なんとなく 冬らしくない日々が 続いているような
じゃあ 冬らしい日って どんな日なのでしょうか
なんて 呑気なことを言っていると 雪国の人びとに叱られる…
2019 W杯・備忘録 203
〜 M42 NZ/IRE 3 〜
試合の流れは、わずかなことで変わる。その「わずかなこと」が試合を決めることもある。
NZ 13-0 IREでの 前半20分 IREのキックオフで NZ・6がオブストラクションの「P」。思わぬことでのIREの得点。
k㉂〜 P・8=pg㉂
20分 NZ 13-3 IRE
K・10〜 ㉀・r・㈷→㉂→㈰→?→㈺→㉃・LK〜 15→10・HP〜 ㈾・r・㈷→㈮→㈹・r・㈷→㈰・r
このラックで笛、NZのノットロールアウェイのP。その1フェーズ前、ボールキャリアーIRE・㈹に対するNZ・10のヘッドコンタクトでP+カードかとも見えたが… セクストンは、TMOでキチンと見ろ(=カードだろ)と言うもバーンズは映像を見ずに(TMOとの会話だけで)セクストンに説明。セクストン、首を振って納得できないとアピール(って、誰にアピールしてるのか)… セクストンの気持ち、よくわかる気がする。予選プールの試合であれば、カードが出ていてもおかしくない。だけども「つまらない」仕草は、バーンズの気持ちを逆なでするだけだ(って、バーンズもまたやってるな、と感ずるだけかもしれないけど)。これに比べると、直前のNZへのPの笛の直後、NZ・キャプテンは、Pを取られた選手に真剣になぜ取られたのかを説き聞かせていた。「笛」に対する好対照なシーンであった。
pk・TK㉂〜 l(5/7)・㈭にスローするもNZ・6がスチール 9→10キックチャージでIREボール・r・㈷→㉀→㈪→㉃・r・㈷→㈭・r・㈷→㉂→㈯・r・㈷→㉂→㈺→㈾ ボールをファンブル ㉂が足にかけてインゴールへ NZ・10タッチダウン
またも IRE「取り切れない」 or NZ「守り切る」
GLDO・10〜 ㈾→㉀・r・㈷→㈫・r・㈷→㈹→㈾・r・㈷→㈭・r・㈷→㈯→㉂→㈹・r(NZのP・ADで流す)・㈷・r・㈬→㉀→㈱→㈪・r・㈷→㉀→㉂→㈾・r・㈷→㈫・r・㈷→㈯・r・㈷→㈮・r・㈷→㉂→㉃→㈹=t・g㉂
27分 NZ 13-10 IRE
12フェーズを重ね、NZ防御陣を崩したIRE会心のトライ。
K・10〜 ㉀・r・㈷→㉂→㈰→㈾→㈺→㈰・r・㈷→㉂・LK〜 15・SP〜 9→1・R・9→10→14→7・R・9→3・R・9→10→5→15・LK〜 ㈾・LK〜 10→14・R・9→6・R・9→10・SP〜 8→4→5→14・R(NZ・14のノットリリース IRE・㉀のジャッカル成功)
この一連の流れの中で、NZは二度、ショートパントを蹴ってマイボールにしている。芸術的なプレー! 自陣22m内に攻め込まれるも、IRE凌いだ。IREに流れが来た!?
pk・TK〜 l・㉀(3/7)自チーム方向にタップするもNZ出足よくNZボールに 8(に対するハイタックルのPあり・ADで流す)・R・9→14・LK 50:22で IREゴール前7mのNZボールラインアウトに
IREからすれば、敗因の一つに挙げられるであろうマイボールラインアウトでのミス(!?)。そして、NZ・14の絶妙な50:22のキック。スタンドオフの位置に入り、相手陣形を完璧に察知した「技あり」の一蹴。なんとなく、NZ・14がオールブラックになり、NZ生まれ育ちでオールブラックになれずに対面のIRE・11になった選手との「違い」を感じさせた。
L・㉀(2/7)モール・9→12→13・R・9→7・R・9→5・R(IREのP・ADで流す)・9→14→13→8=T
33分 NZ 18-10 IRE
IRE、ゴール前で粘り切れなかった(あっさりとトライされた!)。IREの脆さなのか、NZの凄さなのか…
k・㉂〜 15・LK〜 ㈱・r・㈷→㉂→㈯→㈬・r・㈷→㈪→㉂→㈱・r・㈷・r・㉂→㉀・r・㈷→㉂→㈾→㈯・r・㈷→㉂→㈭・r・㈷→㉂→㈾→㉃→㈱→㈷
バーンズ、Pのみと笛を吹くもTMOから「よく見てみろ」と言われて映像を見 ⇒ NZ・9「故意のノックオン」でイエロー 10分間のシンビンに 36分。バーンズの自伝では、この日のTMOフォーリー・ARリドリー(決勝でARを務めたディクソン)の4人組でトレーニングから一緒に行動してきたこと⇒お互いの信頼関係が強固であることが詳述されている。ディクソンは、この日、直前の試合ARG/WALのAR(そして試合中に主審ペイパーが負傷したことにより主審を務めた)、この試合のもう一人のARはカーリー(ENG)だった。
それにしても、NZ、よくカードをもらう≒数的不利になった状況での戦いに慣れている。
pk・TK㉂〜 NZゴール前10mのIREボールラインアウト
l・㈮(3/5)・モール・㈷→㈹・r・㈷→㉂→㈺・r
NZ・8オフサイドのP NZゴール前5mのIREボールラインアウトに
pk・TK㉂〜 l・㈮(2/7)・モールから㈷=t g㉂
38分 NZ 18-17 IRE
さすがのNZも一人少ないと守り切れない!? 相手PからPKをタッチキックで蹴りだし・相手ゴール前ラインアウトからモールで得点する=どのチームも狙っているが、IREの完成度は高い。9分に同様の状況になったが、その際は、NZがIREボールラインアウトでコンテストし・スチールしていた。数的不利が微妙に影響しているのか?
K・10〜 ㉀・r・㈷→㉂→㈰・r・㈷→㉂ タッチキックを蹴ってハーフタイム
前半の両チームのPの経過は次の通り。
IREのPは
- 1分:NZラックで寝てプレー⇒タッチキック(自陣からの脱出)
- 2分:NZスクラムでのサイドプッシュ⇒タッチキック(自陣からの脱出)
- 6分:NZラックでのノットロールアウェー(PGで3点)
- 11分:マイボールラックでのノットリリース(PGで3点)
- 17分:マイボールラックでのノットリリース⇒タッチキック(自陣からの脱出)
と前半の前半に集中。
NZのPは
- 8分:IREラックでのノットロールアウェー⇒狙える位置にも拘わらずタッチキック⇒NZゴール前マイボールラインアウトになるも得点できず
- 20分:オブストラクション(PGで3点)
- 23分:IREラックでのノットロールアウェー⇒タッチキックでNZ22m内に入るもマイボールラインアウトをスチールされる
- 30分:マイボールラックでのノットリリース⇒タッチキック(自陣からの脱出)
- 36分:故意のノックオン・イエロー⇒狙える位置にも拘わらずタッチキック⇒NZ22m内マイボールラインアウトから展開 ⇒
- 37分:IREラックでのオフサイド⇒タッチキックを蹴り・NZゴール前5mのマイボールラインアウトからモール・トライ
この4年間を見ていて、NZは「規律」をそこまで重視していない気がしてならない。というか、Pもカードも恐れない!? 「規律を守ること」はあくまでも手段であって、「勝つためにやるべきことはやらなきゃいけない」的なメンタリティがある気がしてならない。
ちなみに、予選プール各試合でのPの数は以下の通り
NZ
相手 | 得点 | レフリー | 自チームP | 相手チームP |
FRA | 13-27● | ペイパー(RSA) | 12 (0,1) | 4 (0,0) |
NAM | 71-3 ○ | ピアース(ENG) | 12 (1,0) | 7 (0,0) |
ITA | 96-17○ | カーリー(ENG) | 7 (0,0) | 14 (0,0) |
URG | 73-0 ○ | バーンズ(ENG) | 7 (0,0) | 8 (0,0) |
大会前の最終戦、対RSAではイエロー2枚でレッド化し、(それだけが原因ではないが)大敗していた。開幕戦(対FRA)も酷いものだった。それもこれも決勝ラウンドに照準を当てていたからなのだろうか?
IRE
相手 | 得点 | レフリー | 自チームP | 相手チームP |
ROU | 82-8 ○ | アマシュケリ(GEO) | 5 (0,0) | 12 (0,1) |
TON | 59-16○ | バーンズ(ENG) | 13 (0,1) | 16 (0,0) |
RSA | 13-8 ○ | オキーフ(NZ) | 9 (0,0) | 11 (0,0) |
SCO | 36-14○ | ベリー(AUS) | 7 (0,0) | 11 (0,1) |
興味深いのは、バーンズとの相性。もちろんPの数は、対戦相手・試合内容などに大きく影響されるのだろうが、それにしてもTON戦の「13」多い。
令和5年12月16日
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