2020年5月15日金曜日

岡島レポート・2019W杯・備忘録 25

    2019W杯・備忘録25
   ~ 負けに不思議の負けなし1 ~

  事実上の決勝戦とも言われたM42 NZ/IRE戦 46-14の大差で敗れ大会を去ったIRE
 なぜ、IREは大敗したのか?  1.なぜ、点が取れなかったのか?   2.なぜ、失点を重ねたのか?  3.なぜ、流れを変えられなかったのか? 3視点で 試合を見返してみた。

 1. なぜ、点が取れなかったのか?
 IREの特徴の一つが、セットプレーからの多彩な攻撃でトライを取ることにあると言われたきた。この試合、IREボールでのリスタートが45回、NZボールのリスタートが24回。
そして、マイボールでのスクラム、ラインアウトはすべて獲得している。(p3からの(参考)に時間帯別の回数を表にしています。マニアックで恐縮です。)それでいて、68分まで無得点。
  基点としてのセットプレーは、想定通り。そこからの展開で、NZディフェンスを突破できなかった。ゴールラインを割れなかった。
 すべてを読み切られていた感が強い。それを痛感させられるのが次のシーン。
   0-10とリードされていた前半16分、NZ陣・中盤でNZP(ノーボールタックル)。絶好の位置でのPKを得る。PGで確実に3点を取る選択もあっただろうが、タッチキックでゴール前ラインアウトを狙う。IRE10番・セクストンがタッチキックを蹴る。狙い通りに、寸分たがわずゴールライン手前に飛んでいく。そこに待ち構えていたNZ10番・モウンガがジャンプ一番、タッチラインを超えていたボールを内側に叩き落とす。あえなくIREのチャンスが潰える。
   セクストンのキックの精度が余りにも高すぎる。だから、モウンガは微動だにせず待ち構えている所に落下する。そして、相手ボールとなってしまった。セットプレーからの展開も初期設定どおりに作動する。そして、想定内のプレーは相手に読み切られる。「機械仕掛け」の弱さを垣間見る…

2. なぜ、失点を重ねたのか?
 ミスタックルが多かったのが直接的な原因であろう。この試合のIREのタックル成功率は82%。低い数字である。ただし、準決勝のNZ戦で勝利したENGのタックル成功率は、81%IREよりも低い成功率で勝利している。
 ゴール前での「粘り」に欠けている気がして仕方がない。淡泊だ。この試合、Pの数は、IRE6に対して、NZ13。やってはいけないだけの反則と「意味ある」反則。
 逆説的だけれど、印象に残ったのが76分。41-7で大量リードのNZゴールポスト直下へのIREのグランディングを阻止しようとNZ20番が体を入れる。結果としては、ペナルティ・トライの判定となり、20番はイエローカードで10分間のシンビン。この20番は、無用なプレー・おバカなことをしたのかもしれないけれど、ゴールラインを死守する気概を体現していた。
 決勝ラウンドで7トライ取られるというのは、技術面の問題だけではない気がする。体を張る、言うは易く行うは難し。「行くしかないだろ」と後先考えずに「紙一重」のプレーに賭ける。「機械」にはそんな芸当はできない…

3. なぜ、流れを変えられなかったのか?
 かつて、エリサルドに「どうしたらメンタルを強く出来るか?」と尋ねたら、「メンタルを強くすることはできない。出来ることは、強いメンタルを矯正することだけだ。」と言っていた。彼の体験からすると、強いメンタルを「躾ける」ことはできても、並のメンタルを強くすることは難しい。
 IREは、躾けられすぎた気がしてならない、「DisciplineDiscipline」と。そして、優等生だけのチームになってしまった!? あの泥臭いSpiritが去勢されてしまった…
 歯車が噛合わなくなった時、グランドで誰が軌道修正するのか?  ベストがキャプテンでよかったのか? フッカーというポジションはキャプテンに相応しいのか? 37歳という年齢は問題なかったのか?  この試合、ベストは司令塔のセクストンとともに63分で交代している。試合を見返してみると、「タラ・レバ」の連続である。とはいえ、あまりにも負けっぷりが良すぎる。何をやってもうまくいかない、そんな一日だったのか!?
 Irelandは、永遠に「敗者の美学」を世界に発信し続けるのだろうか。
(参考)ラグビーは、レフリーが笛を吹くと、一旦ゲームが中断し、セットプレーで再開される(リスタート)。
セットプレーの種類は、スクラム(S)、ラインアウト(LO)、ペナルティ・キック(PK)、フリーキック(FK)、ドロップ・アウト(DO)とキック・オフ(KO)。
 時間帯別のリスタートと得点は次の通り。
IREボール

0-20min.
20-40min.
40-60min.
60-80min.
  計
   KO
    2       
    2       
    2       
    2       
    8       
   S
    1/1     
    3/3     
    2/2     
    1/1     
    7/7     
   LO
    4/4     
    5/5     
    4/4     
    2/2     
   15/15    
   PK
    2       
    4       
    3       
    4       
   13       
   FK
    -       
    1       
    -       
    -       
    1       
   DO
    -       
    -       
    1       
    -       
    1       
  計
    9       
   15       
   12       
    9       
   45       
() KOのうち、1回は、後半開始時のもの。
SLOの分母は、マイボールでの投入回数。分子は、そのうちのボール獲得回数。
PKの回数は、相手チームのペナルティ(反則)によって獲得したPKの回数。
 IREの得点

 0-20min.
 20-40min.
 40-60min.
 60-80min.
  計
 トライ(T)
    -
    -
    -
    2
    2
 T後のG
    -
    -
    -
    2
    2
 PG
    -
    -
    -
    -
    -
 NZボール

 0-20min.
 20-40min.
 40-60min.
 60-80min.
  計
   KO
    1       
    -       
    -       
    2       
    3       
   S
    3/3     
    1/1     
    1/1     
    1/1     
    6/6     
   LO
    1/1     
    1/2     
    3/3     
    2/2     
    7/8     
   PK
    1       
    4       
    1       
    -       
    6       
   FK
    1       
    -       
    -       
    -       
    1       
   DO
    -       
    -       
    -       
    -       
    -       
  計
    7       
    7       
    5       
    5       
   24       
 NZの得点

 0-20min.
 20-40min.
 40-60min.
 60-80min.
  計
  T
    2
    1
    1
    3
    7
 T後のG
    2
    -
    1
    1
    4
 PG
    1
    -
    -
    -

 ********************
 WRの会長選挙が行われ、ビューモント会長が再選された。
Midolによれば、両候補の得票内訳は次の通り。
・ ビューモント(ENG) : 28
ENGSCOWALIREFRAITA × 3票  =18
JPN                 × 2票  =2
欧州協会、アフリカ協会        × 2票  =4
FIJSAMCAN           × 1票  =3
北アメリカ協会            × 1票  =1
 ・ ピショット(ARG)  : 23
NZAUSRSAARG          × 3票  =12
アジア協会、南米協会、オセアニア協会 × 2票    6
GEORUMUSAURG        × 1票   =4
北米協会                × 1票   =1
 世界のラグビー界は、2大勢力の争いが続きそうである。
 気になるのは、日本協会がビューモントに投票し、アジア協会がピショットに投票したこと。うまく連携が取れてのことであればいいのだが。

岡島レポート・2019W杯・備忘録 24

   2019W杯・備忘録 24
   ~ Penalty 

   国内の試合では、激しい攻防の時によく「ノー・ペナ!」という叫び声が聞かれる。
「ペナルティをするな!」という注意喚起。では、ペナルティという名詞に相応しい動詞は何だろうか?               する、犯す、取る …
「する、犯す」では、ペナルティ=過ち・規則違反を意味する。
「取る」では、ペナルティ=ペナルティ・キックの権利を意味する。
ペナルティという名詞は、プラスとマイナスの両義性を有している。
   競技規則の定義は、次の通りである。
ペナルティ:重大な反則に対して、一方のチームに与えられる。
英語の原文は次の通りである。
Penalty: Awarded against a team for a serious infringement.
   なるほど、競技規則はレフリーの目線だから、「与える」なのか。与えるのは、プラスとしてのペナルティ、正確に言えば、ペナルティ・キックなのだろう。
 レフリーと両チームの三角関係にペナルティは存在する。
   かつて、日本代表HCのエリサルドがこんなことを言っていた。
― 日本社会はクリーンだ。それは素晴らしいことだ。
  ジャパンラグビーは、クリーンすぎる。
   ペナルティをしなければ(=ペナルティをレフリーに取られなければ =ペナルティ・キックを相手に与えなければ)勝てるのだろうか?
   今大会、ペナルティの数と勝敗の関係は次の通りである。
(注)WRのスタッツは、Penalty concededで数えられいる。規則違反の回数である。
予選リーグ

Pが多いチームが勝利した試合
Pが少ないチームが勝利した試合
Group A
            4        
              4         
Group B
            1        
              7         
Group C
            4        
              4         
Group D
            4        
              6         
 チーム毎に、一試合平均のPの回数は次の通り。(太字が、決勝ラウンド進出)
最小が、SCORUSNZ6回。
6回台は、RSA6,75
7回が、JPNIRETON
7回台が、USA7,25)、ENG7,3)、ITA7,3
8回台が、ARG8,5)、NAM8,7)、WAL8,75)、AUS8,75
9回台が、FIJ9,25)、CAN9,3
10回以上が、GEO10,25)、FRA10,3)、URG11)、SAM12,5
   ちなみに、各Groupの一試合平均のP(両チーム合計)の回数は、
A : 15,4   B : 15,1  C : 16  D : 19
   P最小の試合は、M31 SCO4/RUS3)の7回。次が、M38 TON3/USA6
9回、M1 JPN5/RUS5)の10回、M40 JPN7/SCO4)の11回と続く。
   最多は、M39 WAL8/URG15)の23回。
   決勝ラウンド(三位決定戦を除く)7試合では、
Pが多い方が勝った試合が3試合
M41 ENG8/AUS(5)  M42 NZ13/IRE6)  M46 RSA9/WAL8

Pが少ない方が勝った試合が3試合
M43 WAL6/FRA8) M45 ENG6/NZ11) M48 RSA8/ENG(10)

上位4チームの予選ラウンド・決勝ラウンドのPの回数は次の通り。

予選ラウンド
  QF
 SF
 F
RSA
9(NZ) , 6(NAM) , 7(ITA) , 5(CAN)
   8   
   9  
  8  
ENG
10(TON) , 4(USA) , 8(ARG)
   8   
   6  
 10  
WAL
10(GEO), 8(AUS), 9(FIJ), 8(URG)
   6   
   8  
  -  
NZ
4(RSA) , 6(CAN) , 8(NAM)
  13   
  11  
  -  

 これを見ると、RSAの安定感が際立つ気がした。どのチームを相手にしても熱くならずに試合を運ぶ(?)。この対極にあるのが、NZ。予選ラウンドからギアチェンジした決勝ラウンド。IREに対して、P13回で快勝。そして、ENG戦、P11回で完敗。
   決勝ラウンド各試合・チーム毎の総得点に占めるPGの得点の割合は、次の通り。
                                                                   (単位:%)

 QF1
 QF2
 QF3
 QF4
 SF1
 SF2
   F
勝者
   30  
    7  
   30  
   35  
   63  
   63  
   56  
敗者
   56  
    -  
    -  
  100  
    -  
   56  
  100  

同じく、決めたPGの数は、次の通り。

 QF1
 QF2
 QF3
 QF4
 SF1
 SF2
   F
勝者
   3   
   1   
   2   
   3   
   4   
   4   
   6   
敗者
   3   
   -   
   -   
   1   
   -   
   3   
   4   

同じく、トライ数は、次の通り。

 QF1
 QF2
 QF3
 QF4
 SF1
 SF2
   F
勝者
   4   
   7   
   2   
   3   
   1   
   1   
   2   
敗者
   1   
   2   
   3   
   -   
   1   
   1   
   -   
 たかがPenalty、されどPenalty
試合は生き物、ひとつひとつの試合に個性がある。勝利の方程式など、存在しない。
    一方で、チーム・フィロソフィー、チーム・アイデンティティが血肉化していないと、おたおたする。「ノー・ペナ」は、誇るべき倫理観である。勝敗を度外視しても規則を遵守するのは、コンプライアンスが声高に叫ばれている現代において、望ましいことでもある!?
    日本サッカーミュージアムには、各種国際大会で獲得したフェアプレー・トロフィーが、数多く展示されている。誇らしくはあるのだが…
   ペナルティを「与えてもらう」、そのためにペナルティを「誘う」ことも頭の片隅に入れておく柔軟性も必要なのか。勝つことを最優先にするのか、ルールを厳格に守ることに価値を見出すのか、ラグビーの究極の価値は何と考えるかにかかってくるのであろう。
   レフリーの判断・笛が吹かれて、ペナルティは成立する。
   それにしても、今大会、両チーム同数のPの試合が予選ラウンド3試合、決勝ラウンド1試合あった。そのうちの3試合が日本戦。
 M1 JPN/RUS  M26 JPN/SAM  M44 JPN/RSA
 偶然なのかなぁ …

藤の花が綺麗に咲いて居ます!

先週、中田の諏訪公園に遊びに行った際に・藤がもう少しかな? と思い、本日行ってみました!
大変見頃でした。新型コロナウイルス(Covid-19) 感染で多くの方々が地球上で亡くなっていらっしゃるので、残念ではありますが、宮城県は感染者88名(死亡者1名)、登米市でも外出自粛や学校の休校などにより、諏訪公園は、いつも以上に人々が距離を取りながらくつろいだり、遊んだり、散歩、ランニングしたりと思い思いに過ごされています。家族連れも多く、公園に良い思い出を持って育っていった子は、大人になっても、公園を大切にしてくれると思うので悪い面ばかりではないと信じています。

😊登米市中田町に在る諏訪公園情報は岩出山に住むヒロエちゃんからです。登米市は感染者ゼロを更新中、このまま夏が過ぎる事、願って居ます。パリはやっと自由に歩ける様に成りまして、55日ぶりに外出、今日は2キロ程散歩して見ましたが外を歩く方々は以前と比較すると少なく、ただ郵便局入り口の前では2メーター置きに人が並び50メーター以上に並んで居ました。マスク姿の方が多く、マスクをして居ない方の方が目立ちます(以前はその逆でマスクして歩くのに気が引けて居ましたが今はマスクが見直されて居ます)。勿論、バスや地下鉄に乗車する時はマスクが義務ずけられ移動の許可証明書が必要で、喫茶店やレストランは封鎖されたまま、ただ、太陽の下を歩けるのは幸せです。

2020年5月7日木曜日

皐月・満月の写真が届きました・・・

綺麗な満月、この月の名前(フラワームーン)世の中大変ですけど、自然界は素晴らしいですね、人生もスーパームーンに肖り、何事も、まあ〜るく収まります様にね🙏水面に映る、お月様・・・心が綺麗に洗われる様で神秘的ですね。水面に映って居るのは東区の香推浜、新土地・照葉、中央区のビルの谷間です。
😊写真の送り主は博多の眞子ちゃん。皐月とは、早苗月言っていたのが短くなったものとも言われて居るそうで、稲苗月とも、田植えの月と言う事らしい、他には月不見月、雨月とも言われる5月なそうです。それにしても見事なお月さまです。

2020年5月5日火曜日

広瀬川のハナモモが満開です。

広瀬川のハナモモ(花桃)が満開ですと、やっくん(木村さん)から写真が届きました。ハナモモはバラ目バラ科モモ属の耐寒性落葉低木。

2020年5月1日金曜日

nouveau travail d'installation au Satoru Sato Art Museum

今朝、4人で作業をしました。久々に、蛇好所長、秋山副館長、佐々木さん全員です、今回の作品設置担当は洋忠さんでーす。ご確認お願いします。これからまた石森章太郎ふるさと記念館に行ってきまーす。粕谷。

😊 Satoru Sato Art Museum は 宮城県新型コロナウイルス(Covid-19 )感染症拡大防止の為閉鎖されて居ますが(登米市は感染者ゼロ)、いつ開館されても良い様に、また、登米市中田生涯学習センターの絶えず新しい情報を伝える為に頑張って居ます。  センター玄関先の空間スペースに新しい作品を展示して頂きました。今回の作品設置担当は佐々木さん、今後、この作品がどの様に変化するのか楽しみにして下さい。スタッフの皆様、密接しない様に2メートルの距離を置いて作業をして下さいました。蛇好所長、秋山副館長、佐々木さん、粕谷さんに感謝して居ます。