2011年4月25日月曜日

復興に向けて!

佐藤様

東京大学の江口です。

ご無沙汰しております。
先の震災で東北地方が甚大な被害を受けられたことに関して、心よりお見舞い申し上げます。
沿岸部については、報道や学会の報告会等で状況が明らかになってきておりますが、佐藤さんの故郷であられる登米市についての状況はいかがでしたでしょうか。
大学や専門家の方々も、復興にむけて考えを巡らし、行動を一刻も起こそうとしているようです。
建築学会では、4月12日から22日までの予定であったまちづくり展の内容が震災を受けて急遽変更され、まちづくりから復興への手がかりを探すための連日のワークショップと学生のシャレットワークショップ、そしてシンポジウムが行われておりました。
研究室の西村先生と窪田先生もモデレーター・パネリストして参加されておりました。
古くは明治や昭和の三陸地震、関東大震災を経験した後、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震等から学んできた復興のための知恵と創意工夫が共有され、先生方や学生の提案からはとても学ぶところが大きく、今後の東日本のあり方についての考えを深めることができました。
特に興味深かったのは、内陸に向かう歴史的街道が、あばら骨構造として再び着目されたこと、また、自立しながら他の地域圏とネットワークを形作る東北の新しいあり方に関してのお話でした。
今後できる限り、何らかの形で復興に関わっていきたいと考えております。
登米市のことについても、何かわたしのお役に立てることがございましたら、ご連絡ください。

また、私事ですが、この3月に大学院を修了し、4月から客員研究員を務めております。
10月から1年間は再びパリに戻り、ポストドクターを研究所で行う予定です。

今後とも、よろしくお願い致します。

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江口 久美 (EGUCHI Kumi)
東京大学先端科学技術研究センター
都市保全システム 客員研究員
フランス国立社会科学高等研究院
日本研究所

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