2014年9月26日金曜日

新しい展示は、 Torres Garcia 展と Satoru 展

Satoru Sato Art museum 常設展会場に、私の鉛直主義宣言以前の作品、1973 年代の作品から直線に興味を持って描き始めて居た1975年迄の期間のコレクション作品16点の中から、岩井さんと粕谷さん二人が、彼らの観点から11点を選んで展示して下さいました。感謝しています。




展示会場・第一展示室から第二、第三展示室の全会場は、今回、日本初公開とも言えるべき、巨匠・トレス・ガルシア/ Joaquin Torres Garcia氏(1874〜1949年)のテキストとデッサンが描かれているリトグラフ(石版画)の 版画集(理性と自然)、45点が展示されました、この展示は岩井さんが昨年から考えて居た企画です。トレス・ガルシア氏はウルグアイの画家とは言え、バルセロナで学び、バロセロナで子供の為の絵画教育実験学校を主催する等、スペインで画家として理論家として、文化人として活躍していたのです、その後、36歳の時、 1910年から19 32年迄の22年間パリに住み、欧州の幾何学構成アートの歴史に大きな足跡を残しました、パリで美術評論家として活躍していた Michel Seuphor 氏との出会いで、彼らは 1930年、パリでセルクル・エ・カレ展(Cércle et Carré 展)を組織し(モンドリアン、ジャン・アルプ、カンデインスキー、ファントンゲルロー、ペブスナー、ナウム・ガボ、ソヒー・トビー・アルプ等、多くの幾何学構成主義の抽象作家が参加)、それはヨーロッパの幾何学構成アートの作家達をパリに集合させた重要な機会で在り、モンドリアンはじめとする作家達と交流し大きな歴史を築いた二人なのです。スフォー氏はパリに住み、トレス・ガルシア氏はその後、1932年、ウルグアイに帰国、隣国アルゼンチンを中心に、南米の画家達に大きな影響を与えたのです。
トレス・ガルシアのテキストとデッサンの版画集は 1932 年、パリの IMAN 出版社より発行され、この貴重な版画集を私にプレゼントして下さったのが、パリに住む、世界的な美術評論家の Gérard Xuriguera 氏なのです。3年前、毎週金曜日の昼食会で、このテキスト知っているかと見せてくれて、その時、手に取った時は衝撃で心体が震えました。汚さない様にそっとまじまじと見つめていたら、欲しいか、サトルの為に持って来たんだから、と、言われて嬉しかったです、Satoru Sato Art Museum に欠かせない貴重な資料、スホールとモンドリアンとトレス・ガルシアの横の繋がりのコレクションが出来たのですから、惜しまず、Satoru Sato Art Museum に寄贈させて頂きました。82年前の版画集の展示です。これは歴史的に貴重な作品で在り、理論は詩的に説いて、デッサンは可愛いと言うより、幼児や小学生でも何かを感じ取れるモノです。日本語訳は春日 華榮 氏にお願いし、和訳した文章も展示されています。

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