岡島レポート・2019 W杯・備忘録 173

 子どもの頃　いろんなことが　４月１日からはじまりました

 

2019 W杯・備忘録 173

    〜　 六か国対抗とW杯　〜

 

　六か国対抗のサイトには、2000年以降の「Table」が掲載されている。

今年は次の通り。IREが全勝優勝、勝点「27」は過去最高。理論上の最大の勝点は「28」（＝（勝利の勝点「４」＋4トライ以上のボーナスポイント「1」）×5試合＋全勝の場合の付加ポイント「3」）。対SCO戦で3トライ＝ボーナスポイントなし、で満点は取れなかった。

 

【　2023　】

 

	PL	W	D	L	PF	PA	Diff	TF	TA	TB	LB	PTS
IRE	5	5	0	0	151	72	79	20	6	4	0	27
FRA	5	4	0	1	174	115	59	21	14	4	0	20
SCO	5	3	0	2	118	98	20	17	12	3	0	15
ENG	5	2	0	3	100	135	-35	13	18	1	1	10
WAL	5	1	0	4	84	147	-63	11	19	2	0	6
ITA	5	0	0	5	89	149	-60	9	22	0	1	1

（注）PL：試合数　W：勝利　D：引分　L：敗北　PF：総得点　PA：総失点　Diff：得失点差　TF：トライ数　TA：失トライ数　TB：4トライ以上のボーナスポイント　LB：7点差以内の敗北でのボーナスポイント　PTS：勝点

 

過去のW杯開催年のTableとW杯での結果は次の通り。

 

【　2019　】

	PL	W	D	L	PF	PA	Diff	TF	TA	TB	LB	PTS
WAL	5	5	0	0	114	65	49	10	7	0	0	23
ENG	5	3	1	1	184	101	83	24	13	4	0	18
IRE	5	3	0	2	101	100	1	14	10	2	0	14
FRA	5	2	0	3	93	118	-25	12	15	1	1	10
SCO	5	1	1	3	105	125	-20	14	17	2	1	9
ITA	5	0	0	5	79	167	-88	10	22	0	0	0

 

同年のW杯での成績（以下同じ）

⇒　WAL：予選1位　QF・FRA○　SF・RSA●

　　ENG：予選1位　QF・AUS○　SF・NZ○　F・RSA●

　　IRE：予選2位　QF・NZ●

　　FRA：予選2位　QF・WAL●

　　SCO：予選3位（㈰JPN　㈪IRE）

　　ITA：予選3位（㈰NZ　㈪RSA）

 

 

【　2015　】

	PL	W	D	L	PF	PA	Diff	TF	TA	TB	LB	PTS
IRE	5	4	0	1	119	56	63	8	3	1	1	8
ENG	5	4	0	1	157	100	57	18	11	2	0	8
WAL	5	4	0	1	146	93	53	13	8	1	1	8
FRA	5	2	0	3	103	101	2	9	9	1	2	4
ITA	5	1	0	4	62	182	-120	8	19	0	0	2
SCO	5	0	0	5	73	128	-55	6	12	0	3	0

（注）現在の勝点制になったのが2017年。それ以前は、勝利：2点、引分：1点、敗北：0点、ボーナスポイントなしであった。ただし、現在のサイトでは、上記のように仮想ボーナスポイントも記されている。

 

⇒　IRE：予選1位　QF・ARG●

　　ENG：予選3位（㈰AUS　㈪WAL）

　　WAL：予選2位　QF・RSA●

　　FRA：予選2位　QF・NZ●

　　ITA：予選3位（㈰IRE　㈪FRA）

　　SCO：予選2位　QF・AUS●

 

 

【　2011　】

	PL	W	D	L	PF	PA	Diff	TF	TA	TB	LB	PTS
ENG	5	4	0	1	132	81	51	13	5	1	0	8
FRA	5	3	0	2	117	91	26	10	8	1	1	6
IRE	5	3	0	2	93	81	12	10	4	0	2	6
WAL	5	3	0	2	95	89	6	6	8	0	1	6
SCO	5	1	0	4	82	109	-27	6	11	0	2	2
ITA	5	1	0	4	70	138	-68	6	15	0	1	2

 

⇒　ENG：予選1位　QF・FRA●

　　FRA：予選2位　QF・ENG○　SF・WAL○　F・NZ●

　　IRE：予選1位　QF・WAL●

　　WAL：予選2位　QF・IRE○　SF・FRA●

　　SCO：予選3位（㈰ENG　㈪ARG）

　　ITA：予選3位（㈰IRE　㈪AUS）

 

 

【　2007　】

	PL	W	D	L	PF	PA	Diff	TF	TA	TB	LB	PTS
FRA	5	4	0	1	155	86	69	15	9	2	0	8
IRE	5	4	0	1	149	84	65	17	5	2	1	8
ENG	5	3	0	2	119	115	4	10	9	1	0	6
ITA	5	2	0	3	94	147	-53	9	18	1	0	4
WAL	5	1	0	4	86	113	-27	7	9	0	1	2
SCO	5	1	0	4	95	153	-58	7	15	0	1	2

 

⇒　FRA：予選2位　QF・NZ〇　SF・ENG●

　　IRE：予選3位（㈰ARG　㈪FRA）

　　ENG：予選2位　QF・AUS○　SF・FRA○　F・RSA●

　　ITA：予選3位（㈰NZ　㈪SCO）

　　WAL：予選3位（㈰AUS　㈪FIJ）

　　SCO：予選2位　QF・ARG●

 

 

【　2003　】

	PL	W	D	L	PF	PA	Diff	TF	TA	TB	LB	PTS
ENG	5	5	0	0	173	46	127	18	4	3	0	10
IRE	5	4	0	1	119	97	22	10	9	1	0	8
FRA	5	3	0	2	153	75	78	17	6	2	1	6
SCO	5	2	0	3	81	161	-80	7	17	1	0	4
ITA	5	1	0	4	100	185	-85	12	25	1	0	2
WAL	5	0	0	5	82	144	-62	10	13	0	1	0

 

⇒　ENG：予選1位・QF：WAL○・SF：FRA○・F：AUS○　

IRE：予選2位・QF：FRA●

FRA：予選1位・QF：IRE○・SF：ENG●

SCO：予選2位・QF：AUS●

ITA：予選3位（㈰NZ、㈪WAL）

WAL：予選2位・QF：ENG●

 

 

総括表

	１位	２位	３位	４位	５位	６位
2003	㈰	○	㈬	○	●	○
2007	㈬	●	㈪	●	●	○
2011	○	㈪	○	㈬	●	●
2015	○	●	○	○	●	○
2019	㈬	㈪	○	○	●	●

（注）　1列目の順位は、当該年の六か国対抗の順位

　　　　2列目以降、○に数字が入っているのはW杯順位、○はベスト8、●は予選敗退

 

いろいろな見方ができるだろう。

まず、優勝したのは2003ENGのみ、3位になったチームはゼロ、南半球の強さが際立つ。4強で見てみると、2015大会では4強すべて南半球。しかし、その大会を除くと、六か国対抗所属チームが必ず2チーム進出している。

 

2023を含めて6回の六か国対抗、グランドスラムで優勝したのが、2003・ENG、2019・WAL、そして2023・IRE。今大会のIREの強さは、2003・ENGに匹敵するものがある。

 

「Diff＝得失点差」に着目してみると、最大値は2003・ENGが「127」、次が2019・2位・ENG「83」、そして今年のIRE「79」、2003・3位・FRA「78」の順。こうして見ると、意味を持つ数値に思える。

 

ちなみに、南半球4チームのW杯での戦績は次の通り。

	RSA	NZ	AUS	ARG
2003	○	㈫	㈪	●
2007	㈰	○	○	㈫
2011	○	㈰	㈫	○
2015	㈫	㈰	㈪	㈬
2019	㈰	㈫	○	●

 

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

 

六か国対抗の出来がW杯の成績に直結するわけではない。FRAで言えば、W杯で一番優勝に近づいた2011年、六か国対抗ではITAに負けて・主力高齢選手数人が代表から外されたことを思い出してしまう。最近のMidolでのインタビュうーで、当時のHCが外したことを後悔していると懺悔していたが、これから本番までに・そして・本番で、何が起こるかはわからない。

 

令和5年4月1日