2025年4月5日土曜日

岡島レポート・2019 W杯・備忘録 270

 サクラの次に 見ごろになるのは なんなんだろう…

2019 W杯・備忘録 270

〜 2025六か国対抗 3 〜

 

六か国対抗のホームページ いろいろなスタッツが出ている。その中から 気になるスタッツをいくつか取り上げていくことにする。

 

まず 得失点。

(表-1  得失点 →:得点 ↓:失点)

 

FRA

ENG

IRE

SCO

ITA

WAL

1試合当

FRA

 *

   25

   42

   35

   73

   43

   43.6

ENG

   26

 *

   19

   16

   47

   68

   35.2

IRE

   27

   27

 *

   32

   22

   27

   27

SCO

   16

   15

   18

 *

   31

   35

   23

ITA

   24

   24

   17

   19

 *

   22

   21.2

WAL

    0

   14

   18

   29

   15

 *

   15.2

1試合当

   18.6

   21

   22.8

   26.2

   37.6

   39

 

 

たまたまなのだろうけど 得点・失点ともに 順位順になっている。たまたまなのだろうか? 試合に勝つ・負けるって 得失点差だということの 現れということか…

 

7点差以内の敗戦に与えられるボーナスポイント(以下「△7BP」) WALに「2」 FRAENGSCOITAに各「1」与えられている。15試合で「6」。ちなみに リーグワン第11節終了時(全チームと1試合ずつ戦った)で △7BPは 「24」。

△7BPの発生率は 六か国対抗:40%6/15) リーグワン:36%24/66)。

 

(表-2 トライ数)

 

FRA

ENG

IRE

SCO

ITA

WAL

1試合当

FRA

 *

    3

    5

    4

   11

    7

    6

ENG

    4

 *

    3

    1

    7

   10

    5

IRE

    3

    4

 *

    4

    4

    2

    3.4

SCO

    1

    3

    2

 *

    5

    5

    3.2

ITA

    3

    3

    2

    1

 *

    1

    2

WAL

    0

    2

    2

    4

    2

 *

    2

1試合当

    2.2

    3

    2.8

    2.8

    5.8

    5

 

 

15試合中 トライ数が少なくて勝利したのが ITA1トライ)(22-15WAL2トライ)、ENG1トライ)(16-15SCO3トライ)の2試合。同数だったのは IRE27-18WAL(両チーム2トライずつ)の1試合。

 

六か国対抗 4トライ以上でボーナスポイント(以下「4TBP」)を付与。だから SCO/WAL戦 両チームに「1」付与されることも起きる。一方 リーグワンなどでは 3トライ差以上でボーナスポイント(以下「+3TBP」)を付与している。

六か国対抗の各チームで見てみると 

 

 FRA

 ENG

 IRE

 SCO

 ITA

 WAL

TBP

    4

    3

    3

    2

    0

    1

+3TBP

    3

    2

    0

    1

    0

    0

 

発生率は 六か国対抗 4TBP87%13/15) +3TBP40%6/15

リーグワン第11節終了時 +TBP38%25/66

 

TBPは インフレ的である!?

 

IREは 勝点争いで 最終節まで競っていたのだが 仮に +TBP制であれば 早々に 脱落していた。IRE4トライ目の時間は ENG戦:71分 SCO戦:51分 ITA戦:57IRE もちろん +TBP制であれば 戦い方も変わっているだろうが…  IRE いろいろな側面で 下降傾向を示しているが これも その一つの現れか?

 

質を無視・溶解して 数量化するのが 近代。対抗戦であれば 得失点だけで勝敗が決まる=「勝点」「ボーナスポイント」は不必要 だから存在していなかった。が 大会がはじまり 順位付けをしなければならなくなって 「勝点」制が生まれ 大会を魅力あるものにするために ボーナスポイントが発案された!? 僅差の負けにボーナスポイント というのは 腑に落ちる。一方 トライ数にボーナスポイント どうなんだろうか? トライの得点が 3→4→5と 増加したのは トライの評価を 時代の要請に合わせてきたからであろう。であるならば 4トライ以上に ボーナスポイントを付加するのは なんとなく 「屋上屋を重ねている」気もする。一方 同じトライ数に着目するとしても 3トライ差以上でのボーナスポイントは 試合を引き締める効果がある気がしている。今年の六か国対抗の発生率で見ても どうも4トライボーナスポイントは 時代遅れになってきた気がする。

W杯も 4トライ以上でボーナスポイントを付与しているが いつの日か 変更(改正)されるのだろうか。

令和7年4月5日    岡島

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