2014年10月9日木曜日

ノーベル物理学受賞者の意見・・・


 ノーベル物理学賞を受賞した中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)は7日、同校で記者会見した。青色LED発明の対価をめぐり勤務先だった日亜化学工業(徳島県)と訴訟を繰り広げた苦い思い出を振り返り、何を励みに研究に取り組んでいるのかと問われた中村氏は「アンガー(怒り)」だと述べた。一方で日亜の創業者の小川信雄さん(故人)を、採算を度外視して研究をさせてくれた良き理解者として「最も感謝する人」と言及した。
 また、長く拠点にしている米国については「日本と違うのは、研究の自由があることだ」と英語で熱弁。「米国では誰もがアメリカンドリームを夢見ることができる。日本には真の自由がない」と述べた。
 構内で共同通信のインタビューに応じた中村氏は、日本企業は携帯電話やテレビ、半導体や太陽電池などで優れた製品を作ったが「グローバル化に失敗したため、この分野を全て米国や中国に取られてしまった」と指摘。その最大の原因として「英語ができないこと」を挙げ「日本は第1言語を英語にするぐらいの大改革をしないと経済が収縮するだけだ」と警鐘を鳴らした。
 日刊スポーツ[2014年10月9日10時4分 紙面から]

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