2023年6月3日土曜日

岡島レポート・ 2019 W杯・備忘録 182

                                                2019 W杯・備忘録 182

~  観戦記・試案  ~
 
将棋の観戦記は、地の文と棋譜・手順が交互に入り混じっている。ラグビーについて、同じような観戦記を書いてみたらどうなるのだろうか。
 
2019W杯・開幕戦、JPN/RUS。コロナ・ウクライナ紛争を知らなかった平和なひととき。
 
エピローグ:試合前のコイントス、WR編集のテレビ映像ではコイントスのシーンが流れる。この試合、リーチがコインを投げ・RUSがキックオフを蹴ることを選択し・リーチが陣地をとったようだ。仮に、①RUSが陣地を選択する(=JPNのキックオフではじまる) ②リーチが逆の陣地を選択する ③JPNに選択権が与えられ・JPNがキックオフを蹴ることを選択していれば、試合の入り方が異なったものになり、当然のことながら試合展開は違ったものになっていた…
 
RUSのキックオフで試合が始まる。(以下、大文字がJPN、小文字がRUSのリスタート)
 
k¹ l¹ P¹-l² S¹ t¹(11)・g¹  0-7 (4分)
 
RUSのキックオフボールがリーチの頭上を越え・姫野がノックオン。「ドタバタ」の立ち上がり。負の連鎖、あっさりと失点する。暗い気持ちになったことを思い出す。
 
K¹ L¹ s¹ p¹-L² T¹(14)  5-7  (11分)
 
松島のトライでホッと一息。しかし、なかなか追加点に至らず、もどかしい時間帯が続く。攻め込まれる時間帯、なんとか凌いでいた。
 
k² s² L³ l³ L⁴ p²-L⁵ s³ L⁶ l⁴ l⁵ L⁷ s⁴ s⁵ L⁸ TMO¹ (34分)
 
両チーム、攻める姿勢はあるもののミスが続出。「L⁷」からの流れの中でRUS9番が倒れる。しかし、次の「s⁴」のボールを投入し・プレー続行。が、「s⁵」のリスタート前にHIA21番と交替。松島・トライ!と笛が吹かれたが、TMOでインゴール・ノックオンの判定に。
 
s⁶ L⁹ T²(14)G¹  12-7 (38分)
 
現在のルールでは、攻撃側(=JPN)のインゴール・ノックオンは防御側(=RUS)のゴールライン・ドロップアウトでの再開になっている。そうなっていたら、この試合、どうなっていたのやら… 当時のルールでRUSゴール前5mのスクラムで再開。RUSを釘付けにし・松島の2本目のトライ。
 
k³
 
RUS、短いキックオフでマイボール化を狙うもノックオン。ラックからJPN9番がタッチに蹴りだす。
 
ハーフタイム:JPNキャプテン・リーチとオーウェンス(レフリー)がしゃべりながら戻っている。やはり、キャプテンは英語ネイティヴの選手が務めるべきだと感ずる。
 
K² L¹⁰ S² p³-PG¹   15-7 (43分)
k⁴ T³(6)        20-7 (46分)
 
3本目のトライは6番・ラブスカフニがRUS4番がキャリーしていたボールをもぎ取って独走したもの。これで一息付けた。
 
k⁵ s⁷ s⁸ P²-l⁶ P³-s⁹ p-L¹¹ s¹⁰ P-pg¹   20-10  (60分)
 
一息付けたものの、自陣にくぎ付けになる悪い時間帯がやってくる。ゴール前でPを犯し、RUS、スクラムを選択(S⁹)、この時間帯をなんとかPG3点の失点でおさえられた。
 
K³ p-PG²                  23-10   (63分)
 
p⁵(JPNボールにジャッカルに入った選手)、JPNP(=ノットリリース)でもおかしくなかった。紙一重、助かった…
 
k⁶ L¹² S³ L¹³ T(14)G²         30-10    (68分)
 
記憶に残る4トライ目。ボーナスポイント「1」が確定。安堵感が広がる
 
k⁷ S⁴ l⁷ s¹¹-f s¹² L¹⁴ l⁸ s¹³ P-l
 
RUS、ラインアウトから5フェーズ重ねるもパスがJPN22番に入り・タッチキック・ノーサイド。めでたし・めでたし…
 
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紙一重の攻防が続いた、と見るのか、開幕戦の緊張感でミスの連鎖が続いた、と見るのか。見返していると、覚えている・記憶に残っているシーンが意外と少ない。スクラム機会は、JPNボール:4回、RUSボール:13回。JPN、地に足がついていなかった。そして、スクラムでのPJPN1回、フリーキックもJPNのアーリーエンゲージの1回、RUSは一度も吹かれていない。この試合をスカウティングしたIREが油断するのも無理はない…
 
以前にも書いたけれど(備忘録・74・偶有性)、31分に起きたRUS9番に対するJPN5番のレイトチャージは、大会後の3年余の判定基準に照らすと「レッド」になる。このプレーがレッドであれば、その後の結果は大きく変わっていたであろう。レッドでなく「イエロー」であっても、あるいは単なる「P」であってもこの試合の流れは大きく変わっていた。大会前にWRの基準が厳格化されたものの浸透していなかった≒単に「運がよかった」だけなのか、未だに考え込んでしまう。備忘録・175TMOで引用したオーウェンス自伝では、①TMOからの報告がなかった(しかし、選手が接触プレーで倒れていれば、何かあったのでは、と推測するのではないだろうか) ②試合後の評価が低かったのは、なぜか、RUSのファールプレーを見過ごしたかのように書かれている(この試合、RUSの疑わしいプレーは確認できなかった)。これまた「謎」である。
そもそも31分のプレーの前にも、JPN5番、JPN22m付近のRUSラックで、レフリーの眼前でファールプレーをしている(=P)が、なぜか見過ごされていた。これも大きな謎だ。単なる「おめこぼし」なのか… ともかく、何かを「持っている」選手なのだろう。IRE戦以降での大活躍・彼抜きではあのような戦績は残せなかった。先日発表された日本代表・候補メンバーの中で唯一2部リーグから選ばれた。HCの信頼の厚さを感じさせる。試合も紙一重なら、選手生命も紙一重だと痛感する。
 
ロシアとテストマッチを行える日、いつになったら来るのだろうか。
 
令和563

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