2019 W杯・備忘録 49
~ S:L:P比 ~
リスタートは、投手がボールを投げることである。
リスタートは、キックオフ、スクラム、ラインアウト、ペナルティキック、ドロップアウト、フリーキックの6類型がある。
① 1試合平均スクラム、ラインアウト、ペナルティ数
| S | L | P |
決勝ラウンド | 11.9 | 21.7 | 16.4 |
予選Pool | 14.2 | 25.4 | 16.8 |
いずれも、スクラム回数 〈 ペナルティ回数 〈 ラインアウト回数 となっている。
この3リスタートで、決勝ラウンドは50回、予選Poolは56回再開されている。すなわち、少なくとも、2分弱に1回は笛が吹かれていることになる。
| S | L | P |
決勝ラウンド | 1 | 1.8 | 1.4 |
予選Pool | 1 | 1.8 | 1.2 |
スクラム:ラインアウトの比率が、1:1.8 で同じであるというのは偶然なのだろうか?
ほぼすべての試合で、スクラムの2倍近い回数のラインアウトが行われている。
③ 勝者と敗者のリスタート回数の違い
決勝ラウンドと各予選Poolの数値を見ていると、スクラム回数が、決勝ラウンドでは勝者の方が多いのに対して、予選Poolでは敗者の方が多くなっている。
スクラムの原因であるノックオンその他のハンドリングエラーが攻めていて生じるのか、それともディフェンス(タックルなど)に起因するのか、の違いなのだろうか?今大会は、予選Pool時の暑さの影響があるのかもしれない。
決勝ラウンド(7試合) 1試合平均
| S | L | P |
勝者 | 6.9 | 10 | 8.1 |
敗者 | 5 | 11.7 | 8.3 |
予選Pool A(10試合) 1試合平均
| S | L | P |
勝者 | 6.1 | 12.1 | 8.4 |
敗者 | 7.5 | 11.7 | 7.8 |
予選Pool B(8試合) 1試合平均
| S | L | P |
勝者 | 7.4 | 13.1 | 9.9 |
敗者 | 8.1 | 11.9 | 5.3 |
予選Pool C(9試合) 1試合平均
| S | L | P |
勝者 | 5.3 | 12.6 | 7.4 |
敗者 | 7.9 | 15.3 | 8.6 |
予選Pool D(10試合) 1試合平均
| S | L | P |
勝者 | 6.8 | 13.9 | 10.6 |
敗者 | 7.8 | 11.2 | 8.6 |
個々の試合・チーム毎に観ていくと、かなりのばらつきがあるが、ある程度のグループの試合の平均を取ると、意外と同じような数値に収斂し、一定の傾向があると思われる。
一方、チーム毎に見ると、そのチームの特徴が浮かび出てくる。
たとえば、決勝ラウンドのRSA。RSAボールのリスタートは次の通り。
| S | L | P |
決勝(ENG戦) | 11 | 6 | 10 |
準決勝(WAL戦) | 8 | 6 | 8 |
準々決勝(JPN戦) | 7 | 10 | 8 |
RSAに対しては、ラインアウトを与えないようにすることが常道になっていた大会であった気がする。
| S | L | P |
第1戦(RUS戦) | 4 | 15 | 5 |
第2戦(IRE戦) | 6 | 8 | 9 |
第3戦(SAM戦) | 4 | 14 | 10 |
第4戦(SCO戦) | 7 | 5 | 4 |
回数を平均で見た場合 S〈 P〈 Lの順であるが、IRE戦・SCO戦は、違う順序になっている。試合を熱くした一つの要因であった気がしている。
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