義理チョコ という風習が廃れて
義理 という言葉は死語と化す…
2019 W杯・備忘録 314
〜 体育 ・ スポーツ 〜
スケボ・スノボ・ブレイキンダンスetc. 今世紀 オリンピックに追加された種目をテレビで眺めていると よくも悪しくも 「体育」臭を 感じない。
昭和が遠くなり 平成が過ぎ去り 令和も早や8年
何も変わらないなんていうものは なにもない
日本体育協会は 平成30年に 日本スポーツ協会に名称変更し 国民体育大会は 一昨年 国民スポーツ大会に 名称変更された。
広辞苑によれば 「体育:健全な身体の発達を促し、運動能力や健康で安全な生活を営む能力を育成することを目的とする教育。小学校の教科の名称でもある。」 「スポーツ:陸上競技・野球・テニス・水泳・ボートレースなどから登山・狩猟などにいたるまで、遊戯・競争・肉体的鍛錬の要素を含む身体運動の総称。」とある。
どうやら 体育とスポーツは 似て非なるもの というよりも 次元が違う というか… でも ラグビーは ラグビー なのか
備忘録・309で取り上げた『オフサイドはなぜ反則か』(中村敏雄著 三省堂選書119 1985年)の終章は こう始まる。
「フットボールの発展過程を概観すると、その変化は下表のように大別できるのではないかと思われる。
フットボールの特質の変化
時代 ・ 社会 | 特 質 | 性 格 |
原始・未開社会 | 呪術 | 日常を支配 |
封建社会 | 競戯 | 半日常性、あるいは半非日常性 |
資本主義社会 | 競争 | 非日常性 |
未来社会 | ? | ? |
(p202)」
中村の言う「未来社会」に 一歩も二歩も 踏み入れてきている気がしている。どうだろうか? そもそも 「資本主義社会」下のフットボールを 不変化とするのに無理がある。 とりわけ フットボールの中でも ラグビーは 1987年:W杯開始 1995年:プロ化 という 分岐点を通ってきた。
中村が指摘しているように 「競戯」が「競技」に変容した「ゆりかご」は イングランドの学校。そこから ラグビーが伝播する「場」が 各国独特であった。どういう人間集団を代表する15人のメンバー同士が戦うのか。ニッポンでは 学校⇒企業(職場)が 主流 フランスでは 学校⇒ムラが 主流であった。おそらく、プロ化前の各国ラグビーの多様性を生み出したのは、どの「縁」で結ばれた人間集団によってチームが出来たかによるのだろう。そして、同じ資本主義下であっても 現在のようにグローバル化していなかったことも大きかった。
『ラグビー 進化する世界のプレースタイル』(ダニエル・ブティエ著 井川浩訳 文庫クセジュ916・白水社 2007年)に次のようにある。
「ラグビーが特定の価値観を備えた、真のスポーツ文化を形成しているという点で、多くのラグビー関係者や著作者の意見は一致する。「ラグビー、人生の学校」、そう言う声を、しばしば耳にする。それは、フランスラグビー連盟の標語の一つにさえなった。とはいえ、ラグビーが伝達する価値観は何なのか、どのような条件のもとであれば、そのような価値観のすべてまたは一部が追求され、到達されうるのか … 現在の形態のラグビーは、英国のパブリック・スクールで教育の道具として出現し、発展したものであり、その後、学校の枠を抜けでて「スポーツ化」された。したがって、こんにちでもその教育的性格が引きあいに出されるのは、驚くに値しない。」(p13)
「フランス南西部では、ラグビーチームは、楕円球に託した、行動する地域共同体のイメージと重なる。そこでは、同一の感動を共有し、単一の共同体を構成することによって、自分たちの一体化を外に向かって発信することのみが、そのチームの存在根拠となっている。この一体感は、チームとクラブと地域社会のあいだで編みあげられた関係の結実である。一般に公開される競技場以外の社交の場も、けっしてないがしろにはできず、たとえばしばしばバーと結びつくクラブの本部は、スポーツライフの重要な交流空間である。」(p48)
「(フランス南西部のラグビープレーヤーは)「しばしば、ラガーメンとして生まれ、最期の息を引き取るまで、ラガーメンとして生きる」。それゆえ、日常生活のさまざまな出来事(性への手引き、子ども時代への幕引き、結婚、子の誕生など)には、現役のプレーヤーやOBが集い、手を貸す。「絆の固いこの共同体」:「プレーヤーは、ラグビーチームという共同体への帰属の担保として、みずからの身体を(苦痛、恐怖、怪我のおそれに抗して)提供する。この貴重な供え物は、その効果が充分に発揮されるよう、相互性を求め、プレーヤー間の完璧な信頼を要求する。これは、個人間に強い連帯感情が発達しない限り、不可能である。この連帯感は、試合に限らず、多くの場面で現れ、その連帯ネットワークとでも呼びうるものは、現在でもアマチュアラグビーを大きく特徴づけている。」(p116)
「体育」臭のしないラグビー どんなラグビーなのだろうか
令和8年2月14日
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