2017年6月2日金曜日

Exposition de Sérigraphie au Satoru Sato Art Museum

 今回の展示作品は佐藤達さんがパリ18区のアパートに住んでいた1972年の夏、自宅で制作した記念すべき3点のシルクスクリーン(Sérigraphie )版画はじめ、1992年迄に出版された45点の中から16点、選んで展示させて頂きました、1972、3年の時期はいろんな事に挑戦して居た時期と伺っています、平面的でありながら空間意識(平面的遠近法)を持っていた時期で、それは抽象的浮世絵の空間意識を持っていた様に思われます。その空間意識を捨てるのに時間がかかったと佐藤さんが言っていました。
1969年のパリ留学から5年後、1974年の11月に、東京・新橋の第七画廊で初めての企画個展、1975年1月には仙台三越で企画個展開催、初めて郷土での発表、その後、パリに戻り、更に、ヨーロッパの幾何学抽象的絵画を学び、ヨーロッパの画家達と交流し、その時期には空間的は作品は姿を消して平面的で直線の作品、ストライプの作品が生まれています。その後、日本回帰とも言える佐藤さんの独自の作品が誕生、多くの色が使われていた時期から、更に、配色を制限し、単純化した作品へと移行して行く時期でした、又、1992年の版画はパリの版画工房、Del Arco で出版された作品で、同年夏には、みなみかた・国際アートフェステヴァル(南方花菖蒲の郷公園)が開催され、野外立体作品も制作しています。ヨーロッパの幾何学抽象絵画と言っても、フランス、ドイツ、オランダ、イタリア、そして、ロシアも含めて、それぞれ、違った文化が時代背景が在り、それでいて繋がりが在り、複雑で深い世界が在りますよと言うパリ滞在48年間で学んだ佐藤さんの作品は、これからどんな作品を作り上げていくのでしょうか、ミュージアムにコレクションされている佐藤さんの版画は50数点で、今回の版画展は、ミュージアムがオープンして初めて公開されるものです。


〖 登米市中田生涯学習センターの粕谷さんよりサトル・サトウ・アート・ミュージアムの新しいの展示、ミュージアム初公開のシルクスクリーン版画展の展示写真と紹介文が届きました、難しい写真撮影も紹介文も完璧です 〗

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