2012年3月21日水曜日

京橋のギャラリイK を訪ねて。

東京を発つ前日、16日の18時30分、中川さんとの打ち合わせは、京橋のギャラリイ Kで、丁度、佐藤さんの知知っている TSA の一期生、山根君の個展開催中なので、そこで、会いましょうと、お誘いを受けて、銀座7丁目のカフェーパウリスタでモリス・ギャラリーの森さんとコーヒーを飲んでから<山根秀信展> 会場に、時間丁度にたどり着くと、なんと、仙台のギャラリー ターンアラウンドの関本君と噂していた千石先生が会場に居てバッタリ再会、今回は会えないかなと思っていたので嬉しかったです。TSA の一期生、二期生は、当時、学校に出入りしていた関係で知り合いも多く、山根君もその一人、個展会場は18枚の紙の米袋に描いたデッサンと言える図面が壁一面
に展示され、他の壁には小さな画用紙に描かれたパースの様な、絵画の様な、様々なドローイングの作品が重なり合う様に展示され、奥の部屋にはキャンバスの小品も展示されていました。中央の床に設置されている大作は、大自然を感じさせる段々畑の様な地形に形の異なる小さな建物が一杯置かれていて、地域からの問題提起と同時に、龍安寺の石庭か銀閣寺の銀沙灘の中に設置された様な緊張感を漂わせ、小さな模型の様な建物は作家の手で一個一個石膏で作られていました、白砂利の様な小さな石は、よく見るとお米、山口県産の米と言っても、作家・山根君が自分で
作っているお米でした、完成度の高い作品、それで居て、いろんな可能性を秘めている、先が楽しみの作品を制作している山根君に久しぶり会えて嬉しかったです。
つい、つい、ギャラリイ K の宇留野君に、この隠された構成的な所が何とも言えない魅力、個展の最終日、作品搬出直前に、小さな作品部分(建物)を取り外した、基本形だけの写真を撮って送信して下さいと無礼なお願いしてしまいました、そして、今日、宇留野君から念願の写真がパリに届きました。私の狙いを直感的に察する彼は、思ったとおり、新しい幾何学構成アートでも使える作品の写真を撮って下さいました。作家の山根君には迷惑かなと思いながら、写真を掲載させて頂きました。作家の意図とは関係なく、この作品は東日本大震災の津波の被災地をふと思わせる、不思議な風景を漂わせるのもこの作品の持つ力でしょう。

1 件のコメント:

  1. 同期の山根の作品、こうして画像でみられてよかった。
    青森からは遠くて、今回も伺えなくて、、、気になっていました。
    会場には同窓会よろしく懐かしい顔が訪ねてくれたと彼から連絡ありました。
    佐藤さんもいらしてたんですね。
    前回、彼はあの震災直後の会期に当たってしまい、あまり出歩く人が少なく(東京も混乱してたのか)十分に多くの人に観てもらえなかったかもしれません。残念ですね。でも、今回の個展がこうしていい評価をもらって、私も嬉しいです。

    ご自愛ください。
    橋本尚恣

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