2021年12月5日日曜日

岡島レポート・2019 W杯・備忘録 106

2019 W杯・備忘録 106
  FRA/NZ 
 
 2023W杯の開幕戦と同じ場所・カード、前哨戦である。チケット完売・満員のスタンド。79,041人、マスクをしている人が見当たらない。現時点で最高のレフリー・バーンズ(ENG)が主審を務める。役者は揃った。
 試合前の国歌斉唱。ラ・マルセイエーズの途中から「無伴奏」に。Midolによれば、先日のSCOのテストマッチで試みられ大反響があったのに倣ったとのこと。アカペラで選手・サポーターが大声で歌い上げる。次のW杯、どうするのだろうか…
 
 スタンドでは、ラポルト仏ラグビー協会会長とカステックス仏首相が、もちろんマスクなしで並んで観戦している。首相は、長年、地元ピレネーの村の名もないラグビークラブの会長を務めている。フランスラグビーの大切な「根」である。
 
 試合経過は次の通り。FRAの得点は「○」、失点は「●」、FRAが得点を逃したのは「×」、NZが得点を逃したのは「*」。
 
得点
種類
起点となった(リ)スタート
 
 
×
 
* 
 
2
 
5
8
11
18
24
31
 
37
 
7- 0
 
7- 3
7- 6
14- 6
 
17- 6
24- 6
 
 
 
TG
 
PG
PG
TG
DG
PG
TG
 
 
FRAのキックオフで試合開始。
NZゴール前FRAラインアウトからモールを押し2・トライ。
G15
FRAP(オフフィート)。PG・㈾
FRAP(オフサイド)。PG・㈾
10・トライ。G15
DG10、すべって転んでゴールに届かず
NZP(ノットリリース)。PG15
NZゴール前FRAラインアウトからモールを押し2・トライ。G15
FRAP(オフサイド)⇒PGを狙わずにタッチに蹴る⇒FRAゴール前NZラインアウト⇒展開してノックオン⇒FRAスクラムに
 
 
41
 
 
45
51
53
58
63
67
80
 
 
24-11
24-18
27-18
27-25
30-25
37-25
40-25
 
 
 
T
TG
PG
TG
PG
TG
PG
FRAP(オフフィート)⇒PGを狙わずにタッチに蹴る⇒FRAゴール前NZラインアウト⇒NZキャッチ後モールを組むもFRAが押す⇒NZP(モールコラプシング)
トライ・㈾。G・㈾外す。
トライ・㈺。G・㈾
PG15
トライ・㉀。G・㈾
NZP。㉀にイエロー。PG15
トライ・14G15
NZP(オフフィート)。PG15
(注)「→」は順目のパス。「←」は内返しのパス。
 
 80分のラグビーの試合、基本は20分ごとの4章構成だろう。そして、いい試合は起承転結がある。この試合は、その典型例。
 得点経過は次のとおり。
 
㈵(0-20
㈼(20-40
㈽(40-60
㈿(60-80
FRA
14 (2T.2G)
10 (1T.1G.1PG)
3 (1PG)
13 (1T,1G,2PG)
NZ
6 (2PG)
      -
19 (3T,2G)
      -
 
 前半を終えて24-618点差で楽勝感の漂ったスタジアム。それが後半の前半、13分間に3トライ取られて2点差に。スタジアムは静まり返り、FRAの解説者は「打つ手なし」アナウンサーは「試合がリセットされた」。NZ恐るべし。
 
 結果だけ見れば、FRAの快勝・完勝。15点差=2トライ・2ゴールでは追い付けない
「大差」でNZを破っている。それでも見返しているうちにNZの強さを随所に見つけていくことになる。やはり2試合連続で負けただけで大ニュースになるチームだ。試合翌日、FRA主将・デュポンは「子供の頃、いつかオールブラックスと闘えればと願っていた、でも、多分勝てないだろうとも思っていた」と話している。
 
 トライ数はFRA4NZ3。それぞれについて、㈰起点となったリスタート ㈪途中経過 ㈫トライゲッターを表にしてみると次のとおり。
 
   ㈰
           ㈪
F1
Nゴール前FLO
モールを押す
2
F2
Nフェアーキャッチ後のFK
Fキャッチ後3フェーズでビックゲイン・FWのピック&ゴー、ゴール前に・ラックでNPアドバンテージ・展開
10
F3
NPNゴール前FLO
モールから飛び出す
2
F4
N陣内FLO
FのノックオンをNが展開・インターセプト
14
 
 
   ㈰
           ㈪
N1
N50:22F22mNLO
N・ピック&ゴー・12フェーズ途中FPでアドバンテージ・ラックからのワンパス
15
N2
F陣内FLO
Fラックからターンオーバー・展開
13
N3
FPFゴール前NLO
Nモールを組み崩れ㈴ラック㉀飛び込む
8
 
 こうして並べてみてみると、起点は圧倒的にラインアウト(「LO」)。それも相手ゴール前のLOからのトライが多い。そこで取り切れるか否かが試合を分ける大きなポイントになっている。
この試合、トライに至らなかった=取り切れなかった=守り切ったシーンが2回、前半の最後と後半の最初にあった。いずれもNZが攻め込んでFRAが守り切った。
2019W杯のFRALOで苦しんだ。準々決勝のFRA5のレッドカードもLOのプレーだった。大会後、コーチングスタッフにFRAとしては初めてLOコーチが入り、現時点までは顕著な進化が表れている。次のW杯までその優位性が保てるのか?
 
 この試合、ラインアウトの回数は、FRA13NZ11。それに比べて、スクラムの回数は、FRA5NZ2。前回取り上げたENG/RSAもスクラムは合計7回。どちらの試合もスクラムが組まれるのは特定の時間帯に限られている。なぜか? この試合のスクラムの時間帯・原因・結果は次のとおり
 
1.  21分:F(ノックオン)⇒Nが押すもFが出して展開
2.  26分:N(ノックオン)⇒FのアーリーエンゲージでNにFK
3.  39分:F(ノックオン)⇒Nが押して組み直し・F8がピックしてタッチへ蹴る
4.  70分:F(ノックオン)⇒崩れて組み直し・F展開してビックゲイン
5.  72分:N(ノックオン)⇒Fが押してN9・自陣ゴールでタッチダウン
6.  75分:F(キャリーバック)⇒Fサイドを突いてフェーズを重ねるもトライに至らず
7.  77分:F(キャリーバック)⇒Fサイドを突いてフェーズを重ねるも23がタックルを受けP
 
まず、ノックオンなどのミスが少ない。そして、そういったミスがあったら直ぐに付け込んで展開されるので「アドバンテージが解消される」ケースが散見される。特に、試合が高密度で戦われているとそうなる傾向がありそうだ。
 
 残り20分、なぜFRAは息を吹き返したのか? もちろんいくつもの要因が挙げられる。特に、60分、2点差に迫られ、マイボールラインアウト・ノックオンから相手にボールを渡し展開されインゴールへのゴロパンが蹴られた逆転かと思われたその時、FRAインゴールからのFRA10の快走しボールを繋いでNZ22m内へ。このシーン一つでもいろいろな要素が凝縮している。
気になったのは、この試合、FRAのリザーブ8人は、FW6人、BK2人。それぞれの交替時間(上段)、交替背番号(下段)は次のとおり。
 
  16
  17
  18
  19
  20
  21
  22
  23
FRA
  59
   2
  49
   1
  48
   3
  48
   5
  60
   8
  73
   4
  76
   9
  67
  10
NZ
  48
   2
  48
   1
  48
   3
  65
   5
  60
   6
  60
   9
  71
  10
  53
  14
 
 ちなみに、前回取り上げたENG/RSAもリザーブに関して同じようなFWBK構成だった。
 
  16
  17
  18
  19
  20
  21
  22
  23
ENG
  60
   2
  48
   1
  56
   3
  60
   5
  73
   6
  55
   7
  55
   9
   9
  12
RSA
  45
   2
  45
   1
  45
   3
  64
   5
  64
   7
  67
   9
  56
  10
  51
  15
 
 これが残り20分、どう影響していると考えるのか、興味深い。次のW杯、どのようなリザーブ構成が主流になっていくのだろうか。
 
 2007W杯フランス大会は、同じスタジアムで開幕戦FRA/ARGが行われ、なんと三位決定戦で再び対戦した。歴史は繰り返すのか…
2023W杯決勝、どのチームがピッチに立っているのか? その時の笛は誰が吹いているのか?
 
********************
 
 この週末、NHK総合で早明戦が放送される。公共放送が、日本代表戦は放送せずに「伝統の定期戦」を放送する。これぞ、日本ラグビー。早明戦や花園、日本ラグビーの大切な「根」を枯らしてはならない…
                                         令和3124

  

2021年12月4日土曜日

11月2日の思い出は(3)・・・

楽しい会話と美味しい食事をご馳走に成り、三浦屋さん(三浦夫妻)に別れを告げて、多忙な怜子ちゃんとチーズちゃんの運転する車と別れて、私の方は外崎先生と一緒に、中田町に戻り、諏訪公園を案内。丁度、小学生のランドセルと運動着を畳んで公園入り口前に置いて在るのを発見、公園内を歩くと、数人、散歩している方が居て、ふと、外崎先生が一人で遊んでいる子供に声をかけて、怪しいおばちゃんでは無いのでと断りながら、この一緒に居る佐藤さんを知って居ますかと質問したら、知りませんと!きちんとした返事が返って来ました。(マスク姿に帽子を被って、素顔が見えなく警戒しますね!)更に、この公園を造った方を知って居る?と質問すると、佐藤サトルさん!パリに住んでいる方と返事が返って来て驚きました。そこで、外崎先生が、今、一緒に居る方がその佐藤達さんだよ!と、そして、ランドセル、公園入口の近くに置いて在るのは貴方でしょう!と言われて。はい!きちんと返答する宝江小学生の生徒さんでした。来年、その生徒さんに会えるかなと😊、その後、夏川芸術橋=ポンデザールをゆっくり通過して、石越町役場のロータリー広場の野外作品を見て頂き、石越総合支所内から見た外側の風景を見て頂いて、外崎先生のお陰で所長さんにご挨拶出来ました。今回、野外作品を8ヶ所と襖絵、ミュージアムを見て頂き、石越から若柳を通って金成インターから一路、宮城インターへと、アートの力を認め合いながら楽しい旅をご一緒させて頂きました。

11月2日のお食事は、襖絵完成祝いを・・・(2)

今年の夏休みは、コロナ禍の影響で登米市の児童館・小・中・高校・学校関係、Satoru Sato Art Museum 関係のワークショップ は全て中止でしたが、石森・安永寺の襖絵を、構想3年、制作は3ヶ月半、かけて描き上げる事が出来ました。表具師の小林さんにもお世話に成り、いろんな方々の応援を頂き、但し、納めた後のお披露目会は中止と言う事で、そろそろ、パリに戻る準備をと思って居たのですが。ゾウカバちゃんこと怜子ちゃんから、皆んなで集まるのは来年にして、パリに帰る前に完成祝いをしなくっちゃと、外崎先生、チーズちゃんを誘っての豪華なお食事で祝って頂きました。津山に在って料理は全国盤😋!料理旅館・三浦屋!秋の季節、部屋から見える庭の風景も綺麗でした。料理の味は勿論、流石でした。

先月の話は一杯、在ります・・・(1)

先ず、11月2日の話です。外崎先生とゾウカバちゃんこと怜子ちゃんとチーズちゃんこと清水さんと私を含めて4人の旅、初めの予定は1台の車でと言う話でしたが、行動時間が制限されるので2台の車で仙台を発ち、中田町石森の石森山安永寺で待ち合わせして私の襖絵を観て頂く事が第一の目的でした。チーズちゃんの車は怜子ちゃんがナビ役を・・・私は外崎先生の車に乗せて頂き、私のナビ役で登米市内の野外作品を前半・後半で見て頂く事で、宮城インターから大崎インター迄快調に走り、そこから高速を降りて県道に出て第一の目的地は南方花菖蒲の郷公園、7名の作家による現在野外造形作品を7点と綺麗に整備された公園を見て頂きました。公園では阿部幹男ちゃん、公園整備管理ボランテアの会長さん、南方総合支所の千葉さんとお会いして、好物の饅頭迄、頂きました。それから、迫町佐沼に在る登米祝祭劇場の裏庭に在る作品にご案内、その後、母校・佐沼高等学校校門の近くに設置されている作品を車から降りずに見て頂き、目的の安永寺に。既に、ソウカバちゃんとチーズちゃんは到着して居まして。ゆっくり、4人でお菓子とお茶を頂き、襖絵をゆっくり観て頂き、それから境内に設置して在る野外作品を見て頂き鐘を鳴らして頂きました。その後、4人で、第二目的地のSatoru Sato Art Museum を訪ね、蛇好所長のご案内で展覧会と野外作品を見て、2台の車でゾウカバちゃんご招待のランチに向かいました。11月2日のお話は3部作に成って居ます😊😋✌️

先月はパリに戻り、いつもの所で・いつもの様に・・・

2021年12月3日金曜日

35年前の古いポスターは・・・

1986年12月3日より1987年1月10日まで開催された12名の日本人作家によるデッサンとオブジェ展のポスターです。3年前に関根さんがロスから一時帰国して銀座ギャラリーせいほうで個展開催中に、パリのグループ展の思い出話をした事が在りましたが。当時はポンピード文化センターで日本人展が開催され、戦後から現代まで、具体からモノ派までの作品を中心に紹介されて居ました。そんな時期に、幾何学構成アート中心の Galerie Grare でのグループ展には多くの方々が来て頂きました。そんな思い出の古いポスターを、丁度、35年前の12月3日のオープニングの日に掲載してみました。参加作家は堀内正和、飯塚八郎、瓦林睦生、眞板雅文、佐藤達、斉藤義重、関根信夫、菅木志雄、杉全直、鈴木了二、高木修、高山登。

2021年12月2日木曜日

銀座のウナギは・・・

7月から SFM研究会の出家さんから度々、電話を頂き、ウナギの好きな佐藤さんに、既に、城市先生とご一緒に行っていると思いますが、銀座で100年以上続くウナギの老舗でご馳走しましょうと連絡を頂いて居ました。8、9、10月と仙台から銀座=東京に出る機会が無く、11月8日、11時45分に三越前で待ち合わせする事が出来ました。丁度、SFMのメンバーで高校の後輩の佐々木さんとも三越で会い、12時に3人で横断歩道を渡って竹葉亭に着きました。既に、SFM研究会の元気に成られた室尾先生、藤間流の藤間先生もお待ちかね。先月の藤間先生の踊りの会にも行けずに失礼して居ましたが。久しぶりに皆様とお会いして楽しいお話が出来ました。田中由多加先生の100歳の誕生日の時にオンラインで祝いの会の話から、城市先生、比護さんの話も出て、そうそう、以前、藤間先生には1日、弟子入りして黒田節の踊りを・・・一番不真面目な弟子でした。扇子だけは大切に保管して在りますが。美味しい鰻をご馳走に成り、虎屋のヨーカンを皆さんから頂き、藤間先生から男性群3人にチョコレートをプレゼントして頂きました。