2015年8月21日金曜日

久しぶりの上洛は・・・

19日、京に上洛、待ち合わせ人は麻のホワイトを中心とした浴衣姿、帯もセンスも、下駄も、日傘も洗練された手作りの作品と言えるもの、着こなしが京都人でも驚く程、品格が在って粋で、京都駅中央口の待ち合わせの菊地先輩を新幹線から下りる2階から直ぐ発見、予約の昼食には時間が在るらしく修復された東本願寺をご一緒させて頂き、本堂に上がってゆっくり見学出来ました、昼食は創業元禄二年と言われる半兵衛麩の料理は格別、彼の親戚にもあたる18日に宮城県芸術奨励賞頂いたばかりの山内さんからのTシャツを届けて青島の話も、又、菊地先輩のこれ迄の歴史・人生観をを聞きながら時間をかけてゆっくり美味しく料理を頂き、2時間はアット過ぎて、静かなにこやかな先輩と次回の再会を約束して別れ、次の目的地は松尾大社、重森三玲の庭を観に、小堀遠州と植治にひかれる私にとって・・・時代背景の違いも配慮しながら、兵庫、岡山、大阪、和歌山と京都以外の庭園も多く手がけ、松尾大社は彼の晩年作、遺作品とも言うべき集大成的作品、1975年3月12日に他界、蓬莱の庭の細部は三玲の長男(完途)が引き継ぎ5月に完成していると言われている。小雨降る京の夕暮れの風景はいつもと変わらず奇麗な世界を見せてくれていました。翌日、20日の朝一番の行き先は小堀遠州の桂離宮へ、9時丁度に拝観入場、これ迄10数回拝観していますがその都度違う風景を見せてくれる庭園、小雨降る庭園と桂の建築は素晴らしく、図面とは違う空間を与えてくれて納得、そこから、京都国立近代美術館へと、目的はモンドリアンの作品を拝観に、なんと今回は常設展示室には展示されて無かったのです、パリでお会いした堂本さんの作品が渡仏前(具象=風景)から渡仏(アンフォルメルから後半、円を重ねる幾何学的絵画)、そして帰国、亡くなる直前迄の作品が年代順に展示されていました、受付の方にモンドリアンの作品が展示されて無いですねと尋ねると、モンドリアンの作品は当館では目玉で長らく展示をしていましたが、もっといろんなコレクションを見せて下さいと言う要望が在り、現在は定期的に展示替えしていろんなコレクション作品をみれる様に展示していますとの事、頂いたパンフにを見ると具象的作品が多い中、MERZ (メルツ)の定期刊行誌の表紙が掲載されていて、この作品はどこに展示されていますかと聞いたら親切に展示コーナーを教えて頂き、再度、中に入らせて頂き、ドイツ人のクルト・シュヴィッタース(Kurt Schwitters )が発行したMERZ 誌(1923〜1932)を発見、まじまじと、この定期刊行誌は時には版画集に成ったり、私の大好きなエル・リシッキー(El Lissitzky)なども編集、タイポグラフィを手がけています、当時はモンドリアンの影響を受けたシュヴァイッタースはモンドリアン(P・Mondrian)の仲間、ドウスブルグが発行したオランダのデイ・ステイル( De Stijl)やドイツのバウハウス(Bauhaus)との交流を続けた芸術家、彼の時代の刊行誌をみれたのが嬉しかったです、同じガラスケースにコルビジェ(Le Corbusier)のフランス語で書かれた版画集もみれました、さすが、京都近美の当時の学芸員は素晴らしかったと解る様な気がします。過去に Moholy-Nagy や村山知義の企画展にたまたま日本滞在中、京都近美を訪ねていますが、今回はモンドリアンの絵に会えなかったけど、受付の方の対応の御陰、感謝で〜す。受付の方の優しい笑顔の対応、そして解りやすい説明には感服致しました、さすが、国立近美、!!!。12時が過ぎて、友人が予約してくれたランチ、元・京都ホテル、現・京都ホテル・オークラの地下1階の中華のレストランへ、庭が見える所に席を予約して下さって、大きなガラス窓から庭を観ながら、美味しい中華料理、私は赤ワインを頂いて、庭の廻りの石垣から水が流れ落ち、涼しさをかもし出し1994年フランス・ブルターニューの石切り場の工場で制作した御影石の作品がポツリと私との再会を待って居た、小さな作品ですが2個の御影石は生きている、頑張っている様な気がして、ふと、年月を数えたら設置してから21年も過ぎていました。京都ホテルオークラでの写真は亀岡さんに撮って頂きました

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