隣町の よく覗いていた本屋さんが 経営不振で閉店することに さびしいですね
やがて ポツンと一軒・コンビニだけの 町になるのですかね
2019 W杯・備忘録 287
~ JAPAN WAY ~
Midolを読んでいたら RSAが 本代表・W杯二連覇・現在ランキング一位 に加えて U20で優勝 セブンズでも優勝 と 充実しており その原因として ①国際クラブリーグ・United Rugby Championshipに「4」クラブが参戦していること(=少数精鋭のクラブチームから代表選手が選ばれることで 選手間の日常的な共有体験時間が持てていること) ②当該クラブが 南半球・スーパーラグビーから北半球のリーグに移り かつ 代表チームは 南半球4か国で構成される ザ・ラグビー・チャンピオンシップに参戦(当該4か国で U20大会も開催されている)しており 多様なラグビーと接していること を 挙げていた。
おそらく 現在のWRランキング上位の国のほとんどが 当該国の「身の丈」にあった少数クラブで ジュニアから一貫した育成を 行っている。代表強化の王道は 「少数精鋭性」と「一貫性」。これと 真逆な構造で 各年齢層のラグビーがプレーされている 唯一の国が JPNであろう。
高校(15~18歳)・大学(18~22歳)というU20前の段階が 寸断されており かつ 反・「少数精鋭」的な大会(ひとつの指標は 大差の試合の有無であろう)が主流である。花園を目指す県大会レベル 大学の各リーグの乱立(少なくとも 少数精鋭を目指すならば 関東大学対抗戦とリーグ戦を 一本化し かつ チーム数を少数化することが求められるだろう)。この「構造」で U20チームが世界の伍してゆくことが可能なのだろうか?
一方で こういう「非・世界の常識」的構造のおかげで すそ野が広がっている気がしている。U20も大事なのだろうけど すそ野の広い「部活」が存在することも 誇るべき文化の気がする。
少数精鋭という観点からは プロチームの数でも 「世界の常識」に反したチーム数がある。ランキング順に見てゆくと
①RSA:4 ②NZ:5 ③IRE:4 ④FRA:14 ⑤ENG:10 ⑥AUS:4
⑦ARG:― ⑧SCO:2 ⑨FIJ:― ⑩ITA:2 ⑪GEO:1 ⑫WAL:4
FRAは チーム数が多いが 選手の移籍が激しく・強豪チームに代表選手が集中化する傾向にある。
WALは 協会の財政難などから 来シーズンのチーム数を 「4」から2ないし3にする方向で検討が開始されている。
先日来 J-スポーツで放映されていた「オーストラリアラグビー」のドキュメンタリーでも 少数精鋭性の重要性が強調されていた。
で 先日のJPN/WAL戦の23人メンバーの所属クラブ別構成を表にしてみた。
| JPN | WAL | ||||
|
| 第1戦 | 第2戦 |
| 第1戦 | 第2戦 |
1位 | 東芝 | 5 | 4 | スカレッツ | 6 | 5 |
2位 | クボタ | 5 | 6 | カーディフ | 7 | 5 |
3位 | 神戸 | 2 | 3 | オスプリズ | 4 | 7 |
4位 | パナ | 3 | 3 | ドラゴンズ | 3 | 2 |
5位 | ヤマハ | 2 | 1 |
|
|
|
6位 | サントリー | 1 | 1 |
|
|
|
7位以下 |
| 4チーム・5 | 4チーム・4 |
|
|
|
海外 |
|
| 1 |
| 3 | 4 |
分散している 多様性の極み なのだろうか。
じゃあ 目的合理的(≒4年に一度のW杯での成績のため)に 世界の常識に 寄り添うべきなのだろうか?
Midolの記事で 最近気になったのが ①RSA代表選手のリボックが 仏有力クラブよりも 近鉄を選んだこと ②W杯アフリカ予選で勝ち切り・出場権を得たジンバブエの選手のインタビューがあったが 当該選手は 現在韓国のスーパーラグビー・チームでプレーしている とのこと。
JPNの代表のパフォーマンスについて 主として HCの手腕が論じられてきていて どうしても 上記のような 構造問題には あまり触れられない。何か 釈然としないものを感じ続けている。
二兎は追えない。
個人的には 花園も 大学ラグビーも これまで通り 続いてほしいと願っている。リーグワンも 多チームで競い合ってほしい。
だから 代表は 暖かく応援する 多くを期待しない でも 暖かく応援する 高望みをしない でも 暖かく応援する
それでいいのではないだろうか
だって これが 日本のラグビー文化だ! と 胸を張りたい。
令和7年8月2日 隣
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