2022年12月10日土曜日

岡島レポート・ 2019 W杯・備忘録 158

                                               2019 W杯・備忘録 158

〜  秋場所 〜
 
ANS2022が終了した、まるで秋場所が終わったように。そう捉えてみると、「冬場所」が2月〜3月の欧州六か国対抗、「春場所」が6月〜7月にかけての南半球遠征、「夏場所」が8月〜9月の南半球ザ・ラグビーチャンピオンシップなのだろうか。ただし、JPNなどが参加できるのは、春・秋のみである。これからのラグビーカレンダーがどう変わっていくのか、これはこれで興味深いものがある。
 
今年の秋場所、欧州六か国から見た「星取表」は次のようになる。
-1 ANS2022 星取表
 
NZ
RSA
AUS
ARG
 その他
IRE
 
  〇
  19 - 16
  〇
  13 - 10
 
  〇
  35  17
    FIJ
FRA
 
  〇
  30 - 26
  〇
  30 - 29
 
  〇
  35  17
    JPN
ENG
  △
  25 - 25
  ●
  13 - 27
 
  ●
  29 - 30
  〇
  52  13
    JPN
SCO
  ●
  23 - 31
 
  ●
  15 - 16
  〇
  52 - 29
  〇
  28  12
    FIJ
WAL
  ●
  23 - 52
 
  ●
  34 - 39
  〇
  20 - 13
  ●
  12  13
    GEO
ITA
 
  ●
  21 - 63
  〇
  28 - 27
 
  〇
  49  17
    SAM
 
明暗がくっきり分かれている。三連勝のIREFRAと白黒入り乱れているENGSCOWALITA
 
そして、「番付表」は次のように変化した。
 
-2 WRランキング ANS2022前後の比較
 
 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
 10
IRE
FRA
RSA
NZ
ENG
SCO
WAL
ARG
AUS
JPN
IRE
FRA
NZ
RSA
ENG
AUS
SCO
ARG
WAL
JPN
 
番付表で見ると、大きな変化はないようにも見える。
では、各チームの持ち点で見るとどうなるのか?
 
-3 WRランキング 各チームの持ち点
 
 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
 10
90.03
89.41
89.00
87.30
86.25
81.93
81.28
81.21
80.65
77.74
90.63
90.01
88.98
88.97
83.66
81.80
81.55
80.72
78.09
77.39
 
持ち点を上げたチームが、IRE(+0.60)FRA(+0.60)NZ(+1.68)AUS(+1.15)
持ち点を下げたチームが、RSA(-0.03)ENG(-2.59)SCO(-0.38)WAL(-3.19)ARG(-0.49)JPN(-0.35)
ENGWALの「減点」の大きさが目に付く。これは、WRの持ち点制度が、ホームチームの敗北=アウェーチームの勝利にウェイトを高くしていることによる。
 
順位間の持ち点差を見ていると次のようになる。
 
-4 WRランキング 順位間の持ち点差
 
1-2
2-3
3-4
4-5
5-6
6-7
7-8
8-9
9-10
10-11
0.62
0.41
1.70
1.05
4.32
0.65
0.07
0.56
2.91
1.99
0.62
1.03
0.01
5.31
2.11
0.25
0.83
2.63
0.70
1.36
 
順位間の持ち点差が僅差・大差さまざまである。マラソン・駅伝中継ではないが、先頭グループ、第2集団…と分かれているような。顕著なのが、4位と5位、5位と6位の差。ENGは、秋場所前後いずれも5位にいるが、秋場所前は先頭集団の一角であったのが、秋場所で大きく後退し、第2集団に吸収されてしまったようだ。また、WALは、第2集団から第3集団に脱落してしまった。
こうしてみると、ENGWALHCが首になったのも「宜なるかな」。
 
ちなみに、2019W杯終了時点での持ち点は、ENG88.82)、WAL88.02)、IRE84.45)、FRA80.88)、SCO79.23)であった。栄枯盛衰は世の常なのか…
令和41210

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