先日 電車の中で 新聞をひろげて読んでいる人がいて その隣で 本を読んでいる人がいました
昭和に戻ったような気分に…
2019 W杯・備忘録 190
~ TONGA ~
先週末、JPNは花園でTONに勝利した。この試合「リポビタンDチャレンジカップ2023パシフィックネーションズシリーズ」という冠が付いている。
ワールドラグビーのスケジュール表では、このシリーズは「MEN’S INTERNATIONALS 2023」の中に含まれている。同スケジュール表には「PACIFIC FOUR SERIES 2023」という大会が別記されているが、これは女子の大会で、NZ・AUS・CANADA・USAの4か国で競われている。
パシフィック、いろんな国があるもんだ…
Midol編集の2023W杯展望ムックの中で、元オールブラック・元トンガコーチ:イシトロ・マカが次のように語っている。「南太平洋諸国の中でトンガが一番「観光」に縁がない。フィジーやサモアのような風光明媚というところではなく、トンガの大地は無味乾燥だ。そのためもあって、トンガ人は戦士となる。トンガ人は侵略者であり征服者であった:南太平洋の勇者は、常にトンガからやってきた。トンガラグビーの悲劇は、貧しさから抜け出すために人びとが移民することに由来する。トンガ人は、よりよい生活を求めてAUS・NZに移住した。そして、ワラビーズやオールブラックスの主力選手になった。私もその生き証人の一人だ。」。現トンガHC:トータイ・ケフは、1999W杯AUS優勝メンバー。ラグビー界最大のレジェンド・ロムー(元オールブラック)もトンガ系だ。
なるほど、南太平洋3か国とJPNは違うけど、南太平洋3か国も三者三様のようだ。Midolムックの各国指標のうち、興味深いものを表にすると次の通り。
(表-1)パシフィックネーションズシリーズ参加国の各種指標
TONGA | SAMOA | FIJI | JPN | |
面積(km²) | 750 | 2,840 | 18,270 | 377,974 |
人口(人) | 106,020 | 218,760 | 924,610 | 125,681,593 |
一人当たりGDP(€) | 3,746 | 3,947 | 3,926 | 32,007 |
登録数(人) | 1,916 | 8,100 | 100,536 | 126,000 |
人口比(%) | 1.81 | 3.70 | 10.87 | 0.10 |
宗教 | メソジスト(54%) モルモン(19%) カトリック(14%) | 大半はキリスト教(メソジスト・カトリック) | キリスト教(65%)ヒンズー教(28%)イスラム教(6%) | 神道 仏教 カトリック |
(注)「登録数」は当該国ラグビー協会に登録している人数。「人口比」は、登録数/人口。
ちなみに、ザ・ラグビー・チャンピオンシップを戦う南半球4か国の指標は次の通り。
(表-2)ザ・ラグビー・チャンピオンシップ参加国の各種指標
NZ | RSA | ARG | AUS | |
面積(km²) | 267,710 | 1,219,090 | 2,780,400 | 7,741,220 |
人口(人) | 5,122,600 | 59,392,250 | 45,808,750 | 25,688,080 |
一人当たりGDP(€) | 41,245 | 5,965 | 13,162 | 62,673 |
登録数(人) | 84,279 | 550,637 | 86,326 | 328,000 |
人口比(%) | 1.65 | 0.93 | 0.19 | 1.28 |
宗教 | キリスト教(56%)無宗教(35%) | プロテスタント(73%)カトリック(7%) | カトリック(92%) | キリスト教(プロテスタントとカトリックが太宗) |
Midolムックでは、上述のマカの後にケフHCの次のような発言が載っている。
「トンガのこれまでの惨めな戦績は異様なことです。トンガには潜在力があったにも拘らず、結果が出ずに失望し、若者がNZ・AUSだけでなく、最近では、かなり若い時期から日本へ留学するようになってきました。ですから、今回のワールドラグビーの選手資格の変更は「恩寵」と受け止めています。それによってベスト8への道が見えてきました。」
これまでの9回のW杯において、サモア・フィジーはベスト8入りしたことがあったが、トンガは一度もない。2007大会では予選プール2連勝で迎えたRSA(同大会優勝)戦30-25で敗れた。また、2011大会では予選プールでFRA(同大会準優勝)に勝利しながら、勝点で及ばず予選プール敗退している。
さて、今大会、参加20チーム中最後の登場となる。各組5チームずつなので、各組1チームは、初戦が1節遅れとなる。PoolA:ウルグアイ、B:トンガ、C:ポルトガル、D:サモアである。「急造」チームであるトンガ・サモアに有利に働くことを期待したい。
トンガは、RSA・IRE・SCOと同じ「死の組」、しかも初戦がIRE。勝負は下駄を履くまでわからない!?
先週末のJPN/TON、トンガ人留学生ファカタヴァ(大東大→リコー)の活躍もありJPNが勝利した。素直に喜んでいいのだろうか。
令和5年8月5日
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