早く 残暑になってほしい!?
2019 W杯・備忘録 289
〜 5・3 or 6・2 〜
リザーブのFW・BK構成人数 「5・3」にするか「6・2」にするか 興味深いものがある。と書いてみて FW第1列3人をリザーブに入れることは義務なので 実は 「3・2・3」にするか 「3・3・2」にするか ということなのであろうが…
LIO/AUS:3連戦の リザーブの投入時間を表にしてみた。
| LIO | AUS | ||||
㈵ | ㈼ | ㈽ | ㈵ | ㈼ | ㈽ | |
16 | 60 | 64 | 56 | 49 | 56 | 72 |
17 | 48 | 54 | 42 | 49 | 40 | 37 |
18 | 57 | 64 | 57 | 57 | 40 | 60 |
19 | 42 | 54 | 27 | 58 | 47 | 63 |
20 | 57 | 54 | 42 | 66 | 40 | 77 |
21 | 74 | - | 63 | 58 | 60 | 58 |
22 | 66 | 60 | 71 | 60 | 19 | 33 |
23 | 57 | 60 | 37 | 68 | - | 77 |
LIO、AUSともに 3戦中1試合だけ リザーブを「6・2」とした。LIO・㈽とAUS・㈼がそれである。そして おそらく たまたまなのだろうけど いずれのケースでも 前半に BKの選手に ケガ・試合継続不能者が 出ている。
AUS・㈼では 19分 11番・左ウィングの選手が おそらく肉離れ系のケガで戦線離脱。本職スクラムハーフの22番がウィングに入った(そして 見事 大役を果たしていた ⇒ であるから おそらく 「何事もなければ」AUS・㈽も 「6・2」で構成されたと思われる が 「5・3」に戻していた(Midolの記事から 妄想を逞しくすると AUS・㈼・21番(第1戦では トライ 第2戦では ゴール前ピンチでのジャッカル成功と活躍していたが ラストワンプレーでのジャッカル失敗(相手のスイープが物議を醸しているプレー)で 誹謗中傷に晒されて プレーできる精神状態ではない(シュミットHC談)とのことで 第3戦メンバーから外れている)。
一方 LIO・㈽では 37分 14番・右ウィングの選手が 鼻血を出しながら退場(HIAの結果 試合復帰できず) 23番がセンターに入り センターの選手が ウィングの位置にズレていた。
どちらのケースでも 「6・2」の悪影響は出なかった気もするが 本職のウィングを前半で欠く ということは 当初のゲームプランを大きく変えざるをえなかったのだろう。だから AUSは 第3戦「5・3」に戻したのか。これから始まる チャンピオンシップ どんなリザーブ構成になるのか 興味深い。一方 LIOは 第2戦で AUS・FWに力負けしたことから 第3戦を「6・2」にした気がする。
第3戦では HIAで 一旦交代・結果が出て復帰できずの選手が 3人いた。いずれの選手も テレビ画面で見る限り 受傷直後 何事もなくプレー続行できそうに見えた。それこそ「やかんの水をかけ」なくても ピンシャンしているように…
今まで プレー続行が当たり前だったが 実は ちゃんと検査してみると そうではない。選手の脳の健康を考えてみると 空恐ろしい気がする。これだけ ハイレベルで 医療関係も充実している試合だから HIAを実施できもする。世界中のほとんどの試合は ドクターなしでプレーされている。一体 ラグビーをプレーすることで どれだけの人びとが 脳に障害を受けているのやら… 考えるべきことではないこと なのだろうか…
もう一つ気になるのが 加害者を特定できていて・公正な罰が与えられているのか という点。第3戦 AUS・10番が 33分にHIAで22番に交代し 復帰できずに退いた(相当重症のようで 今週から始まる対RSA戦のスコッドからも外れている)。テレビ画面では 後半早々 AUS・10番の「受傷」シーンが リプレーで流された(おそらく AUSのテレビ局が発掘したのだろうが…)。このシーンを見ながら J-スポーツ・日本語解説者からは聞かれなかったが 英語版では 「TMOヨンカー(RSA)が 見落とした」と 明快な解説がなされていた。
この3連戦 レフリー+アシスタントレフリー2人=3人(以下「3人組」)は オキーフ(NZ)・ピアルディー(ITA)・アマシュケリ(GEO)の3人が 順番に交代していた。一方 TMOは 3試合3人 別人が務めていた。TMOは 「疑わしきシーン」を レフリー(3人組)に画像提示し 最終判断は 3人組がTMOともども 下す という決まりである。とすれば このシーン ㈰ヨンカーは 問題なし と判断した or ㈪英語解説指摘通り ヨンカーは「見落とした」 の いずれかであろう。
ピッチ上の「3人組」は すべての判断が 両チーム・観客・画像に晒され とてつもないプレッシャーを与えられ続けている。一方 TMOの判断 特に 無作為は 可視化されにくい。このあたりの領域になれば WRに「おまかせ」すべきなのかもしれない。が 「姿なき司祭」は 望ましいものではない…
レフリー団をリスペクトすべきであることは当然であろう。その大前提の上で 間違いを指摘することも重要であるし レフリー団は説明責任を果たしてゆくのが望ましい…
令和7年8月16日
今夏の RSA/ITA戦で RSAが ㈰キックオフを 意図的に短く蹴って・相手ボールセンタースクラムでの再開を狙った ㈪相手22m内で 長身FWがジャンプしてパスを受け取り・瞬時にモールを組む という あまり見かけない プレーを行った。
この二つの戦術に関して Midolで 次のような解説があった。
(1) レイナル(FRA元トップレフリー・2023W杯準々決勝ENG/FIJを吹いた。現在は フランス協会レフリー統括部の要職についている)は ㈰㈪ともに 規則上認められない と 自分は思う と指摘した上で RSAコーチ陣には ペーパー(RSA元トップレフリー・2023W杯準々決勝ARG/WALを吹いた(試合途中で負傷退場))が助言していて おそらく 彼らは WRともコミュニケーションをとっていただろう と付言している。
(2) ㈰の戦術について ロバートソンNZ・HCは 「この戦術は 自分が現役時代 2010年ごろ所属していた フランスのクラブ・ペルピニヤンが 使っていた(だから 目新しいものではない)」と 語っている。
(3) ㈪の戦術については すでに URC・2024/25シーズンで RSAの複数のクラブチームが試みていた。
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