季節に応じた 台風の進路って 昔は あったような…
2019 W杯・備忘録 237
〜 M48 RSA/NZ 5 〜
試合が一変する。というよりも まったく 別の決勝戦がはじまった と とらえるべきだという気がしている。15人のRSA vs 14人のNZ+α(バーンズさん) 第1ラウンド・第2ラウンド というような 一試合の中の一部分ではなく 33分35秒までの 決勝戦第1試合 と 33分35秒からはじまる 決勝戦第2試合 というように。あたかも 「キリストの生誕」を分岐点として 紀元前と紀元後に分けて捉えているように 「レッド宣告」を分岐点として 違った次元の試合になったかのよう…
ともかく レッド宣告前に吹かれたpで レッド宣告後 RSAがPGを決める
p=PG・10
33分 RSA 12-3 NZ
決勝戦第1試合 RSAの勝ち!?
決勝戦第2試合のキックオフ!?
k・㈾〜 8→9:TK〜 ミスキックで ゴロでタッチを割る
l・㈬(2/4)モールを組み10m押す(4・エツベツがコンテストに失敗したことにより RSAのモールディフェンスが遅れ NZが効果的に押す)・㈷→㈹→㉃・r・㈷→㈮・r・㈷→㉀・r・㈷→㈬・r・㈷→㉂→㈺・r・㈷→㈭・r・㈷→㈰→㈮・r・㈷→㉂→㈹・r・㈷→㈭・r・㈷→㈫・r・㉃(これが効いた!ウィングがラックサイドを突く!!)→㈷・r・㈾→このパスが自陣に戻ろうとしていたRSA4の背中に当たる(AD)→㈱→㉃・r・㉀→㈾→㈺ RSAゴールラインに迫るも 14・11にタッチに押し出される。 ADが取り消され Pに戻る。
NZ ランキング上位チームの中では カードの多さも目立つ=数的不利の状況下での戦いに慣れている≒残された14人の選手にスイッチが入る気がする。
P=pg・㉂
37分 RSA 12-6 NZ (第2試合とすれば RSA 0-3 NZ)
K・10〜 ㉂:TK〜
RSA・2番(本職フッカー)の負傷交代により NZは のびのびと タッチキックを蹴ることができるようになった。
L(2/5)・4に合わせるも㈬がスチール(スロワーの影響大)→㈷→㈱→㈹ノックオン(7のハードタックル)…13・R・9→10→12:SP〜 長すぎて ㈾フェアーキャッチ
f・㈾:TK〜
L(2/5)・4に合わせるもスローが高すぎて・ボールが流れ・NZ㈰がノックオン 「笛」⇒ハーフタイム
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あらためて 大会直前のRSA/NZの練習試合を見返してみる。23人中、決勝戦のメンバーが、RSA:16人、NZ:17人 入っている。リザーブは RSA:FW・7人+BK・1人、NZ:FW・6人+BK・2人の構成。
試合は、38分にNZ・5番・Sバレットに二枚目のイエロー⇒レッドが出されるという試合展開。試合は RSA 35-7 NZというワンサイドゲーム≒RSAの強さ・NZの脆さだけが際立っていた という記憶が残っていた。
ところが 決勝戦の結果を知った後で 見返してみると 違った面も見えてくる。練習試合開始早々 RSAが猛攻 これを NZが反則まじり(いや 反則によって)ディフェンスし続ける。16分までに 8連続Pを取られる(この間 RSAのPはゼロ)。そのうち 2つはイエロー(Sバレットとケイン)。であるにもかかわらず、得点は 0-0!近年の試合を見ていると NZとWALが 「手段を選ばず・ゴールラインを死守する」ことに 徹していた。これの是非は いろいろ論ぜられようが チーム戦略として 取りうるものである。日本でよく使われる「正々堂々と戦う」を度外視したような戦い方。
練習試合だから 勝敗よりも チーム戦略・戦術の徹底を「試していた」ともとれる。だから RSAはトライを狙い続け=PGを狙わずに 得点できなかった・しなかった とも 受け取れる。NZは 意図したわけではないのだろうが 「数的不利」下での戦い方を再確認した試合でもあった。
(表 8/23 RSA/NZ 時間帯別ピッチ上のプレーヤー数と得点)
時間 | 0’~9’ | 9’~14’ | 14’~20’ | 20’~24’ | 24’~36’ | 36’~51’ | 51’~61’ | 61’~80’ |
人数 | 15 - 15 | 15 - 14 | 15- 13 | 15-14 | 15-15 | 15-14 | 14-14 | 15-14 |
得点 | 0 - 0 | 0 - 0 | 7 - 0 | 0 - 0 | 7 - 0 | 7 - 0 | 7 - 0 | 7 - 7 |
レフリー団にとっても 最後の練習の場だった。RSA/NZを吹くのは 第3国。となると 当然のごとく ENGのセットとなる(10年前であれば IRE or WALの主審だった。いいレフリーが育つには 10年は必要ということ)。前大会までは レフリー・アシスタントレフリー×2・TMOの4人組が 同じ協会所属というのは レアケースだった気がするが 今大会では ENG4人組が 幅を利かせてた(バーンズの自伝では 決勝戦の4人組で 日常も トレーニングしていたことが 詳述されていた)。レフリー団のサッカー化ともいう現象。次回大会以降 どうなるか 興味深い。ともかく RSA/NZ:練習試合の4人組は、レフリー:カーリー(準々決勝NZ/IREではAR)、AR1:リドリー(準々決勝NZ/IRE、決勝RSA/NZでもAR)、AR2:エヴァンズ、TMO:フォーリー(準々決勝NZ/IRE、決勝RSA/NZでもTMO)。後から振り返ると レフリー団にとっても 最終確認の場であった。
練習試合では RSA 後半早々(46分) リザーブのFW7人を一気に投入。残りのリザーブ 本職スクラムハーフのライナーを 62分 ウィングに投入(NZの切り札的ウィング・テレアの対面に) これも 興味深い「実験」だった。無難に ウィングをこなしているように思えるが RSA首脳陣の合格点は 得られなかったのか 決勝戦では FW7人、BK1人構成ながら ライナーは 選に漏れた。
令和6年8月17日
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