5月6日はフランスの大統領決選投票日、現職大統領 UMP民衆運動連合の Nicolas Sarkozy 氏と、左翼系が応援する 社会党の François Hollande 氏との戦い、投票が締め切られる6日の20時と同時に仏テレビの出口調査の結果が発表、 François Hollande 氏が51、70%の過半数を獲得されたと報道されました。1時間後、Nicolas Sarkozy 氏の 敗北宣言がパリでなされ、その更に30分後、 François Hollande 氏は自分の選挙区、Tulle ( Corrèze ) のカテドラル広場で勝利宣言、その後、車で30キロ西の Brive の街に移動、そこから飛行機で500キロ北のパリに飛んで、更に空港から車でパリに入り、既に数万人が集まっている7月革命記念柱の在る( Place de la Bastille )バステーユ広場に夜中の0時30分に到着、大勢の若者に向って、あなた方がフランスをヨーロッパを世界を変えて行く力を持って居る、<変革は、今、始まる>と同士に呼びかけ、内政と EU 経済危機に変革をもたらそうと訴えていました。 フランスの第五共和政の第七代目の大統領として、5月15日に就任式が行われる予定です、今日の新聞では投票者の51、68%がオランド氏に投票、出口調査との誤差は、0、2%でした。
オランド氏とサルコジ氏は同じ年代、同時期に政界入り、5月2日のテレビ討論では約3時間、司会者が二人で、両氏に同じテーマを出して、両大統領候補がお互いに意見を言う討論会、現職の大統領が第一回目の大統領選挙で2位に甘んじ、世論調査(支持率調査)でもリードされて居るオランド氏に挽回を計る絶好の機会と攻撃的に討論して居ましたが、お互白熱した割にはボクシングで言うとドロー、多少、温厚なオランド氏が逆に点数をわずかに上げた感じで、両者への支持率には大きな変化はなく世論調査どおりに、オランド氏が当選、しかし、経済、政治、社会、治安、教育、失業、移民、年金支給開始年齢、EU 経済の推進役の仏独同盟の今後、アフガニスタンからの戦闘部隊の全面撤退等等、3時間も激しく自分の意見を訴えながら、且つ、テレビの鑑賞者に希望と夢をそして感動を与える事を意識しながら、相手を攻撃し、又、相手の攻撃から身を守る両候補をみて、これだけの問題をきちんと言える喋る事に慣れている政治家は日本には未だ未だ少ない様な気がしました。
又、今回は第一回目の大統領選挙戦で第三位の極右翼 Marine Le Pen 女史は白紙投票に、中道派の Francois Bayrou 氏は右翼系でしたが個人的にオランド支持に回り、左翼系は打倒サルゴジで団結。
フランスの人口約6200万人の内、有権者約4499万人、その有権者の18、74%が無投票に、投票した中でも5、85%が白紙投票、結果としてフランス海外県も含めフランス共和国の34424647票が正式票と数えられ、オランド氏17791436票、サルコジ氏16633211票を獲得、両者の獲得票の差は約115万票でした。
明日は5月8日、第二次世界大戦の勝戦記念日、毎年シャンゼリ大通りから凱旋門に行進する行事には、現サルコジ大統領と、15日に大統領に就任する予定のオランド次期大統領が一緒に行進する事に成っています。
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