もう何年も お屠蘇を飲んでいません 一体 どれぐらいの人びとが 飲んでいるのでしょうか?
2019 W杯・備忘録 258
〜 道が拓かれる 〜
ファアウリ ご存じですか?
昨年 日本代表候補合宿に召集されるも 残念ながら 代表には選ばれなかった。
一昨年秋 2023W杯予選プール観戦後 帰路のパリ発のエアーフランスの機内で 出会った。羽田に着陸直後 隣の初対面の日本人一人旅のおばあさんに命じられるまま 彼女の重そうな荷物を座席上の棚から下ろし・入国管理ゲートまでの長い道のり ニコニコ 彼女の荷物を抱えて 従って歩いていた。ナイスガイ! 一遍にファンになった。
ファアウリ 現在は ホンダヒートに所属。彼の経歴 今年のリーグワン・オフィシャルファンブックによると ㈰180cm/100kg ㈪1995.9.13生 ㈫29歳 ㈬出身校:セントケンティカレッジ ㈭ラグビーを始めた年齢:13歳 ㈮代表歴:高校NZ代表、セブンズ日本代表(一時期キャプテン) ㈯在籍シーズン:’24-‘25〜 ㉀過去の所属チーム:NPCカウンティーズ(’15)、タラナキ(’16’17)、SRチーフス(’17’18)、BL東芝(’18-‘21)、静岡BR(’22’23)
現在のリーグワンのカテゴリーでは「A」に位置付けられている。職業人としてラグビープレーヤーになり・日本に職場を求めてやってきて・日本代表に近づいている。
カタカナ名の日本代表 昔であれば 大東大出身のラトゥを 近年であれば札幌山の手高校→東海大出身のリーチを 直近であればライリー・コーネルセンなどが思い浮かぶ。
1995年 ラグビーがプロ化=職業化するまでは カタカナ名選手で日本の学校を卒業していない選手 一時期 神戸製鋼にいた選手たちぐらいしか 思い浮かばない。 それが 今では 母国で学業を終えたのち・職業人としてラグビープレーヤーになり 職場を求めて 大挙して やってきている気がする。
たとえば 先週末のリーグワンで各チームの背番号別に見てみる。
(注)左から右に第3節終了時の順位
高:高校(あるいはそれ以前)から日本在住
大:大学から日本在住
A:母国で学業を終えたのち来日(リーグワンのカテゴリー「A」で「高」「大」を除く
B:リーグワンのカテゴリー「B」
C:リーグワンのカテゴリー「C」(≒他国代表選手)
(表-1 各チームの背番号別カタカナ名選手のカテゴリー(第3節先発メンバー))
| パナ | 東芝 | ヤマ | クボ | ホン | 神戸 | キャ | リコ | 重工 | トヨ | サン | NT |
1 |
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|
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|
|
|
|
|
|
|
|
2 |
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|
| C |
| C |
|
|
|
|
|
|
3 |
|
|
| A |
|
|
| C |
|
|
|
|
4 | B | B |
| 大 | A | B | A | B | B | C | B |
|
5 | A | 高 | A | A | C | C | C | 高 | A |
| A | B |
6 | A | C | B | A | C |
| B | B |
| 大 |
| B |
7 | B |
| C |
| B | 大 |
|
|
|
|
| 大 |
8 | A | 高 | 大 | 高 | 大 | A | 高 | C | C |
| C | C |
9 |
|
|
|
|
|
| C | C |
| C |
|
|
10 |
|
|
| C | B | 大 |
|
| B |
|
| B |
11 |
|
| A |
| A |
|
| A |
|
| C | 大 |
12 | C |
| C | B | 高 | C |
|
| A | 大 |
|
|
13 | A | C | A | 大 | A | A | C |
| 高 | B | B | A |
14 |
| 大 |
|
|
| 大 |
| 大 | C |
|
|
|
15 |
|
| C |
| A |
|
|
|
| B |
|
|
15人×12チーム=「180」のうち 88がカタカナ名。ほぼ半分だ。
ポジション別に見てみると 5番・8番・13番は 12チーム中11チーム。4番も10チーム。
パナは 有望な若手をうまく育成している。これが 好結果につながっている。サントリーも 「長けていた」はずが 今年は 躓いている!? まだ 3試合が終わったばかり。これから どうなるのか…
(表-2 チーム別・カテゴリー別小計)
| パナ | 東芝 | ヤマ | クボ | ホン | 神戸 | キャ | リコ | 重工 | トヨ | サン | NT |
高 | - | 2 | - | 1 | 1 | - | 1 | 1 | 1 | - | - | - |
大 | - | 1 | 1 | 2 | 1 | 3 | - | 1 | - | 2 | - | 2 |
A | 4 | - | 3 | 3 | 4 | 2 | 1 | 1 | 2 | - | 1 | 1 |
B | 2 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 |
C | 1 | 2 | 3 | 2 | 2 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 1 |
計 | 7 | 6 | 8 | 9 | 10 | 9 | 6 | 8 | 7 | 6 | 5 | 7 |
「高」が7人・「大」が13人。これに対して 学業を他国で終えて・プロ選手になってから職場を求めて来日した選手=「A」が22人・「B」が20人・「C」が26人。
これは 日本固有の現象ではない。1995ラグビープロ化⇒職業人としての「ラグビープレーヤー」の確立⇒高技能技術者としての越境の増加 は かなりの地域で加速化している。すぐに思い浮かぶのは SCOの切り札:ファンデルメルバ RSAでプロ選手になり FRA・モンペリエで芽が出ず SCOに渡り SCO代表になっている。あるいは IREの躍進は ギブソンパーク・ロウ・アキにNZ(出生)勢抜きには語れない。資本主義の深化と足並みを揃えるかのようにラグビー界も変化してきている。
令和7年1月11日
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