2011年10月23日日曜日

国立ピレネー公園の作品完成報告


Giannerini 教授



2年越しの作品が完成しました、Gerard Xurigura 氏の紹介で初めて現地を訪ねたのは2009年9月21日、Paris Orly 空港から1時間で Pau 空港に着き、Giannerni 教授の迎えで Oloron Ste-Marie の街に、そこで、関係者と合流して、更に南下して Borce の街はずれの現地に案内頂きました、廻りの山々を歩き、作品を設置する裏側にはピレネー山脈の激流が流れ、そのアスペ急流(Gave d'Aspe)は、オロロンを経て150Km西北に在るバイヨンのビスケー湾(大西洋)に辿り着く川、川の音を聴きながら、ピレネー山脈の現地での構想は、いろんな条件を超えて、自然とその土地の歴史を解釈し、異文化の中で葛藤を意識しながら大自然の中で小さな一つの空間を作り出して行く快い緊張感を感じながら現場でノート、ラフなデッサンと、文字(言葉)が書き込んで行き、現場の風景は、資料で見ていた環境とは違い、風が太陽が雲の流れが刻々と変化し、ピレネーの山々の生命体の静けさ、植物の香りが優しく、時には険しく自然の怖さを感じさせ、その中で生きている生き物達と共有する空間作りに新たな制作意欲をわかせてくれます、既に未完で作品が設置されている Erik Dietman の作品と共存する空間を意識しながら基本構想が出来上がりました、その後、パリのアトリエで図面、模型作り、そして、素材選び等を経て、電話とメールで連絡し合いながら、じっくり時間をかけて2年後に完成しました、地域の歴史、風土を教えて下さった Giannerini 教授、そして、常に変更ありの私の図面、基礎工事の位置決めも現場で再度の位置変更が在ったりと最後迄、私の意見を快く聞いて下さった建築家のValles 氏、Giannerini 教授、そして現場で基礎工事と設置を担当して下さった方々に感謝しています。6月に基礎工事位置確認の為、TGVで Pau の駅に着きましたが、今回は Pau 空港に、いつもの様に Giannerini 教授が車で迎えに来て頂き現場に直行、10月23日、無事最終チェックが出来ました。

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