2012年1月11日水曜日

一刀斉、新年の初・長文メール!

今年もよろしくお願いします。
何かと忙しかったことと風邪をこじらせていたので、なかなかまとめて書くことができませんでした。
そのような中で、パリでの一連の宮城県関連のイベントを知り嬉しさ百倍です。
特に「雀踊り」は<大山組>のわが母校・仙台一中が守り続けていたし、私たちの結婚披露パーティーでも関係が深いことから出演してもらいました。大関の発案だったと思います。八幡町の八幡小前にある黒田石材(我が家の委託先でした)の社長が仙台城築城時の石工たちが始めた雀踊りを復活させ、私たちのころに仙台一中の女生徒が受け継ぎ始めました。黒田石材:http://www.kuroda-sekizai.com/history/index.html                  それがここまで大きくなるとは・・・。また、仙台育英も父が関わっていました。 

宮城県人、東北人、そして被災地の皆さんの底力を発信できたのではないでしょうか。オークションも併せて素晴らしいことだと思います。雀踊りは見た目も軽やかなので外国でも分かり易いのでしょうね。登米ではいろいろと活発な芸術活動が続いているようですが、なかなか行けません。また、海外に設置された作品も増えていますね。長い目で見ながら風景にとけ込ませることが大変だと思います。小さな作品から巨大な作品まで、それも世界中に広がっている・・・すごいことです。

福島原発は野田首相の突然の収束宣言には呆れるばかりです。政府の委員会委員長ですら反対しているのに・・・。海外でも当然評価は分かれています。
ときどき、当時の状況検証番組が流されていますが、とにかく政府、保安院、原子力委員会、東電の内部でも何が起きているのかわからないままで対応していたことが暴露(?)されています。実は、本当に危なかった、対応部署が何もわからない、そして予測を立てられないままでひたすら放水していたようです。部分的に効果があったことは理解できますが、大量の汚染水を太平洋に流しておいて、自然浄化されることにより数値は上がらないので問題はない→ところが→地上での除染作業後に水や枯葉がたまる場所の数値が高くなることが明らかで、とにかく放射線の怖さが間の前に現れています。そして暫定の数値が次々と変わっています。何を信じてよいのか分かりません。自然に任せるしかないようですね。地震と津波だけで終わっていれば、ここまでひどい状況にはならなかったと思います。人災による原発問題は人間の自我やエゴが深く関係しています。エゴならぬエコならよいのですが。
相変わらず先が読めないために疑心暗鬼になっている(と思いますが)放射線問題は、がれき処理に大きな関門を作っています。当然日本国全体の問題として対応する必要があります。西日本は関係ない無いと言っても、放射線量が高くなっていることは確かです。原発爆発事故の後に、日本から飛来する航空機の汚染についてのチェックが厳しくなった実例もあります。東日本の被災地のものはすべてダメ→→→各種車両は大きく移動しています。被災地すべてが汚染地域?→→→それこそ関係のない場所はたくさんあるはずです。とうとう、夏の京都の送り火に関連して、どんと(どんど)焼きを中止をする場所が多くなっているそうです。放射能物質の飛散と事後の管理の困難さが問題になっています。正月飾りが山積みにされている状態を、思案顔で見つめている宗教関係者がテレビに映し出されていました。
現在放射能の影響を受けている地域には何の責任も無いはずです。そのために、東電に倍賞請求をしていることになります。特に被災地と汚染地の二重の打撃を受けたり、被災被害はなくても汚染避難区域になった場合は遺憾ともし難い問題が起きています。知らないうちに忍び寄る放射能・・・ますます怖さを感じます。線量が下がっているから良いとは言えません。避難解除が全面的に解除されない限り問題は解決されません。
政府、保安院、原子力委員会、東電:起きてしまった・・・対応に問題があった・・・それはわかりますが、どうしてあのように情報が流されなかったり、後日訂正され続けたのか。これだけは納得がゆきません。次々と暴露されても同じ状態で、現在も変わってないと思います。政治から見えるのは消費税や選挙だけ・・・。
最近出てきた情報にSPEEDI<緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステムSystem for Prediction of Environmental Emergency Dose Information)とは、緊急事態において気象条件や地形情報などから放射性物質の環境への拡散を地理的、数値的に予測するシステム。通称はSPEEDI>があります。どうしてこのように汚染や被曝のエリアが一目で分かる資料を公表しなかったのでしょうか。実際は何KM以内は〜〜〜と一律に警戒区域などが決められていました。先日のニュースで、福島原発から6KMにある浪江町のある場所で、大学教授等がマスクもしないで動き回る様子が放映されました。SPEEDIで見ると、その場所は汚染エリアから少し離れています。線量もコンマ以下なので問題が無いという説明がありました。その教授曰く、「現在の原子力委員会は予測も対応もできない集団で、それが相変わらず設置されている。すぐにメンバーを入れ替えて、対応策を考えないと大変なことになる(表現は確実ではありませんが)」・・・幸い(?)その教授を含めた新委員の入れ替えがあったそうです。
以前から気になってたことで、最近ぶり返してきたことがあります。私たちの小学生時代に、理科の実験の時にビーカーの下に敷く網にアスベスト(だったと思います)が付いたものを平気で触っていました。チクチクする感覚を手や口で感じていたはずです。そして利用していた校舎改築時に使用され、問題となった校舎のアスベスト問題。さらに、放射能問題では世界中で地上や地下での核実験が行われた時期を経験しているので、知らないうちにかなりの量を被曝していたのかもしれません。広島や長崎を別として。私たちの年代の60,70歳台のがんでの死亡率に何らかの関連があるのではないでしょうか(と考えざるを得ません)。周りにも多くなっています。最近は特に肺がんが・・・。マスコミにも出てきませんね。
先行きがそう長くない(?)私は(学生には先生はまだまだ大丈夫と言われましたが)、いまさら除染や防染をしてもこれまでの線量の影響はどうしようもないので、特に考えないことにしています。知らないうちに食事でとったり、レントゲン照射を受けたり、海外旅行をしたり・・・確かに怖さは感じますが、とにかくどうしろという対策を国がはっきりと確定させてほしいと思います。無知からこのような考えを持つようになるのでは・・・というお叱りはいつでも受けますが、専門家ではない我々が生きてゆくためには仕方がないことだと思います。もっとも、専門家にも難しいのでしょうか。

12月25日にTBSで午前9時から午後10時54分まで、3月11日の時間経過に合わせてその時系列の動画や写真を流し、更に撮影者や関係者にインタビューをして、地震→津波→(原発)という3.11の記録をまとめた番組を放映しました。事例の再現や3.11に話を聞いた関係者を探し出し再確認したマスコミの力も感激しました。平常時にはいろいろとたたかれるマスコミですがやるときにはやるものです。また、時系列に襲ってくる津波の威力に目を見張りました。あれだけ広範囲のプレートが次々と反応してゆく。リアス式海岸ではその力が何倍にも増強されたり、津波の到着時間が遅くなった地域では巨大津波となっていました。誰もが初めてのことでした。マスコミも一般人も大変な記録を残しています。今回はTBS系列でしたが、マスコミ全体や一般人からのデータを一つにまとめた番組ができないものかと思います。膨大な量なのでどのようにまとめるかが問題ですが。自分のことよりも淡々とやれることをやっていた一般市民。命を懸け避難民に炊き出しをしたり簡易風呂を設置しながら、自分たちは冷たい缶詰入りのご飯やおかずを食べ、体は拭くだけの自衛隊員は、適切な判断で次々と変わって行く状況に対応した行動をしていました。慣れていない遺体捜索の困難さは、時間がたつにつれて異常な状況になっていったようです。自衛隊、警察、海上保安庁、米軍、医療関係者そして民間ダイバー等の活躍はPTSDの心配を度外視していました。行方不明者を全員探すまで止めない・・・。相変わらず続いているそうです。また、災害の中でお互いに助け合った被災者たちのことも忘れられません。海外から日本人の行動について称賛の声が上がりましたが、そのような中で、一部の倉庫からの略奪がニュースとして写し出されたことは残念なことでした。目の前で行われていても、手が足りないために対応不可能の状況だったようです。
多賀城市長は高校の同級生です。11月に偶然会う機会がありましたが、このようなときに・・・とぼやいていました。海岸線が無い多賀城(今回初めて気が付きました)にコンテナが流れてくる光景は信じられなかったそうです。仙台港から流れてきた車やコンテナが次々と襲ってきました。45号線が一番低い場所を通っていて、多賀城跡や旧道は高い部分を通っている。平安時代の貞観地震 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%9E%E8%A6%B3%E5%9C%B0%E9%9C%87の時の津波を経験しているのでそのように作られたようです。当時は海岸から遮るものが無勝ったために被害が大きく、今回は途中のビルや倉庫などが防波堤のような役割を果たしたとはいえ、ビルの間を通過するたびに津波も加速され、強力なものになったようです。多賀城市のが公開しているしないん津波の模様を見ると、押し寄せてくるという感じがしました。
これからの復興に移行するにしても、仙台港の後背地に設けられた工場や会社が津波の被害を受けたことにやり閉鎖したり移転したり、住民も市外に避難・・・ということは税収率が下がるので対応を考えなければいけないと若い職員の方が説明していました。国と市民の間に挟まれた地方自治体は大変ですね。
貞観地震の被災者を弔うために京都の祇園祭が始められたそうです。その関係もあって、流失した陸前高田市の松林の松などを五山送り火で焼くことが決まりましたが、放射性物質が検出されたことから急きょ中止になっていました。立場に寄っての言い分はありますが、今の日のンはなんでも「ダメ、ダメ」という風潮に流されているようです。このようなことを書くとすぐに反論があるかもしれませんが、とにかく何が良くて何が悪いか、一応安全なレベルでの死活は問題が無いと言っても、これまでに経験したことが無いことばかりなので、確実な状況説明はできないと思いますが、被害者である市民の不安感を和らげて欲しいと思います。日本国民や関係者は一丸となって前に進まないといけません。

仙台の常盤木学園高校理事長・校長は仙台の交流会グループの仲間です。久一郎さんも。常盤木というと音楽関係でしたが女子サッカーでも名門校です。昨日も全日本女子ユース (U-18)サッカー選手権大会で延長終了直前に得点され準優勝でした。2011 FIFA女子ワールドカップで世界一になった<なでしこジャパン>に3名の卒業生がいます。その中の鮫島彩選手が東京電力女子サッカーチムに所属していましたが、今回に事故の影響で活動自粛となったために、彼女は2011年(平成23年)9月12日にモンペリエHSC (女子)と2年契約を結んだそうです。日本人はもう一人宇津木瑠美選手がいます。
先輩に続けと後輩の中にも全日本クラスがいるそうです。高校選手権など肝心な時に日本代表としてチームを抜けることが多く、自分のチームのために協力できないというマイナス面があると校長がぼやいていました。持つものの悩みでしょうか。それでも強い・・・。

YouTubeで【閲覧注意】付きの衝撃的なものや強烈な津波の威力を見ることができます。中にはいたずらに近いひどい作品もありますが、貴重な記録資料とすべきものが多いようです。テレビを録画しただけのものもあるので要注意です。あの時はこうだったという情報が今頃公表されるようになりました。やはりそうだったのかと、われわれ市民レベルでも予想していたことが当たっています。
東電は値上げを出してきました。当然、賠償金のためでしょうが、節電を勧めている野は電力会社で、節電するから消費電力量が下げ里、それが収益にも跳ね返っているのでしょうか。インターネットでも現在の使用量が表示されます。たとえば85%と出る時の、残りの15%は垂れ流し状態なのでしょうか。節電達成率25%というと、それだけ収入が減る・・・賠償金に回せない・・・国や使用者に泣きつく→→→悪循環ですね。

他の皆さんの資料がまとまっているので二の足を踏んでいました。また、写真も素晴らしいものばかりです。私の転送ファイルを楽しんでいただいている方も多いようですね。ご希望の方には転送可能です。佐藤さん経由でご連絡いただければと思います。

空の世界も、いよいよ日本でもLCC(Low Cos Carrier)の運航が始まります。250円だ・・・国際線でも2,000円だ5,000円という値段が出ています。利用者には助かりますが、自分たちの足まで食い尽くさないようにしてほしいものです。アジアの需要は50%という数字が出てくるくらいの勢いがあるとはいえ、これまでの規制緩和で失敗している部分もあるので、難しい問題を抱えることのないように、政府に頼らない(一部のことのために余計な税金を使って欲しくない)ようにしてほしいものです。これまで血税がどれだけの部分で使われているのか、納税者も分かってきているはずです。東電や銀行、某航空会社、いろいろと騒がれている大手企業・・・。被災者、被災地をできるだけ元に戻すように努力をする・・・これしか今の日本には必要ありません。

久しぶりなのでまとまりのない文章が長々と続きました。他にも色々な問題を抱えています。これからは被災者の失業保険停止や税金面の特例は1年間だけということになりと、来年度以降はどのように生きてゆくのか難しい問題が出てくるようです。また、年金が下がり、給料が下がり、消費税は増額予定・・・何から何まで五里霧中の日本です。日本に住むことに怖さを感じます。
世界中の政権交代もどうなるのでしょうか。ユーロが97円・・・驚きました。130円くらいの時のユーロを持っています。EUも先行きが見えません。やはり無理をしてきたツケが見え隠れしているようです。
誤字、脱字、誤変換はお許しください。
素晴らしい写真が続きました。ありがとうございます。今年はお会いできるでしょうか・・・。

一刀斎

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