2011年5月16日月曜日
仕掛けられた事件か!
今日のフランスのテレビはカンヌ映画祭、2年前に海に消えたエール・フランス機のブラック・ボックスの発見と記録解読、スペインの地震、アフガニスタン、イラク、イラン、シリア、リビアの状況のニュースも吹っ飛ぶ事件が流れています。なんと、国際通貨基金のトップ、専務理事のドミニク・ストロスカーン氏がニューヨークで逮捕されたと言う、ドミニク・ストロカーンとは、来年の次期フランス大統領選に立候補すれが当選可能と期待されている人物だけに、いろんな憶測が為されて、何かの事件に巻き込まれたのではないかと、今回の事件を解明しようと、特にここ、2、3日、偶然にも、彼に対するスキャンダル批判とも言える(高価な洋服を身に着けている、最高級車のポルシェを乗り回している等)ニュースがテレビで流し出された直後の事件、誰かが仕組んだ罠ではないかと、今回、宿泊先ホテルで女性従業員に性的暴行を加えたとして身柄を拘束、性的暴行、強姦 未遂、監禁の容疑で逮捕、訴追されたのはあまりにも不自然、特に、彼がホテルを出て、ケネディ空港発のパリ行き航空便に乗った所で、ホテルから通報を受けた港湾・空港当局者が離陸直前に彼を連行したと言う、それはまるでシナリオが出来ていた様にあまりにも完璧で不自然であると。誰がしかけたのか、アメリカとフランスの生活文化の違いと、法律の違いの中で巧妙に仕組まれた事件なのかと、彼が逮捕された事により、財政危機に直面する欧州諸国への支援策をめぐる協議が停滞する事は確かで、世界の中での欧州ヨーロッパとアメリカの経済問題、指導力の在る彼への嫉妬、失脚を狙った陰謀かフランス中に大きな波紋を広げています。また、来年のフランス大統領選に関しても、先週の仏メディア調査で、ストロスカーンは26%、極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首(22%)やサルコジ氏(21%)を抑え、いつ社会党から出馬表明するかと期待されていた矢先の事件、彼は財務相時代の1990年代に通貨ユーロ導入、通信会社フランス・テレコム民営化を進め、財界との関係を持つ中道派としても知られ、IMF専務理事での活躍、国際的知名度から、次期大統領選で左右からの広い支持を集められる人物と期待されていた彼だけに、アメリカを舞台に仕掛けられたスペクタクルは今後どのような展開と結果を生むのか今まさに幕は上がり始めたのです。
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