2011年4月18日月曜日

去年暮れに三陸海岸を旅したパリ在住の写真家より。

〖  放射能に関しての捉え方は、本当に人それぞれのように感じます。東京でもひどく警戒して、家は締め切り、外へ着ていったものはすぐ洗う、お米もミネラルウォーターで研ぐ、、という人もいれば、千葉の親類などは”そんなもん、絶対ここにはこないよ”と言い切っていたり、、、。学者さんからの情報も、大丈夫派と、絶対危険派に別れるような気がします。
目に見えないものだけに、分かりやすく、はっきりとした情報が欲しいものですね、、、。“直ちに人体に影響はない、、”という台詞はなんだかうんざりです。東京で恐れている人もいるのでしたら、もっと近くの、東北の皆さんはどんなに不安か、、、と思います。
先ほどの昼食会で、隣にいた女性が、”トウキョウ行ったの?被ばくしてるんじゃない?私に近づかないで!”(半分冗談だと思いますが、、)と何度も言ってきたのには、正直むっとしました。冗談にしては悪趣味だし、本当に思っているとしたら、彼女の人格を疑いますね、、、。現地の人たちは本当に大変なことになっているのに、これからは “日本=放射能=危険” というイメージまで出来てしまうのか、、、と悲しくなります。

佐藤さんのブログを見て、地元の方からのメールも読ませていただき、あらためてこの震災の大きさを感じて言葉を失います、、、。
無くなってしまったものが、あまりにも大きぎます、、、。一ヶ月経った今でも、どうなっちゃうんだろう、、、という大きな不安と悲しさでいっぱいになります。
去年暮れに旅をして、大好きになった美しい三陸海岸、出会った人たちも本当にあたたかく、そんな人たちの生活、宝物、すべてが瓦礫になってしまった事を消化するのが難しいです、、、。漁港で地元の人に連れて行ってもらった、海辺の小さな神社には、早朝から海の神様にご挨拶する漁師さんがいたのを思い出します。

がんばれ!というにはあまりにも大悲劇で、海外に住んで募金に参加するくらいしか出来ない自分がなんだか情けない、、、。
もうこれ以上揺れないで!、、また皆さんの傷が少しでも癒されますように、、と祈るばかりです。 
PS、ニュースを見ると、震災後一ヶ月間お風呂に入れていない方が多数いるとありました、、いろいろ事情はあるのだと思いますが、こんなに豊かな今の日本で、なぜ一ヶ月も不自由な生活を強いられてしまう人が出てくるのか、、、やろうと思えばいくらでももっと出来ることがあるだろう、、、と苛立ちをおぼえます。勝手な事を言ってすみません、、、。〗A・T

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