Voici le texte qui figurera au format A2 à l’intérieur de l’exposition.
Bonne soirée.
Amicalement.
春が来るのが 待ち遠しくなる !? どうなのかなぁ~
待ち遠しものが どんどん なくなってゆくような
2019 W杯・備忘録 260
~ PG ~
リーグワン第5節が終了した。白熱した試合が多い。これまで以上に内容が濃くなってきている気がする。見ていて気になることの一つが PGを狙う という選択が少ないことだ。たしかに PGで「3点を刻む」よりも「5点 あわよくば 7点」を取りに行く方が好まれる。PGを狙える場面で タッチに蹴りだす ないしは スクラムを選択すれば 観客席から拍手が起きる。今や 万国共通の「反応」だ。それも大切だろうけど 基本は 試合に勝つこと であるはずだ。たかが3点 されど3点。PG2本で 1トライを上回る。
2023W杯決勝ラウンドの7試合、リーグワン2024-25のここまでの30試合、フランスTop14のここまでの98試合の1試合当たりの得点内訳を見てみると次の通り。
| 得点 | トライ数 | 得点に占めるトライ点 | PG数 | 得点に占めるPG点 |
2023W杯 | 44.7 | 4.3 | 47.9% | 5.1 | 34.5% |
リーグワン | 56.6 | 7.8 | 69.2% | 2.2 | 11.8% |
仏Top14 | 48.8 | 5.6 | 57.4% | 4.1 | 25.2% |
各チーム それぞれの選択があってよい。ただ JPNのことを考えると いいキッカーを育てることも 優先順位が高い。なんと言っても 弱小国が強豪国に勝つためには PGで「得点を積み上げてゆく」ことが不可欠だから。いいキッカーを鍛錬する「場」が リーグワンであるならば これまでの試合内容は 「?」でもある。
昨年末(12月23日付け) Midolで選手報酬の特集が掲載された。(仏監査法人が作成したレポートによるもの)
520人のプロ契約選手の平均年棒(税込み)は 259,000ユーロ(1ユーロ=160円で換算すると 4千万円強)。
年棒別の選手割合は次の通り。
~6万€ | 6万~12万 | 12万~24万 | 24万~36万 | 36万~48万 | 48万~ |
27% | 11% | 26% | 21% | 10% | 4% |
ポジション別の平均年棒は次の通り。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6,7 | 8 | 9 | 10 | 12,13 | 11,14 | 15 |
20万 | 19万 | 23万 | 25万 | 28万 | 21万 | 27万 | 22万 | 25万 | 26万 | 19万 | 22万 |
これまで 3番・右プロップが高給取りだとされてきたが、①数年前まで右プロップには元オールブラックなどの補強が相次いだこと ②右プロップも含めて 多くのポジションで アカデミー・ジュニアチームから好選手が育成されてきていること ③でありながら フランス(人)に欠けている身体能力を必要とされる5番 と 確実な得点源でもあるキッカーを兼ねた10番に 高給を出す傾向が顕著になってきた と 解説されている。
リーグワン・ホームページ上の「順位表」から次の表を作成してみた。
パ | 東 | ヤ | キ | ク | 神 | ホ | 重 | ト | サ | リ | N |
2 | 4 | 1 | 3 | 6 | 5 | 10 | 7 | 7 | 9 | 11 | 12 |
1 | 2 | 9 | 5 | 4 | 3 | 8 | 11 | 6 | 7 | 10 | 12 |
1 | 2 | 4 | 3 | 6 | 5 | 9 | 11 | 7 | 8 | 10 | 12 |
3 | 3 | 1 | 2 | 6 | 5 | 9 | 8 | 6 | 9 | 11 | 12 |
3 | 1 | 2 | 3 | 6 | 5 | 10 | 6 | 10 | 6 | 9 | 12 |
1 | 10 | 11 | 7 | 6 | 11 | 3 | 3 | 7 | 2 | 3 | 9 |
5 | 3 | 8 | 1 | 6 | 10 | 9 | 12 | 6 | 2 | 4 | 10 |
1行目:左から右に 順位順
2行目:得点数の多い順に「1~12」
3行目:失点数の少ない順に「1~12」
4行目:得失点差の多い順に「1~12」
5行目:トライ数の多い順に「1~12」
6行目:ゴール数の多い順に「1~12」
7行目:PG数の多い順に「1~12」
8行目:「P」の少ない順に「1~12」
こうしてみると どうでもいいことだけど 反則数と順位は 無相関に近い気がする。
フランスTop14のホームページを見ていたら 各チームのトライ数・PG数が出ていて 14チーム中2チームがトライ数よりもPG数が上回っていた。7位:モンペリエと昇格初年度14位:ヴァンヌ。勝ちにこだわる姿勢が滲み出ている気がする。
リーグワン12チームの5試合終了時点でのトライ数(2行目)・PG数は次の通り。
パ | 東 | ヤ | キ | ク | 神 | ホ | 重 | ト | サ | リ | N |
24 | 24 | 28 | 26 | 19 | 23 | 15 | 17 | 19 | 15 | 13 | 12 |
10 | 3 | 2 | 5 | 6 | 2 | 7 | 7 | 5 | 9 | 7 | 4 |
激しいトライ合戦は 見ていて楽しい が たまには 「渋い試合」も見てみたい。
令和7年1月25日
ACM会長のDidier Sutter 氏から届いたメールは、2月7、8、9日にモジリアニ室で開催される展覧会の展示作品予定のシュミレーション写真✌️とパネルに収める野外立体作品( Sculptures Monumentales)9カ国の写真でした。野外作品は40数点制作・設置して居ますが、その中から9点を。今回の個展、絵画作品 21点と立体の模型作品9点を、Ditier氏ご夫妻とAnne 副会長に選んで頂きました。
今日は打ち合わせの為、ACM会長の Ditier Sutter ご夫妻のお宅に14時30分に訪ねました。ACM副会長の Anne Stephan 女史もご一緒に、展覧会の展示計画が進んで居て、ポスターも出来て居て、のんびり屋の若い私の方が慌てる感じでした。感謝 🙇🏼♂️ 🙏 1969年の作品から最近の作品まで、21点の絵画、レリーフの作品、全て一段掛けにして頂く事に。又、野外立体作品の模型など8点展示の予定です(予定は未定で変更在りですが)。展示空間( Salle Modigliani )は、4m72 X 12m80 。美味しいコーヒーとチョコレーを頂き、遠くにエッフェル塔や真下のモンパルナス駅の屋上公園を眺めながら楽しい時を過ごさせて頂きました。
好々爺として ボケ道を 究めてゆきたいものです…
2019 W杯・備忘録 259
〜 補強する 〜
代表チームにせよ クラブチームにせよ チームを「強化」する手法の一つに「補強」という手段がある。足りないものを他から調達する≒「助っ人」を入れる。前々回 SCOとARG 似たチームになってきた と 書いていて でも違うようなぁ とも 思ってもいた。その違いの一つが 強化策にある。自国出身者で固めたARG と 他国出身者で弱点を補強してきたSCO…
2023W杯 選手登録(当初)33人の出身国を見てみると ARGは 全員 ARG出身。SCOは 他国出身者が15人(うち ENG:5人 RSA:4人 AUS:2人 CAN・FRA・IRE・WAL:各1人)。(注:『ラグビー・ワールドカップ2023メモリアルフォトブック』(世界文化社)の中の選手名鑑「出身」による。なお 2023大会公式サイトの選手紹介では「HOMETOWN」として掲載されている。ただし このサイトでは たとえば FRAの選手の内 半数近くは 「HOMETOWN」欄が「-」となっている。)
参加20チームの選手の出身を見てみると なるほど 現在の各国の状況が透けて見えてくる気がする
( 2023W杯20チームの登録選手33名の他国(地域)出身者数 )
(注)国名のあとの()内は 国(地域)数
0 :ARG、CHI、NAM、RSA
1 :FRA(NZから)、GEO(ロシアから)
2 :URG(ARGから)
4 :FIJ(4)
6 :AUS(3)、ENG(6)
8 :IRE(4)、NZ(4)
9 :POR(1 FRAから)
10:WAL(4)
12:ITA(8)、ルーマニア(6)
15:SCO(7)
17:JPN(6)、TON(2)
23:SAM(2)
SAMは NZ出身:21人 AUS出身:2人。TONは NZ出身:13人 AUS出身:4人。ENG・SCO・WAL+北アイルランドが 国としては イギリスであり 一つの「圏」を構成していると見なすと それと同じく NZ・AUS・SAM・TON・FIJは 一つの「圏」を構成している。その意味で POR・ルーマニア・(GEO)は FRA出身(おそらく二重国籍)の選手が 活躍しており FRA「圏」に含まれる とも 感じられる。南米「圏」のARG・URG・CHI、アフリカ「圏」のRSA・NAM… こういう風に考えていくと 参加20か国の中では 孤立しているのは JPNだけか。
現在 多くの国々が 「強化」のための「補強」に走っている。ルーマニアに トンガ出身の選手が4人も登録されていた! 選手ではなく コーチ陣に着目すれば 多国籍化は より深化している。ARGの前HCは AUS元HCだったし RSAのアタックコーチは前JPNコーチだったNZ出身のトニー・ブラウンだ。
ラテン系中心のFRA 伝統的に「トロくないノッポ」・「ノロくないデブ」が見当たらない。ここがウィークポイント。プロ化黎明期・2000年ごろは 現SCO・FWコーチのRSA出身:デヴィリエがFRA代表になることに Midol紙上では 賛否両論が掲載されていた。それが 今や 出身地は問わず 走れるノッポ・デブは珍重される チーム強化のために。今昔の感がある。2023W杯 3番は元U20NZ代表・アトニオが定着したが、5番は代表に定着した元U20RSA代表・ウィルムセがケガで、期待の新星・NZ育ちのサモア系・メアフーは 当時のWRの代表選手基準を満たしておらず、いずれもW杯本番に出場できなかった。5番 どちらかでも出場していたら チーム力は少なからずアップしていただろう… 2024ANSでは 3番・アトニオの後釜にトンガ系のテビタ・タタフ(日本代表と同姓同名、ただし血縁関係はないようだ)が代表デビューを果たしている。
この分野で 先行していたWAL(8番にTON出身のファレタウ 12番にNZ出身のパークス。もちろん アラウィンジョーンズらの伝統的なFW力・ノース ウィリアムスらのBK 黄金世代の存在が一番大きかったのだろう) が 近年 有効な「補強」ができずに 劣後してきた感がある。
こう書いてくると リーグワンの各チームの盛衰の一因も このあたりにある気がしてくる。そして クラブチームでの切磋琢磨が 代表チームの強化につながる。悩ましい問題と捉えるか 強化至上主義の下 迷わず 「補強」競争に委ねるべきなのか…
花園・大学選手権を見ていても 「留学生」の活躍が目に付く。ラグビーの先を行くサッカー界では FIFAが高校年代でのサッカー留学を禁止している。だから 現日本代表・久保建英は 高校年次 バルサの下部組織を離れ 日本でプレーしていた。ラグビー界 いずれの日にか 同様の措置が講じられるようになるのだろうか…
選手・コーチといった「ヒト」の移動もさることながら 情報は瞬時に世界中を駆け巡る。グローバル化は深化し続けるだろう。風土に根付いたものから沁み出してくる各国固有のラグビー文化を体現する代表チームを求めるのは 無理筋なのだろうか…
あくまでも 強化あっての補強 だと 思う… 近い将来 あるいは 中長期的に JPN どんなチームになっているのだろうか。
令和7年1月18日