昨日、ギャラリーのオーナー、Olivier 氏 から頂いたメールは🧐 4月4日から始まる私の個展案内状。1972年から2023年迄の紙にアクリル絵具で描いた小品 22点をOlivier 氏が選んだ作品。私には珍しく、早々に額装も終えて、後は搬入のみ。今日から久しぶりにキャンバスの作品制作にのんびり取り掛かれます。案内状の小さな正方形の赤は1997年に制作した小さな作品、22点の中から Olivier 氏が選んだ作品です。
2023年2月28日火曜日
2023年2月27日月曜日
来客は Daniel
昨年、Daniel が企画したVilleperrot でのグループ展のパンフレットと今年のTokyo Art Museumで企画して頂くグループ展の作品を届けに来て頂きました。後は近くの喫茶店、Le Bouquet d'Alesia に行ってコーヒーを飲みながら昔話に花が咲きました。
2023年2月25日土曜日
岡島レポート・ 2019W杯・備忘録168
2019W杯・備忘録168
〜 レフリー 〜
学生時代、プレーヤーからレフリーになった。一年間、幼稚な「笛」を吹いて・卒業し、レフリー兼公務員になった。心根としてはレフリーが主:天職、公務員は従:副業であった。
公務員になってみて、つくづくレフリーと似ていると感じ、今に至るまでその感情を持ち続けている。
なぜ似ているのか? おそらく三つの点が考えられる。
まず、プレーヤー(実業)ではない。かといって、虚業でもない。調整役であり、試合(社会)の欠かせない構成員である。
次に、競技規則(法)の一次的な・現場の判断者・裁定者である。
そして、黒子である。目立ってはいけない。スタンドプレーなんてありえない。
20世紀後半、日本の公務員の世界は、㈰無謬性 ㈪匿名性 ㈫前例主義が支配していた。この3原則、必ずしも悪いもの・全否定されるべきものではないと今でも思っている。
ところが、この3原則、外部からの「批判」に対して無力である。説明(責任)を果たそうとしても、匿名性の下、批判者への反論がなしがたい。そもそも無謬性を謳っている≒間違いを認めない≒批判に耳を傾ける必要性が生じない⇒「タコつぼ」に入って「批判」が過ぎ去るのを待つ。悪い習性が身に付いてしまう。
無謬性を遡っていくと国家無答責に行きつくのかもしれない。
近年、公務員を巡る環境は大きく変化してきた。
では 日本のラグビー界でのレフリーはどうだろうか?
2019W杯前にフランスで発売された『ラグビーの試合をいかに分析するか?(Comment decrypter un match de rugby?)』は全15章のうちの1章が「レフリング(L’arbitrage)」に当てられている。冒頭「レフリーは、どの時代も観客のブーイングの格好の的となり、近年はコーチ陣のフラストレーションの素・悪意が向けられている」という一文があった。
世界の常識は日本の非常識、日本のスタジアムでレフリーに対するブーイングを聞いたことがない。それはそれで麗しいことだ。もちろん、美点だ。
では レフリーは現実問題として間違った笛を吹くことはないのだろうか? そんなことはありえない、ヒトはGODたりえない(無謬ではありえない)。そもそも GODの創った不出来なものがヒトであって 間違いがあるのは当たり前というのが欧州人の考えの根源にある。だから レフリングの間違いを指摘するのは当然のことである。
たしかに 一度吹かれた笛は絶対である。そこを覆していては 試合が成立しない。ただし 吹かれた笛は 常に正しいとは限らない。正しくない笛に対して 事後的に間違っているというのは 筋が通っている。あったことをなかったことにするのは不自然だ。ワールドラグビーは、組織として、「間違いは間違い」として認める。日本協会はどうであろうか。
間違いを見極めるためには、「目利き」の存在が欠かせない。では、どういう経歴の人が望ましいのか?
元国際レフリー・現Irish TimesラグビーコラムニストのOwen DOYLEの昨年出版された「The Ref’s CALL」を最近読んで、実に示唆に富む指摘が各ページに展開されていて引き込まれてしまった。その中で、2019W杯IRE代表チームの出来に関して、次のように書かれていた。
Ireland’s stated aim was to reach the semi-finals, otherwise the campaign would be considered a failure. That message was conveyed by the performance director David Nucifora, even prior to that year’s Six Nations.
From a refereeing perspective, it was already a failure, with no Irish ref selected to travel; a first.
かつて IRE人レフリーがW杯の決勝を吹いたこともあったのだが 2019W杯では IRE人の主審はゼロ(JPNもIREも 副審に一人選出されただけ)。なるほどなぁと思ってしまった。
おそらく、JPNがベスト8以上を目指すためには、いいレフリーが出現することは重要だ(ARGという例外的な国もあるが)。そのためにはブーイングを浴びながら「打たれ強い」レフリーになっていくことも国際舞台に立つためには大切だ。
もちろん、「批判」には、建設的なものと無視すべきものとが混在しがちだ。だから、一切の「批判」を控えようというのも一つの考え方であり尊重すべきでもある。ただ、いいレフリーを育てるためには、様々な批判が存在しても大目に見るしかない。もちろん、批判する側にも説明責任が生じる。そうした過程を可視化することで、みんなが鍛えられてゆく。
日本人レフリーもいずれW杯の舞台に立ってほしいものだ。レフリーを鍛えるためには 国内での「批判」が必要だ。
令和5年2月25日
( 参考 : 2019W杯・備忘録45 〜 お国柄 〜 (再掲) )
レフリーも人の子、お国柄もあれば、個々人の個性もある。
今大会、主審を務めたのは、12人。予選プール37試合の笛を吹いた主審を所属協会別に区分すれば、次の通りであった。
数字は、試合数
Pool A | Pool B | Pool C | Pool D | Total | |
WAL(1人) | 1 | 1 | 2 | - | 4 |
ENG(2人) | 2 | 2 | - | 2 | 6 |
FRA(4人) | 3 | 4 | - | 5 | 12 |
RSA(1人) | 1 | - | 1 | - | 2 |
NZ (2人) | 1 | - | 3 | 2 | 6 |
AUS(2人) | 2 | 1 | 3 | 1 | 7 |
Total | 10 | 8 | 9 | 10 | 37 |
原則は、所属協会のチームが入っているPoolの試合は吹かない。唯一の例外が、M39 WAL/URGをガードナー(AUS)が吹いている。
レフリーの性格が如実に表れるのが、カードを出すか否かの判断。もちろん、TMOシステムの下では、かなりの平準化が図られてきている。さはさりながら、日頃吹いている習慣は抜けきれない。
カードを出した分布は次の通り。
数字は、イエローカードとレッドカードの数を足したもの
( )内は、レッドカードの数で内数
*は、試合を吹く機会がなかったことを示す
Pool A | Pool B | Pool C | Pool D | Total | |
WAL | - | 1 | 1 (R1) | * | 2 (R1) |
ENG | 1 | 2 (R2) | * | 2 (R1) | 5 (R3) |
FRA | 7 | 4 | * | 7 | 18 |
RSA | 1 | * | - | * | 1 |
NZ | - | * | - | 1 | 1 |
AUS | 3 (R1) | - | 1 (R1) | 1 | 5 (R2) |
Total | 12 (R1) | 7 (R2) | 2 (R2) | 11 (R1) | 32 (R6) |
それぞれの試合は、さまざまな要素が絡み合っていて、カードの有無を機械的に統計処理することは適切ではない。そうではあるが、やはり気になる。
Pool間の比較をすると、Pool Cがイエローカードなし・レッドカード2枚に対して、Pool Aがイエローカード11枚・レッドカード1枚、Pool Dがイエローカード10枚・レッドカード1枚となっている。Pool Cの各チームがそんなにお行儀がいいとは、とても思えない。原因は、ENG、FRAが同Poolにいることから、ENG、FRAのレフリーが吹かなかったことにあると思われる。
結果として、予選プールの試合でカードをもらわなかったチームは、JPN、SCO、RSA、ENG、FRA、TON(ただし、試合後のCitingでレッドカード(相当)1枚あり)の6チーム。最多は、SAMの7枚。
レフリーの方から見てみると、FRA人がやたら(?)カードを出すのにレッドカードは出していない。一方、ENG人、AUS人はレッドカード率(?)が高い。
1試合平均のカード枚数をレフリーの属性毎に示すと次の通り。
レフリー数 | 試合数 | イエロー | レッド | Y+R | |
北半球 | 7 | 22 | 0.95 | 0.18 | 1.14 |
南半球 | 5 | 15 | 0.33 | 0.13 | 0.46 |
レフリー数 | 試合数 | イエロー | レッド | Y+R | |
Anglo-Saxon | 8 | 25 | 0.32 | 0.24 | 0.56 |
FRA | 4 | 12 | 1.5 | - | 1.5 |
一試合当たりのカード数をレフリー別に見ると次の通り。
2 : ガルセス(FRA)、レイナル(FRA)
1.25 : ガウゼル(FRA)
1 : ポワト(FRA)、ピアース(ENG)、ベリー(AUS)
0.75 : バーンズ(ENG)
0.5 : オーウェンス(WAL)、ペイパー(RSA)
0.33 : オキーフ(NZ)、ガードナー(AUS)
0 : ウィリアムズ(NZ)
なお、レッドカードを出したのは、バーンズ(ENG)、ベリー(AUS)が2枚、オーウェンス(WAL)、ピアース(ENG)が1枚。
厳罰主義・決然主義のENG、AUS。自由放任のNZ。その間にあって、自由に力点を置くWAL、RSA。非アングロサクソンの独自路線を行くFRA。そんな構図が透けて見える。
レフリーには「間違いがあってはならない」。これは万国共通・すべての人々の願いである。
しかし、レフリーはGODではない。事実・現実として、レフリーは間違いを犯す。
この願望・当為と事実・現実のギャップをどう受け止めるかに、お国柄が出てくる。
フランス人は偽善的権威主義を嫌う。
だから、レフリーを尊ばない(?)。レフリーは、常に攻撃対象になる。レフリーの間違いは、激しい非難の的になる。観客にとっても、チームにとっても。もちろん、メディアも容赦なく論評する。
だから、レフリーは「お高く留まって」いられない。ちらつかせるぐらいでは「舐められる」。権威はないけど、権力は持っている!
だから、武器であるカードを、バンバン出す。
そんな歴史を積み重ねて、フランス人レフリーはフランス国内で鍛えられ、W杯で重きをなし、今大会、初めて決勝戦を委ねられた。
代表チーム強化は、よく話題に上る。ベスト8、素晴らしかった。
では、日本人レフリーがベスト8を委ねられる日が、いつかは来るのだろうか?
いいレフリーはどうすれば育つのか、たまには、人びとが熱く議論すべき大切な課題だと感ずる。
令和2年9月26日
2023年2月18日土曜日
岡島レポート・2019W杯・備忘録167
三寒四温・暖かい日は、ありがたいものです
2019W杯・備忘録167
〜 六か国対抗第2節 〜
先週末、六か国対抗第2節3試合が行われた。今節は、いずれもホームチームがボーナスポイント付きで勝利した。
IRE(32-19)FRA
現時点のWRランキング1位2位対決。密度の濃い試合であった。
IRE:当たり前だけど、強さはホンモノ。W杯の負の呪縛をどう解いてゆくのか、単に「王道を歩む」だけでいいのか、気になって仕方がない。
FRA:前節に続いて、5番・8番をはじめ、体の重そうな選手が何人もいる。意図して、強度の強い練習を課して試合に臨んでいる気がする。
SCO(35-7)WAL
SCO:10番ラッセルが「当たっている日」はスリリングな展開で楽しませてくれる。本番の一発勝負で「吉」と出れば、予選リーグを突破できる。(そのためには、予選同組:RSA又はIREに勝たなければならない)
WAL:再建途上、なのだろう。前半はSCO(13-7)WALと試合になっていた。後半の半ばまでは試合の帰趨がわからなかった。
ENG(31-14)ITA
ENG:らしいフィジカルを前面に出しての前半、ENG(19-0)ITA。後半失速(?)したのは意図したものなのだろうか。
ITA:後半だけで見ればENG(12-14)ITA、勝っている。明らかに成長してきている。問題は、W杯同組のRSA・FRAに勝てるだけのチームになりうるのか。
( 参考1 ) 直近4年間同一カードの各種スタッツ
今回は、2023:IRE/FRAのスタッツにコメントを付す。
表-1 得点
IRE | FRA | SCO | WAL | ENG | ITA | |
2020 | 27 | 35 | 14 | 10 | 34 | 5 |
2021 | 13 | 15 | 24 | 25 | 41 | 18 |
2022 | 24 | 30 | 17 | 20 | 33 | 0 |
2023 | 32 | 19 | 35 | 7 | 31 | 14 |
「13点差」の試合と捉えるか、71分までは「7点差」以内で喰らいついていたと捉えるか。
表-2 ボール保持時間
IRE | FRA | SCO | WAL | ENG | ITA | |
2020 | 20m42s | 19m47s | 19m20s | 15m28s | 18m06s | 14m27s |
2021 | 21m47s | 16m51s | 18m24s | 17m05s | 18m50s | 14m48s |
2022 | 18m39s | 17m50s | 21m42s | 21m39s | 22m20s | 15m21s |
2023 | 25m05s | 21m01s | 19m53s | 19m34s | 18m00s | 19m36s |
2023:IRE/FRA、両チーム合わせて「46m06s」、現代ラグビーの最高水準の数値(「40分超」が一つの目安とされてきた)。インプレーの時間がここまで長くなるのは、リスタート機会(S、L、P)が少ない+スクラムの「組み直し」がない+レフリーが「流す」。これを裏打ちしているのが、選手とレフリーの信頼関係。この試合のレフリーはテストマッチ100試合超のバーンズ(ENG)。
ちなみに、昨秋、ENG(52-13)JPN、ENG「16m07s」JPN「19m17s」計「35m24s」
FRA(35-17)JPN、FRA「21m22s」JPN「14m38s」計「36m」であった。
表-3 ボール保持率(%)
IRE | FRA | SCO | WAL | ENG | ITA | |
2020 | 54 | 46 | 58 | 42 | 56 | 44 |
2021 | 56 | 44 | 62 | 38 | 59 | 41 |
2022 | 53 | 47 | 50 | 50 | 59 | 41 |
2023 | 54 | 46 | 50 | 50 | 48 | 52 |
ボールを持ちたがるIRE、ボールを渡したがるFRA。両者の志向は合致している。
表-4 地域支配率(%)
IRE | FRA | SCO | WAL | ENG | ITA | |
2020 | 58 | 42 | 61 | 39 | 58 | 42 |
2021 | 41 | 59 | 68 | 32 | 60 | 40 |
2022 | 49 | 51 | 45 | 55 | 42 | 58 |
2023 | 64 | 36 | 39 | 61 | 59 | 41 |
FRA「36」。IREディフェンスに押し込まれたのか、FRAが自陣でもたもたしていた(≒ボールを回し過ぎた)からなのか。FRAから見れば、前年・前々年、うまく戦えていたのに。
表-5 ボール支配のうち、敵陣22m内にいた割合(%)
IRE | FRA | SCO | WAL | ENG | ITA | |
2020 | 22 | 9 | 19 | 14 | 22.09 | 10.11 |
2021 | 13.14 | 12.75 | 30 | 10 | 18 | 16 |
2022 | 9.6 | 14 | 19 | 30.7 | 22.4 | 30.4 |
2023 | 36.6 | 4.5 | 29.5 | 34.2 | 24.5 | 15.6 |
IRE「36.6」、FRA「4.5」、あまりにも対照的な数値。
表-6 ボール支配のうち、自陣にいた割合(%)
IRE | FRA | SCO | WAL | ENG | ITA | |
2020 | 39 | 55 | 35 | 53 | 47.89 | 65.18 |
2021 | 55.25 | 35.75 | 23 | 53 | 43 | 65 |
2022 | 54.3 | 53.3 | 49.8 | 40 | 54 | 34.9 |
2023 | 35.4 | 62.9 | 52.6 | 28.8 | 34.7 | 53.9 |
FRA「62.9」、酷い数値。ただ、自陣で回して、FRAらしいトライ(17分)が生まれたことも事実。試合後、ガルティエHCは「前半、自陣で回し過ぎた。それが、失点につながり・選手たちのエネルギーを奪った。」と語った。
表—7 キック率(%)
IRE | FRA | SCO | WAL | ENG | ITA | |
2020 | 8 | 17 | 6 | 14 | 18.41 | 14.55 |
2021 | 11.29 | 14.1 | 8 | 12 | 6 | 9 |
2022 | 11.0 | 13.1 | 8.6 | 12.3 | 5.8 | 10.8 |
2023 | 9.1 | 11.0 | 10.2 | 7.7 | 12.2 | 6.5 |
六か国対抗前、ガルティエHCは「depossessionからrepossessionへ」と宣言していた。ボールを持たない(=de(反する)+possession)から再獲得へ(re(再び)+possession)ということらしいが、具体的にどうプレーするのか、未だ定かでない。FRAのキック比が毎年減ってきているのは、これを反映しているのだろうが。
表-8 パス数
IRE | FRA | SCO | WAL | ENG | ITA | |
2020 | 170 | 107 | 151 | 106 | 107 | 103 |
2021 | 190 | 110 | 165 | 118 | 199 | 123 |
2022 | 155 | 120 | 175 | 144 | 205 | 125 |
2023 | 219 | 174 | 154 | 179 | 125 | 198 |
IRE、よくも悪しくも、精密機械のように各選手が動き回り、パスでつなぐ。このパターンの極みに達しつつあるのだろう。対戦相手からすれば、このオートマティズムをどう攪乱・分断するかが至上命題になっている。最近、それに成功したチームは出てきていない。
表-9 ラック数
IRE | FRA | SCO | WAL | ENG | ITA | |
2020 | 109 | 70 | 101 | 65 | 67 | 56 |
2021 | 112 | 69 | 116 | 64 | 104 | 74 |
2022 | 82 | 79 | 109 | 100 | 108 | 62 |
2023 | 136 | 85 | 78 | 104 | 68 | 106 |
今年の六か国対抗、そして本番、ラック(≒ブレイクダウン)での笛が試合を大きく左右する。未だに、レフリー間の笛の違いが目立ち・レフリングの安定性が見受けられない部分。IREは常に「圧をかける」ことによって、ラックを制している。
表-10 タックル数
IRE | FRA | SCO | WAL | ENG | ITA | |
2020 | 126 | 189 | 116 | 177 | 105 | 115 |
2021 | 132 | 201 | 109 | 215 | 113 | 183 |
2022 | 150 | 130 | 174 | 201 | 106 | 198 |
2023 | 177 | 258 | 177 | 169 | 212 | 146 |
FRA「258」。250超は滅多にみない数値。インプレーの時間が長かったことも一因。
表-11 タックル成功率(%)
IRE | FRA | SCO | WAL | ENG | ITA | |
2020 | 88 | 89 | 91 | 89 | 84.76 | 89.57 |
2021 | 81.06 | 88.06 | 94 | 87 | 87 | 86 |
2022 | 89.3 | 91.5 | 92.5 | 87.6 | 90.6 | 90.4 |
2023 | 78.5 | 91.1 | 93.8 | 79.9 | 80.7 | 85.6 |
IRE「78.5」、FRA「91.1」、この数値だけを見れば、IREのディフェンスが酷いということになるのだが。前に出て「止めよう」としたIRE、待って確実に「倒す」FRAの違いが表われている。
表-12 ペナルティ数
IRE | FRA | SCO | WAL | ENG | ITA | |
2020 | 7(1,0) | 14(1,0) | 6(0,0) | 16(0,0) | 13(1,0) | 13(1,0) |
2021 | 5(0,0) | 9(1,0) | 11(0,1) | 13(0,0) | 12(0,0) | 11(0,0) |
2022 | 10(0,0) | 7(0,0) | 13(1,0) | 8(0,0) | 12(0,0) | 12(0,0) |
2023 | 8(0,0) | 7(1,0) | 11(1,0) | 17(2,0) | 7(0,0) | 14(2,0) |
(注)カッコ内、前の数字はイエローカード、後の数字はレッドカードで、いずれも内数
( 参考-2 ) KSLPFD図
大文字はホームチーム 小文字はビジターチームのボール支配
2023-6-2(2/11) IRE/FRA
分 | 得点 | |
4 8 14 17 20 26 32 40 | k S P-pg K L d* TG k S P-pg K tg K T k p-L p(Y)-S TG k P-l P-pg K l l S-F p-PG | 0- 3 7- 3 7- 6 7-13 12-13 19-13 19-16 22-16 |
59 61 71 | K f L P-pg* D p-L F p-L-s L L l L(50) p-PG k dg K L L d* P-l d* l TG k p-L L P-l-P-l | 25-16 25-19 32-19 |
56分、IREの「50:22」のLで突き放される。その前45分のFRA・PGを決めていれば、どうなっていか、などなど局面局面で語れることがいくらでもある試合。IREがFRAインゴールに入ったのが8回、結果として、4トライ、3回はゴールラインドロップアウト、1回はノックオン。
2022-6-2(2/11) SCO/WAL
分 | 得点 | |
8 14 30 34 | K F l-S-f S L p-PG k L L p-PG k P-l l s p-L P-l S-P-pg* D-l p-L p-L p-L TG k P(Y)-l P-l tg K L s L P-l | 3- 0 6- 0 13- 0 13- 7 |
50 57 70 78 | k l p-L P-l L(50) P-l p-L-p-L TG k p-L p(Y)-L T k L P-l P-s l S-p-L-p-L T k l D* p-L p-L T k P p p(Y) | 20- 7 25- 7 30- 7 35- 7 |
45分、SCOの「50:22」からトライ・ゴールへ。80分過ぎてから、Pが三回、しかも最後のPには「イエロー」が付くという滅多に見られないシーンも。
2022-6-2(2/12) ENG/ITA
分 | 得点 | |
12 27 36 | k P-l p-L s-p-L s L s-F-s d* p-L-TG k l P-l-P-l S-p-L P-l p-L-p-L-p-L-p(Y) TG k S L L d* p-L-T k L | 7- 0 14- 0 19- 0 |
43 49 62 69 | K P-l tg K s L P-l p-L-PT+p(Y) k l l L l s-f L S L p-L s P-l s tg K L l S-p-L T K l S-p-L l s S | 19- 7 26- 7 26-14 31-14 |
後半のITA、いいチームになってきた。
令和5年2月18日
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