世のはじまりは 混沌としていて
大相撲は 混沌としていて 面白いのですが
世界情勢 混沌としてきて 心配ですね…
2019 W杯・備忘録 268
〜 2025 六か国対抗 1〜
今年の六か国対抗が終わった。フランス在住時 当時は五か国対抗だが 「あ 春が来たな」と「さぁ フランス選手権だ」と思ったものだ…
1978年フランス・グランドスラム時のウィング:ノベスは自伝で『五か国対抗 権威ある大会 しかし ステータス・トロフィーなどは一切なく 順位付けも行われない』(p50)と回想している。 エレロは『誰も前年の結果なんて記憶してない・気にしてない。毎年の対抗戦 各試合 勝者が生まれ・敬意を表し・褒め称え 全勝すれば「グランドスラム達成」と称賛する… それ以外は 何の意味もない、まるでラグビー固有の価値観を象徴するかのように、ただ対戦相手との友愛だけを誉めそやす。』(p440)と書いている。 「プロ化」以前の五か国対抗は そんなものだった。
今や 順位を競い トロフィーを掲げる写真がMidolの表紙になっている…
高度資本主義の潮流に飲み込まれて ラグビー界は W杯がはじまり プロ化した。順位付けがはじまり 数量化が深化し 人びとを巻き込み 「金の成る木」が ニョキニョキ 伸びてくる。「金の成る木」を管理運営する統括団体 各国協会 クラブチームと 主体が多層化し 利害が錯綜する。でも プレーする選手は ただの生身の人間…
今年の六か国対抗 1.FRA 2.ENG 3.IRE 4.SCO 5.ITA 6.WALの順。
そもそも 順位を付けることに意味があるのか?という根源的な疑問はある。そうでありながら W杯に向けての前哨戦として見てしまう。
ともかく 至る所に 順位が付けられている。
代表チームのパフォーマンスの基盤はクラブチームの戦績にある。2024/25欧州チャンピオンカップ(以下「ECC」) 24クラブチームによる予選リーグが終了した時点で 六か国対抗がはじまった。
ECC予選リーグ終了時の順位は次の通り。
1.ボルドー(FRA) 2.レンスター(IRE) 3.ノーザンプトン(ENG) 4.トゥーロン(FRA) 5.トゥールーズ(FRA) 6.カストル(FRA) 7.グラスゴー(SCO) 8.ラロシェル(FRA) 9.マンスター(IRE) 10.レスター(ENG) 11.ベネトン(ITA) 12.セール(ENG) 13.サラセンズ(ENG) 14.クレルモン(FRA) 15.ハレクイーン(ENG) 16.ウルスター(IRE)
興味深いのは ベスト16にRSAのチームが入っていない。代表選手を酷使しない(=欧州選手権には出さない)影響が出た と解説されている。
ちなみに 各協会別のチーム数を見ると次の通り。
(表-1 各国クラブチームのECCでのパフォーマンス)
| 各リーグ構成チーム数 | ECC予選参加チーム数 | ECC・ベスト16 |
FRA | 14 | 8 | 6 |
ENG | 10 | 8 | 5 |
IRE | 4 | 3 | 3 |
SCO | 2 | 1 | 1 |
ITA | 2 | 1 | 1 |
WAL | 4 | 0 | 0 |
RSA | 4 | 3 | 0 |
(注)1. ECCは 2023/24シーズンからはじまり 3リーグ(イングランドのプレミア・フランスのTop14・URC(United Rugby Championship)から 前シーズンの成績を基に 各リーグ8チームずつが参加し 予選リーグが行われる。
2. URCは IRE・4 WAL・4 RSA・4 SCO・2 ITA・2の計14クラブチームで構成されているリーグ
今年の場合 ECCのパフォーマンスと六か国対抗の結果が 見事なまでに対応している。
ある意味 当たり前のことだ。調子のいい選手を集めた代表チームが勝つ。
ECCの途中経過はこうなのだが 第12節(3月1日)終了時のURCの順位は こうなっている。
1.レンスター(IRE) 2.グラスゴー(SCO) 3.ブルズ(RSA) 4.シャークス(RSA) 5.マンスター(IRE) 6.カーディフ(WAL) 7.エディンバラ(SCO) 8.ライオンズ(RSA) 9.コナート(IRE) 10.スカーレット(WAL) 11.オスプレイ(WAL) 12.ストーマーズ(RSA) 13.ベネトン(ITA) 14.ウルスター(IRE) 15.ゼブラ(ITA) 16.ドラゴンズ(WAL)
ECCの前身 ハイネケンカップが始まったのが 1995年 プロ化に反対していたENG・SCOが参加せず 開幕戦は 1995年10月31日 トゥールーズ対コンスタータ(ルーマニアのチーム)。以後 これまで 優勝チームは トゥールーズ:6回 レンスター:4回。トゥールーズは 創設時から この大会に力を入れてきた。一方 Midolを読み続けてきた感覚では フランスの多くのクラブチームは国内選手権に力点を置き 欧州選手権を「二の次」にしてきている。そこまでの選手層を抱える財力がないのが 最大の要因だろう。各クラブにとって どの大会に注力するか≒どの「金の成る木」を選び・収益を最大化するか という選択を行ってきている。
代表選手にとっては 代表戦に加え 国内リーグ・欧州リーグ 明らかに「過密日程」になっている。一方 控え選手にとっては「代役」の機会が増えることになる。
令和7年3月22日
0 件のコメント:
コメントを投稿