小学生のころ この時期 切なくなったことが なつかしい
2019 W杯・備忘録 290
〜 レフリー 〜
4年に一度のライオンズ・ツアー(AUS・NZ・RSAにとっては 12年に一度) の 中間年に始まった W杯。どちらに重心があるのか 見方次第であろうが W杯の「2年前」の前哨戦とも言える。とりわけ 「レフリーは一日にしてならず」 レフリーの選抜の絶好の機会となっている 気がする。
ライオンズの試合を吹けるのは 中立国のレフリー。ここ3回の3連戦は 3人のレフリーが 交代で 主審・副審を務めていて 彼らの多くが W杯決勝ラウンドでも 吹いている。
2017年ライオンズ・NZツアーは ペイパー(RSA:2019W杯準々決勝WAL/FRA)、ガルセス(FRA:同決勝RSA/ENG・準決勝RSA/WAL・準々決勝ENG/AUS)、ポワト(FRA:同予選リーグ)
2021年ライオンズ・RSAツアーは ベリー(AUS:2023W杯予選リーグ)、オキーフ(NZ:同準決勝RSA/ENG・準々決勝RSA/FRA)、レイナル(FRA:同準々決勝ENG/FIJ)
2017年ポワト、2021年ベリー いずれも ライオンズ・テストマッチで 物議を醸した笛を吹き それが彼らのマイナスの評価になった気がしている。
今年の「3人組」は オキーフ(NZ)、ピアルディー(ITA)、アマシュケリ(GEO)
今回 フランス人レフリーが選ばれていない。ガルセス・レイナルの後継者たるべき者が レフリー業から「足を洗った」(クラブチームのコーチに転身している)ことなどから W杯で吹くための「年季」を積んだ人物がFRAには見当たらない。
一方 ピアルディー、アマシュケリ 一つずつ階段を上がってきて W杯決勝ラウンドが視野に入ってきた。おそらく 現時点で ベスト5に入っていると感じている。そして 非・ラグビー強豪国所属≒母国がベスト8に進む確率が低いことから 準々決勝以降の笛を吹く可能性が高そうだ。
プレーヤーには 「Xファクター」 突然出現して 大活躍するラッキーボーイが存在しうる が レフリーには そういうことは 起こりえない。
今回のライオンツアーでの 各試合のペナルティーの内訳 ライオンズ・ホームページでは ㈰Deliberate Knock On ㈪Lineout Offence ㈫Not Releasing ㈬Obstruction ㈭Offside ㈮Scrum Offence の6項目を表示している。それを表にしてみた。
| 第1戦(オキーフ) | 第2戦(ピアルディー) | 第3戦(アマシュケリ) | |||
| LIO | AUS | LIO | AUS | LIO | AUS |
P総数 | 11 | 7 | 9 | 8 | 11 | 11 |
内訳㈰ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
㈪ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
㈫ | 1 | 2 | 1 | 1 | 4 | 2 |
㈬ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
㈭ | 2 | 2 | 1 | 2 | 4 | 0 |
㈮ | 3 | 1 | 0 | 4 | 2 | 1 |
LIO、AUSともに大幅なメンバー変更がなかった。でありながら Pのとられ方(=レフリーが詳細に見るポイント)が かなり違っている。第3戦 豪雨の中の試合だったが ぴれー内容などに 雨の影響を感じなかった。レフリーも人の子=無くて七癖なのだろう。
先週末 RSAがAUSに「よもやの敗退」。いろいろな要因が見出しうる。主審はオキーフ(NZ)。2023W杯 準々決勝FRA戦・準決勝ENG戦 ともに RSA勝利の試合を吹いていた≒RSAとの「相性がいい」 と 思っていたが 今夏のライオンズ戦で AUSとの相性も良くなったのだろうか。
ライオンズ3連戦、RSA/AUSのPの取られた状況(スクラム・ラインアウト・ブレイクダウン・オフサイド・その他)を表にしてみた。
| オキーフ | ピアルディー | アマシュケリ | オキーフ | ||||
| LIOツアー ㈵ | LIOツアー ㈼ | LIOツアー ㈽ | チャンピオンシップ | ||||
| LIO | AUS | LIO | AUS | LIO | AUS | RSA | AUS |
スクラム | 2 | 0 | 0 | 3 | 1 | 2 | 0 | 2 |
L.O. | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
B.D. | 3 | 3 | 6 | 3 | 4 | 5 | 7 | 1 |
Offside | 2 | 2 | 1 | 2 | 4 | 0 | 2 | 0 |
その他 | 3 | 1 | 2 | 0 | 2 | 3 | 1 | 1 |
計 | 11 | 7 | 9 | 8 | 11 | 11 | 10 | 4 |
ブレイクダウンでの マイボール時のノットリリースなど 相手ボール時のノットロールアウェイなど の 比重が大きい。LIOに鍛えられたAUS と まるで「冬眠明け」のようなRSA… これからが楽しみだ。
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