「地震の長期予測や予知は不可能で、東海地震の予知研究はやめるべきだ」などとする、ロバート・ゲラー東京大教授(地震学)の論文が14日、英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。ゲラー教授は、阪神大震災(1995年)や新潟県中越地震(2004年)など、国内で死者10人以上が出た地震は、国の評価では発生の可能性が低いとされた地域で起きたと指摘。東海地震のような大地震の前兆をとらえて予知することは世界的に見ても不可能で、地震の基礎研究は研究者による幅広い議論によって再構築していくべきだと主張している。東日本大震災については、地震発生の時期は予測できなくても、東北地方に大津波をもたらした貞観地震(869年)や明治三陸地震(1896年)の例から、今回の規模の津波は想定可能だったとしている。(2011年4月14日11時36分 読売新聞)
0 件のコメント:
コメントを投稿