2025年3月15日土曜日

岡島レポート・2019 W杯・備忘録 267

                                良い春であってほしいものです
                                   
                                            2019 W杯・備忘録 267
 
                                        〜  Professionnel  
 
ここまで 「プロ化」と 何度も書いてきて あらためて プロ化がラグビーに与えた影響は? 誰が幸せになり・誰が不幸になったのか?などと 自問自答している。
Professionnel:㈰職業の、職業上の ㈪本職の、プロの、玄人の;玄人はだしの」
2003年に発行されたエレロ『ラグビー愛好辞典』の一項目がProfessionnel。こんな書き出しから始まっている。今から22年前の実感 「今昔の感」もある…
 
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この10年あまり ラグビーは大革命の中にある。
1987年のW杯開始がダンスパーティーのはじまり ビジネスに門戸を開いた。1991年第2W杯では 選手の脇にエージェントというビジネスマンが居座るようになり 1995年 ラグビーは 「モダン=現代」に突入した。それまで 父や祖父たちが 大切にしてきた価値を守るため 言下に 拒絶してきたものが ラグビー界に押し寄せた。1995年 ラグビーは 所有者を変えた:テレビ系列、スポーツ用品業者とスポンサーたちが 子羊肉をむしゃぶる浮浪者のように やってきた。彼らは 新たな大会・イベントを 創設するために 日程を変更させた。スーパー12、トライネーションズ、トップ○○、○○カップなどが 雨後の竹の子のごとく 生み出された。オーストラリア・メディアのボス:マドックにとって 4年に一度のNZvsRSAは お気に召さなかった。神秘的な対戦が 年に数回行われるようになり ミステリアス感がなくなり ありふれたものとなった…(p352
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スーパーラグビー NZAUS2か国:12チームではじまった。30年前のことだ。輝いていた! その後 最大18チームにまで 増加したが コロナ禍を挟んで 減速し 今シーズンは 11チームで 運営されている。WOWOWで見る限り シーズン当初のスタンドは 閑散としている。「プロ化」して おカネというエネルギー源を投入し続けてきて 燃え尽きてしまうのだろうか。スーパーラグビーの帰趨 気になって仕方がない。
 
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ラグビー界のプロ化 南半球が先陣を切った。そして アマチュアリズムの総本家 イングランドが追随した。(p354
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「プロ化」 直後 右上がりだったものが いろいろなところで 「左前」になってきて オーストラリア、イングランドのプロチームで運営できなくなるチームが 出てきた。その意味でも 先行してきているのだろうか… 10年ひと昔 か… そもそも 「財政難」なんていう概念自体 「プロ化」以前には 存在しなかった。
 
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フランスでは それ以前から選手もコーチもチーム関係者も 疑似アマチュアリズムに馴染んできたので どう対応すればいいのか とまどってしまった。そこに登場したのが スタッド・フランセ。斬新なコミュニケーション:チアガール、選手のヌードカレンダー、会場でのロックの大音響… フランスラグビー界で 「(商品を)買う」という単語が 初めて使われるようになった。(p354
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当時 フランスラグビー界内の古く・頭の固い多くの人びとが スタッド・フランセの「やり口」に 眉をひそめていた。ところが 多くのライト層を惹きつけることによって スタンドが埋まった。だから!?
 
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「プロ化」したことによる最大の気がかりは プレーや選手の「画一化」=各チームの個性の消失だ。メディア化が進み、情報が飛び交い、選手・コーチの移籍が頻発する。どのチームも似てきている。選手の肉体も変わってきた。かつては デブもヤセもノッポもチビもいた。今や 筋肉の塊がぶつかりあってる。小柄なセンターが スイスイ抜いてゆく なんて 夢のまた夢(p355
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嘆いていても仕方ない!?
 
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世は移る 移ろう世にラグビーは漂う。ともかく ラグビーは 社会内のステータスが変化して 美しくなくなり 見ごたえがなくなってきたのだろうか。職業としてプレーし生計を立てている そんな選手が堕落させているのだろうか… 真の不幸は おカネの問題じゃない つまらなさだ!(p356
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老いの繰り言 ないものねだり どうなんだろう。エレロ:1948年生まれ(団塊の世代だ!) 20歳のときに「68年の嵐」に遭遇 アマチュア時代の名選手にして名将 プロ化という革命に取り残された一人なのだろうか。
令和7年3月15日

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