R6の各試合、選手はレフリーを信頼せず(できず)・面従腹背、レフリーは「その任にあらず」というか「荷が重すぎて」権威を振り回し・試合を壊していた。特に、RSA/ARG戦の「P」の数、特異値と言ってもいい。もう一つの表われがイエローカード。
 
各チームの突きつけられたイエローカードの数は次のとおり。(RSAR1(1*)」はレッドカードで外数)
 
  R1
  R2
  R3
  R4
  R5
  R6
  
NZ
   0
   1
   1
   1
   1
   0
   4
RSA
  (1*)
   1
   1
   2
   2
   2
   8(1*)
AUS
   0
   1
   2
   1
   3
   2
   9
ARG
   1
   0
   0
   1
   2
   4
   8
 
イエローカードは今シリーズ「29」出ている。そのうち、R5R6で「16」。「乱れ飛んだ」とでも形容できよう。象徴的である。そして、ペナルティトライ。
 
今シリーズ、ペナルティトライは「6」。内容は次のとおり。
 
カード
原因
イエロー
R1
ARG/AUS
ラインアウト・モール・コラプシング
  有
R5
ARG/RSA
ラック・オフサイドの位置からタックル
  有
R5
ARG/RSA
ゴール前ラックでネックロール
  有
R6
NZ/AUS
ラインアウト・モール・コラプシング
  有
R6
RSA/ARG
ラインアウト・モール・コラプシング
  有
R6
RSA/ARG
ラインアウト・モール・コラプシング
  有
 
「ラインアウト・モール・コラプシング」と書いたが、詳細に書くと㈰一方のチーム(以下「甲」)が「P」を犯し ㈪相手チーム(以下「乙」)がPKでタッチに蹴り出し ㈫甲陣内22m内での乙ボールラインアウトになり ㈬乙がラインアウトを獲得し ㈭乙がモールを組み ㈮モールが甲ゴールラインに向かって前進し ㈯乙が「P」で止める 一連の流れである。上記の4事例のうち、最初の事例は㈯の「P」が二回目で、R6:3事例は㈯の「P」が一回目でペナルティトライが相手に与えられた。
R2RSA/NZ50分からのNZゴール前の攻防では㈯のNZの「P」が二回あり、二回ともレフリーが注意するだけで終わった。このシーンを記憶している人びとはどれぐらいいるのだろうか。あのシーンで上記の試合同様、ペナルティトライ(+イエロー)が出されていれば、その後のワールドラグビー界は大きく変わったと思われる。少なくとも、今シリーズの「公平性・一貫性」は損なわれている。
インプレー中は「ありうること」に満ちている。それが「あったこと」と「ありえたこと」に分かれる。「あったこと」は必ずしも「あるべきこと」「あってほしいこと」ばかりではない。「あったこと」だけが記録され「ありえたこと」は忘れられてゆく。歴史とは、こういう偶有性の中の事実の集積であり、「ありえたけれども起こらなかったこと」は記憶から消し去られてゆくのであろう。
かつて、楕円球(のバウンド)がラグビーの不確実性の象徴としてよく語られていた。近年、あまり聞かなくなったのは気のせいなのだろうか。
 
各チームの犯した「P」を対戦相手別にすると次のようになる(横方向に犯した数、縦方向に与えられたPKの数)
 
NZ
RSA
AUS
ARG
  計
NZ
    @
   24
   26
   25
   75
RSA
   14
   @
   22
   32
   68
AUS
   27
   29
   @
   29
   85
ARG
   24
   40
   23
   @
   87
  計
   65
   93
   71
   86
  315
 
NZ:自ら犯した「P」が75、相手が犯したのが「65」。相手を上回る「P」でありながら、勝っている。NZらしい象徴的な数字である。試合ごとに見ていくと、相手より多い「P」が4試合:R1・負け R2・勝ち R3・負け R5・勝ち。
RSAだけが自ら犯した「P」(=68)より相手の犯した「P」(=93)が多い。
AUS:相手より少ない「P」の試合はR5AUS/NZのみ。
ARGNZAUSに対しては、相手より少ない「P」しか犯していない。めきめき進化している。
 
各チームの「イエローカード」数を表にすると次のようになる。
 
NZ
RSA
AUS
ARG
  計
NZ
    @
    1
    1
    2
    4
RSA
    11*
   @
    3
    4
    81*
AUS
    5
    3
   @
    1
    9
ARG
    1
    6
    1
   @
    8
  計
    7
   10
    5
    7
   29
 
NZの勝因の一つが「カード」の少なさ。これがなぜなのか、NZ、本当に強いのか、気になるところである。
 
世界は狭くなり、様々な情報が瞬時に駆け巡る。それもあって、各チームの実力差が接近してきた気がしている。そして、予選リーグは、様々な「格」のレフリーが笛を吹く。「カード」「ペナルティトライ」の重みは増し、不確実性も増してきている。来年のW杯、この4か国のどこが優勝しても不思議ではない。一方で、どのチームが予選リーグで敗退しても不思議ではない。
令和4101