岡島レポート・2019W杯・備忘録231

暑さを愉しんでいるうちに

ゆでニンゲンに　なってしまう…

 

2019W杯・備忘録231

〜　M46　RSA/ENG　7　〜

 

パス、ランメーター、キックについて　見てゆく。

 

（表-1　ポジション別パス数・割合　（備忘録２２２（表-2）+α））

	NZ	IRE	RSA	FRA	RSA	ENG
FW一列目	2  ( 1.5%)	19  ( 5.8%)	3  ( 3.7%)	13 ( 8.7%)	- ( -)	7 ( 9.0%)
FW二・三列目	23  (16.8%)	46  (14.2%)	10 (12.2%)	20 (13.3%)	11 (16.4%)	15 (19.2%)
スクラムハーフ	67  (48.9%)	124 (38.2%)	53  (64.6%)	76  (50.7%)	43 (64.2%)	39 (50.0%)
スタンドオフ	21  (15.3%)	73  (22.5%)	5  ( 6.1%)	19  (12.7%)	5 ( 7.5%)	10 (12.8%)
他のバックス	24  (17.5%)	63  (19.4%)	11  (13.4%)	22  (14.7%)	8 (11.9%)	7 ( 9.0%)
計	137	325	82	150	67	78

 

興味深いのは　RSAのポジション別割合が　FRA戦とENG戦で　ほぼ同じ　ということ。「雨の日だから」というわけでもなさそうな…

 

（表-2　ポジション別ランメーター・割合　（備忘録２２２（表-4）+α））

	NZ	IRE	RSA	FRA	RSA	ENG
FW一列目	25  ( 5.3%)	40  ( 6.3%)	8 ( 1.9%)	114  (21.8%)	25 (13.2%)	36 (15.1%)
FW二・三列目	78  (16.7%)	170  (26.9%)	64 (15.1%)	128 (24.4%)	64 (33.9%)	98 (41.2%)
スクラムハーフ	25  ( 5.3%)	28 ( 4.4%)	4  ( 0.9%)	29  ( 5.5%)	4 ( 2.1%)	10  ( 4.2%)
スタンドオフ	78 (16.7%)	6  ( 0.9%)	42 ( 9.9%)	40 ( 7.6%)	6 ( 3.2%)	11 ( 4.6%)
ウィング	108  (23.1%)	189 (29.9%)	198  (46.8%)	99  (18.9%)	42 (22.2%)	20 ( 8.4%)
他のバックス	154 (32.9%)	199  (31.5%)	107  (25.3%)	114 (21.8%)	48 (25.4%)	63 (26.5%)
計	468	632	423	524	189	238

 

雨の日は　ボールをキャリーするのも　FWの役割になる。ENG・FW　きちんと「仕事」をしていた。

 

（表-3　ポジション別キック数　（備忘録２２３（表-3）+α））

	NZ	IRE	RSA	FRA	RSA	ENG
スクラムハーフ	6  (18.2%)	5  (25%)	6  (22.2%)	13  (54.2%)	10 (34.5%)	23 (56.1%)
スタンドオフ	8  (24.2%)	4  (20%)	10  (37.0%)	3  (12.5%)	12 (41.4%)	12 (29.3%)
両センター	4  (12.1%)	-	3  (11.1%)	-	-	-
両ウィング	1  ( 3.0%)	6 (30%)	2 ( 7.4%)	4 (16.7%)	3 (10.3%)	1 ( 2.4%)
フルバック	13  (39.4%)	5  (25%)	6  (22.2%)	4  (16.7%)	4 (13.8%)	4 ( 9.8%)
計	33	20	28	24	29	41

（注）　NZ・8番、ENG・２番が　１回　蹴っている。

 

RSA/FRAは　「走り合って・点の取り合い」　RSA/ENGは　「蹴り合い」という印象が残り　という印象が残っている。　が　RSAは　FRA戦と　ほぼ同じ回数しか蹴っていない。たしかに　ENGは　よく蹴っていた。

 

（表-4　スクラムハーフのスタッツ）

	RSA		ENG
	ライナー	デクラーク	ミッチェル	ケア
出場時間	42	38	52	28
ランメーター	4	-	1	9
パス数	18	25	19	20
キック数	6	4	17	6
P/K比	3	6.25	1.12	3.33

 

ミッチェルが　出現しなかったら　ENG　どうなっていたのだろうか。この試合のミッチェルのキック精度　すごい。ボックスキックのほとんどは　味方選手がコンテストできる位置に落とし　タッチキックは　確実に距離を稼いでいる。後半　疲れのせいか　ボックスキックをタッチに蹴ってしまい　交代することに。これに対して　ライナーは　キック精度が　開始早々から　低かった。スクラムハーフのキック精度の差が　得点経過に　反映していた。　

大会前　ケガで離脱した　ポートフリートが戻ってきたら　ENGの戦い方　どう変わるのか？

 

（参考-1　備忘録２２３　（表-4）　スクラムハーフのスタッツ）

	NZ	IRE		RSA		FRA
	スミス	ギブソン	マレー	ライナー	デクラーク	デュポン
出場時間	69	61	19	45	35	80
ランメーター	25	20	8	4	-	29
パス数	67	77	47	24	29	76
キック数	6	3	2	4	2	13
P/K比	11.2	25.7	23.5	6	14.5	5.8

 

 

（表-5　スタンドオフのスタッツ）

	RSA		ENG
	リボック	ポラード	ファレル
出場時間	31	49	80
ランメーター	-	6	11
パス数	1	4	5
キック数	4	8	12
P/K比	0.25	0.5	0.42

（注）　78分に　ENGのスタンドオフ　ファレルからフォードに変わっているが　ここでは　ファレルのスタッツのみを　使用している。

 

リボック　「ツキ」が無かった!?　この試合のリボックのキック精度　低かった。ポラード　「持ってる」!?

 

（参考-2　備忘録２２３　（表-5）　スタンドオフのスタッツ）

	NZ	IRE	RSA		FRA
	モウンガ	セクストン	リボック	ポラード	ジャリベール	ラモス
出場時間	80	80	45	35	72	8
ランメーター	78	6	32	10	40	?
パス数	21	73	2	3	19	?
キック数	8	4	8	2	3	?
P/K比	2.6	18.3	0.25	1.5	6.3

 

 

（表-6　フルバックのスタッツ）

	RSA		ENG
	ウィレムセ	ルルー	スチュワート
出場時間	44	36	80
ランメーター	27	12	46
パス数	2	3	2
キック数	2	2	4
P/K比	1	1.5	0.5

 

若いスチュワート　今年の6か国対抗の途中から　ベンチに置かれるようになっている。次回大会　どんなプレーを見せてくれるのか。

 

備忘録２２３　（表-6　フルバックのスタッツ）

	NZ	IRE	RSA		FRA
	Bバレット	キーナン	ウィレムセ	ルルー	ラモス	ビアレ
出場時間	80	80	51	29	72	8
ランメーター	77	68	16	5	48	?
パス数	6	22	-	2	7	?
キック数	13	5	6	-	4	?
P/K比	0.46	4.4	*	*	1.75

 

 

令和６年７月６日