2011年3月25日金曜日

今井 美樹 先生からのメールです。

佐藤サトル先生、ごぶさたしています。この度の震災は、宮城を中心に東北のみならず関東一円にも被害が大きいようですが、お知り合いの皆さんは、ご無事だったでしょか。ニュースで三陸の津波の情報や被災状況を見るにつけ、気になっておりました。ご実家はまだ内陸なんですよね。 ご無事をお祈りします。関西でも当日は揺れましたが、大学のガイダンスなどを普通に続けられる程度でした。でも関西人の多くは阪神淡路震災を経験していますので、その後の被災の状況を思い出すにつけ、混乱や疲弊がないことを祈るばかりです。
さて、今さらながら、去年お世話になった特別講義のレポートや卒業制作の作品集などお送りしようと思っているのですが、パリのご自宅宛にお送りしてもよいでしょうか。
こちらは、1〜3月で卒業研究の審査・展覧会・そして卒業式を終えて、少し落ち着いた状況です。  今井美樹


今井 美樹 先生へ   : 大学の授業が終了、今は、少し、ホット出来る時期でしょうね、さて、私の方、地震発生後、8日ぶりで、 兄達やふるさとの先輩、友人、勿論、ミュージアムに電話が通じ、本当にホットしましたが、その間は心配、なんせ、電話が通じなかったので、電気が無いとパソコンも通じないのですから、友人の家が全壊したり古い橋が痛んだりと散々の様でしたが、それでも登米市はまだ内陸で良かったです、ミュージアムの建物は無事で、亡くなった方が居ないのが良かったと思います、北上山脈を越えてすぐ隣の南三陸町から多くの遺体が運ばれ、避難の方々も裸足で歩いて来た方も、ミュージアムの在る登米市中田生涯学習センターも一時、避難所に成って居たそうです、三陸海岸、仙台港、仙台空港など海岸線が津波に襲われ余震も続く中、まだまだ心配です、福島原発もすごい事に成っていますから、パリでも大騒ぎしています。命がけで作業に携わっている方々には、本当に感謝致して居ります、さて、昨年の特別講義の時はお世話になりました、レポートや卒業制作作品集は、地震災害の復旧が一段落した頃、登米市中田生涯学習センター、佐藤静樹(佐藤達)様で郵送して下さい。サトル


お返事をありがとうございました。震災に遭ったとはいえ、身近なお知り合いや被害状況が知ることができたのは、精神的に大きな違いだと拝察します。ミュージアムも軽傷で済んだのでしょうか。1995年のサントリーのオープニング企画を思い出しました。担当者だった私は京都に住んでいて、当日は大阪に出勤することもできませんでした。さらにテレビ・ラジオも持ってなかったので、仕事場に電話がつながる朝10時頃まで河原町(京阪と阪急を行ったり来たりしていた)にいて、自宅に帰るタクシーで地震の災害状況を知りました。その日以降は、天保山は船着き場ですから、ポリタンクに水を詰め大きなリュックを背負った人たちが、神戸まで船で通う様子が続きました。あの震災でさえ精神的に疲れたのですが、今回は地震・津波・原発という副次的な災難も大きいので、遭遇された方の心労は察するに余りあります。ブログには掲載してくださって問題ありません。関西の緊張感のない様子が反感買わなければ良いのですが(汗)。
それでは、登米の状況が復旧した頃合いに、生涯学習センター佐藤静樹さん宛にお送りさせて頂きますね。サトル先生が帰国される6月までにはお送りする予定です。
今井美樹 拝

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