岡島レポート・2019 W杯・備忘録 124

                                               2019 W杯・備忘録 124

〜  一年半 〜

 

　六か国対抗のサイトには「Table」が掲載されている。今年のTableは次のとおり。

2022 Six Nations Table

	PL	W	D	L	PF	PA	Diff	TF	TA	TB	LB	PTS
FRA	5	5	0	0	141	73	68	17	7	2	0	25
IRE	5	4	0	1	168	63	105	24	4	4	1	21
ENG	5	2	0	3	101	96	5	8	12	1	1	10
SCO	5	2	0	3	92	121	- 29	11	15	1	1	10
WAL	5	1	0	4	76	104	- 28	8	8	0	3	7
ITA	5	1	0	4	60	181	-121	5	27	0	0	4

 

　全チームの総得点（PFの合計）＝総失点（PAの合計）は、「638」。15試合で割ると1試合平均「42」。ITAを除く五か国・10試合では1試合平均「34.7」である。

　全チームの総トライ数（TFの合計）＝失トライ数（TAの合計）は「73」。1試合平均「4.9」。ITA戦を除くと1試合平均「4.1」である。

　得失点差（Diff）では、2位：IREの「105」が抜き出ている。IREは最多得点（PF）・最少失点（PA）を記録している。

 

　2019W杯決勝ラウンド7試合では、勝者の総得点が「202」（1試合平均「28.9」）総失点が「87」（1試合平均「12.4」）、総・得トライ数が「20」（1試合平均「2.9」）総・失トライ数が「7」（1試合平均「1」）であった。

 

　この「Table」、過去のものも掲載されている。2019W杯の「一年半」前：2018年は次のようなものであった。

 

2018 Six Nations Table

	PL	W	D	L	PF	PA	Diff	TF	TA	TB	LB	PTS
IRE	5	5	0	0	160	82	78	20	11	3	0	26
WAL	5	3	0	2	119	83	36	13	11	2	1	15
SCO	5	3	0	2	101	128	- 27	11	14	1	0	13
FRA	5	2	0	3	108	94	14	8	6	0	3	11
ENG	5	2	0	3	102	92	10	14	9	1	1	10
ITA	5	0	0	5	92	203	-111	12	27	0	1	1

 

　2019W杯で準優勝のENGは、この時5位。IREがグランドスラムを達成しているが、2019W杯は準々決勝でNZに大敗している。「一年半」前の六か国対抗の結果が「本番」にどう影響するのか、興味深い。

 

　ちなみにトライ数だけで見てみると次のようになる。横に向かって獲得したトライ数、縦に向かって取られたトライ数を記入した。

 

トライ数 2022

	FRA	IRE	ENG	SCO	WAL	ITA
FRA	*	2	3	6	1	5
IRE	3	*	4	4	4	9
ENG	1	0	*	1	1	5
SCO	2	1	2	*	1	5
WAL	0	1	3	1	*	3
ITA	1	0	0	3	1	*

 

　これで見ると、IRE、各チームから確実にトライを取り切っている。HCが変わり、NZ出身・9番・11番が先発に定着することで、2019W杯までの確実性に「凄み」が加わった気がする。では、「本番」でどうなのか？

 

　2018年は次のとおり。

トライ数 2018

	IRE	WAL	SCO	FRA	ENG	ITA
IRE	*	5	4	0	3	8
WAL	3	*	4	1	0	5
SCO	1	1	*	2	3	4
FRA	1	1	2	*	1	3
ENG	3	2	1	1	*	7
ITA	3	2	3	2	2	*

 

　2022の六か国対抗15試合、主審を務めたのは、13人。2試合吹いたのは、ペイパー（RSA）、アダムソン（SCO）の二人だけ。それ以外は、1試合ずつ吹いている。所属協会で見ると、ENG：4人、AUS：3人で、IRE・SCO・FRA・RSA・NZ・GEO各1人である。

　この13人のうち、2019W杯で主審を務めたのは7人、副審として参加していたのが3人、呼ばれていなかったのが3人である。

　また、TMOは8人。ENG・IRE：2人で、WAL・FRA・RSA・AUS各1人である。2019W杯に参加していたのはRSAの1人だけである。

　チーム・選手だけでなく、レフリー陣も「本番」に備えて鍛えられ、篩にかけられている。

 

令和4年4月16日