2011年4月20日水曜日

登米市も頑張っています!

支える人々(7)登米市長・布施孝尚さん

◎地元団体と沿岸部を支援/継続と効率考え連携

―登米市は市内17団体と連携し、南三陸町内で物資を輸送する支援に取り組んでいる。

<被災地情報共有>「市と参加団体が人員を出し合い、ローテーションを組んで避難所に物資を運んでいる。3月24日に始めた。連携の利点は支援活動が長く続けられること。一つの団体が1カ月間支援を続けることは難しいが、まとまった数で協力し合えば可能だ」「当初、各団体は別々に被災地の支援をしていた。一つ一つの取り組みは素晴らしいが、情報を共有していないと、同じ場所に支援が重複するなどのマイナス面が出てくる。効率的に被災地を支援するためにも、各団体に協力を呼び掛けた」

―津波で甚大な被害を受けた気仙沼、石巻両市、南三陸町と隣接する登米市には、沿岸部からの避難者が多い。
<私有地の活用も>「避難者に適切な支援が行き渡るようにするため、4月1日に震災被災者支援対策室を設けた。健康管理や物資、教育など各分野を担当する職員7人を配置した。避難住民としっかり意思疎通を図り、生活の再建へ前向きになれるよう後押ししたい」
―仮設住宅の建設地を提供する役割も期待される。
「隣接する沿岸市町の被害を考えれば、相当な数の需要が出てくる。公用地だけでは足りず、民有地の活用も検討しなければならない。市内では公用地、民有地合わせ、仮設住宅1000戸以上の建設が可能な約10万平方メートルを候補地としてリストアップしている。市民から土地を提供したいとの申し出もあり、調査を進めたい」「仮設住宅の建設地をまとまった面積の土地だけに限定すれば、どうしても町外れになってしまう。高齢者にとっては不便な場所だ。中心市街地に点在する空き地を活用してもいいのではないか。中心部なら買い物や病院に歩いて行ける。仮設住宅同士が隣り合っていなくても、同じ地域にあれば避難住民同士のコミュニティー機能は壊れない」
―被災地の復興を考える上で今後重要になることは何か。
<市町の枠超えて>「広域的な地域間連携だ。医療や介護、福祉などさまざまな分野で震災の被害があり、それぞれの自治体の中だけで解決するのは難しい。かつてと比べ交通の利便性が格段に高まっている中、市町の枠を取り払った復興計画をみんなで描く必要がある」  河北新報、2011年04月19日火曜日から、

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