鎮魂の行脚 栗原の僧侶10人 宮城・南三陸
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宮城県南三陸町で28日、栗原市の曹洞宗の僧侶10人が犠牲者を追悼し、被災地を行脚した。戸倉地区にある海蔵寺から7キロの道のりを経を唱えて一心に歩き、亡くなった人々の魂を鎮めた。
犠牲者の四十九日に合わせた行脚は、栗原市の火葬場で読経奉仕をする通大寺の金田諦応住職(54)が、いとこの海蔵寺住職に呼び掛けて行った。
一行は海蔵寺で般若心経を唱えた後、「鎮魂」と書かれたのぼりと灯明、鈴(れい)を手に出発。津波で壊滅した戸倉小近くでは、行方不明者がいるとみられる志津川湾に向かい祈りをささげた。
途中、がれきに残る写真に涙を抑えきれない僧侶もいた。同行した海蔵寺総代長代行の阿部寿男さん(70)は「皆さんの心配りに感謝するばかり。み霊の慰めになったと思う」と頭を下げた。 行脚を終えた金田住職は「一歩一歩犠牲者の無念をかみしめた。彼らの思いを受け継いで生きたい」と話した。
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悲しき海に手を合わせ 名取・閖上
犠牲者の四十九日に合わせた行脚は、栗原市の火葬場で読経奉仕をする通大寺の金田諦応住職(54)が、いとこの海蔵寺住職に呼び掛けて行った。
一行は海蔵寺で般若心経を唱えた後、「鎮魂」と書かれたのぼりと灯明、鈴(れい)を手に出発。津波で壊滅した戸倉小近くでは、行方不明者がいるとみられる志津川湾に向かい祈りをささげた。
途中、がれきに残る写真に涙を抑えきれない僧侶もいた。同行した海蔵寺総代長代行の阿部寿男さん(70)は「皆さんの心配りに感謝するばかり。み霊の慰めになったと思う」と頭を下げた。 行脚を終えた金田住職は「一歩一歩犠牲者の無念をかみしめた。彼らの思いを受け継いで生きたい」と話した。
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悲しき海に手を合わせ 名取・閖上
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気仙沼・道の駅大谷海岸 きょう再開 5ヵ所の“仲間”応援
大津波の被害を受けた宮城県気仙沼市本吉町の道の駅大谷海岸は29日、農林水産物直売センターの営業を再開する。同日販売するのは、地域の農家や業者が持ち寄った野菜や塩蔵ワカメ、ヒジキの乾物など。来場者には豚汁を無料で振る舞う。 30日は登米、石巻両市の5カ所の道の駅が応援に駆け付け、農産物や雑貨を販売。全ての売り上げを大谷海岸に贈る。 道の駅津山(登米市)の西條孝一駅長(62)は「仲間が困っているのを見過ごせない」と話す。 道の駅大谷海岸は震災当日、高さ15メートル近い津波に襲われた。従業員や客は逃げて無事だったが、建物は骨組みだけになった。直売センターは修復して利用できるようになったが、レストランが入る「はまなすステーション」は復旧していない。 運営する本吉町産業振興公社の菅原和幸社長(59)は「仲間の応援はありがたい。直売センターの再開を地域の復興の足掛かりとしたい」と語った。営業時間は午前8時半~午後5時。 河北新報/2011年04月29日金曜日 |
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