2024年3月9日土曜日

岡島レポート・2019 W杯・備忘録 214

                              老大国USAの大統領選 なんとかならないのですかね

〜 M44 RSA/FRA 6 〜
 
25分にして、リードして・振り出しに戻され・リードされて・振り出しに戻して・またリードされたFRA。攻め続けるFRA… 
 
l・㈬(3/7 RSAコンテストせず)・㈷→㈹・r・㈷→㈫・モールに!
 
RSA22m内でのラインアウト、ワンパスで㈹を真っすぐに当てて・ラックを作り・㈺がディフェンダーを払い・㈰がラックに入り・クイックでボールを出し・ブラインドへパスする・ そこにはラインアウトから動かずに待ち受けていた㈫・その背後に㈬㈮:㈭㈯:㈪が。㈫にボールが渡りモールを形成しようとする。それを予期していた4が㈫と㈮の間に割って入り・モールの中を泳いで前進する。
2019決勝でRSAが相手陣22m付近で作りかけたモールを思い起こさせる。FRAの「奇手」、それを読んでいたRSA… それにしても、4・エツベツの読み・判断・反応速度、「超」すごい!
 
ともかくモールが形成され・FRAが押していく中で・モールの中を4が前進し・ボールを持った㈷に手をかけるも ㈷:GP〜 
 
㈷・デュポンの変幻自在のプレー選択、ほんとに何でも完璧に出来る(左右のパス・左右長短のキック・ラン)千両役者=「替えの効かない選手」 ⇒ ただし 顎の骨折明けで・いつものディフェンスが出来ていたのか!? 
 
11RSAゴールライン5mで捕るも・そのままタッチに押し出される
 
l・㈬(2/5 RSAコンテストせず)・㈰→㈪・r・㈷→㈹・r・㉀・r・㈰=トライ g・㈾
 
FRA3トライ目。1番・2番・1番がトライする! RSA14番・12番・11番とバックスがトライし、FRAは一列目が3トライ。FRAFW主体、RSABK主体のチーム!?
 
それにしても、ゴール前5mの相手ボールラインアウト、RSAコンテストするでもなく・サックするでもなく・モールを押し返すでもなく、簡単にFRAにボールを獲得させて・好きなように攻め込ませている!? 「策がない」のか、「勝負どころではない」から見切って・相手の好きなようにさせ・「奥の手」を隠し持ったままにしたのか!?
ここまで7FRAボールラインアウトがあり、1回㈯に投じただけで・後の6回はすべて㈬に投じている ⇒ 実に読みやすいポイントである ⇒ であるにも拘らず 何の対策も行わないのは何故だったのだろうか?
ラインアウトはRSAのストロングポイントというのは 世間が抱く幻想なのだろうか?
 
㈾のゴールキックにRSAの選手・誰もチャージに走らず。2本目のゴールキックの際には「疑惑」のチャージがあったというのに、なぜ今回は走らなかったのだろうか???
 
30分 RSA 19-19 FRA
 
K10〜 ㈾:LK〜 11ラン・R91R910HP〜 ㉂に競り勝ち7キャッチ
 
この試合、10の自陣からの5本目のハイパント。RSA、初めて(!)、マイボール化に成功する。逆説的だけど、FRAからすれば、相手にボールを渡しておいた方が良かった!?
 
R91R9ボールを手にし・パスしようとしたところに㈷が手をかけ・ボールが転がる 10が足にかけ・ドリブル・拾おうとしてノックオン ㈾が拾い・r・㈷・rで ノックオンに戻る
 
s(フランスボールのファーストスクラム、この試合初めてのFRA陣内でのセットプレー!)・1がレフリーの目の前で落ちるも・なぜか・組み直し レフリーのコールで組む姿勢になるも再び組み直し レフリー両チーム一列目に話す 三度目の正直・㈫が落ちるも流して・㈷→㉂→㉃:LK〜 
 
オキーフのスクラムマネジメント、この大会の他のレフリーと違っていた=組み直しを多用する:この試合のファーストスクラムでも組み直しを命じている ⇔ 他のレフリーは「問答無用」でPKないしはFKを与えていた(たとえば、バーンズが吹いた前日のNZ/IRE スクラム機会は5回で組み直しは4回目のスクラムの1回だけ)。
 
15・フェアーキャッチ 即座にスクラム選択!!
 
最大の山場ではないが、この試合最大の、というか大会を通じて一番謎の選択…
 
事実として見て取れるのは、(1) 15がフェアーキャッチして・誰とも相談せずに・瞬時に(キャプテンでもFWでもない)15がスクラムの意思表示をしている=チーム内で試合前からの「決め事」であった (2) レフリーがスクラムの意思表示に即座に反応して(≒驚かずに)スクラムを命じている⇔試合前にRSAから何らかのシグナルが出ていた(おそらく、試合前のミーティングで「フェアーキャッチからのスクラム選択」に関して論議したのでは…) の二つ。
興味深いのは、なぜRSAはこのような「奇手」を選択したのか? 「奇手」というか「鬼手」というか。一つ間違えば、大ピンチになりかねない。それだけのリスクを負う必要があるのか? 疑問は疑問を呼ぶ…
考えられるのは、相手チームを「疑心暗鬼」にすること・何をしてくるかわからない読めないチームだと印象付けること=考えさせることによって・エネルギーを奪うこと。現代は「スカウティング」の時代。それだけに「想定外」のことを仕掛けることの意義は増しているのかもしれない。
そして、この奇手は、レフリーに対して、「俺たちはスクラムに自信を持っているんだ!」と誇示し≒RSAのスクラムは強いという先入観を上書き・強化する効果を狙ったのでは。  メディア・観客などがシンクロしていけば、意外と大きな影響が出てくる。
 
令和639

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