岡島レポート・ 2019 W杯・備忘録 252

 東京は　小春日和の一日  何をして過ごそうか・過ごすべきなのか・過ごしたいのか…

                        　　　　　　　  2019  W杯・備忘録 252

                    　　　　　　　　    〜　2024　(2)　〜

 

六か国対抗構成国主催のANS　２０２４。六か国すべてが戦うのは　Round２からRound４までの3週末。主要対戦相手は　RSA・NZ・ARG・AUSの4か国なので　2か国が「お茶を引く」　で　「他国」が参入することとなる。この六か国vs他国の6試合の結果は以下の通り。

 

（表-1　六か国vs他国）

Round　２		Round　３		Round　４
FRA	WAL	SCO	ITA	IRE	ENG
○　JPN 　52-12	●　FIJ 　19-24	○　POR 　59-21	○　GEO 　20-17	○　FIJ 　52-17	○　JPN 　59-14

 

試合になっていたのは　WAL/FIJ　ITA/GEOの2試合。この2試合は　見ごたえがあった。他の試合は　力量差がそのまま出た典型的なワンサイドゲーム≒見るに値するか疑問の残る試合≒観客動員力に劣る試合≒主催国が対戦を忌避したくなる…　来年以降　どの「他国」が選ばれ　どういう組み合わせになるのか　気になる。

 

各試合の目に付いたスタッツは　以下の通り。

（表-2　Possession）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
46	54	51	49	52	48	68	32	62	38	52	48

 

（表-3 Territory）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
51	49	54	46	57	43	80	20	65	35	51	49

 

GEOのディフェンス　「魂」を感じる。「FIJにボールを持たしたら厄介だ」　でも負けたWAL　大勝したIRE　両チームの現状が表れている。

 

（表-4　Attacking Minutes）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
18.1	21.6	19.9	18.9	19.7	18.5	26.8	12.8	20.7	12.5	15.8	14.5

 

（表-5 Tries Scored）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
8	2	3	2	9	3	2	2	8	2	9	2

 

トライを取られ過ぎたら　勝てない　当たり前のことだけど。打ち合うチームを目指すのか　未来のJPN　どんなチームになっていくのだろうか。

 

（表-6 Carries）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
137	167	130	127	130	124	177	60	522.8	264.3	90	105

 

（表-7 Metres Gained）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
593	782	291	421	669.9	270.3	480.2	217.7	522.8	264.3	384.9	371.2

 

（表-8 Total Passes）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
160	227	177	140	188	188	247	57	230	100	123	134

 

（表-9 Handling Errors）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
20	11	16	19	16	25	15	8	19	12	21	14

 

（表-10 Kicks in Play）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
34	20	22	27	20	24	34	27	20	17	28	17

 

（表-11 Kicking Meters）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
1194	611	634	727	430.3	478.5	864.3	700.7	513.5	433.5	774.4	391.1

 

（表-12 Tackles Made）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
234	106	163	130	118	155	77	257	105	137	145	90

 

（表-13 Made Tackle %）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
89.3	73.6	83.6	85.0	80.8	80.3	83.7	90.0	88.2	80.6	86.3	76.9

 

JPN２試合だけ　70%台。気になる…

 

（表-14 Penalties Conceded）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
11	7	12	11	10	11	6	15	8	17	8	8

 

JPN　「お行儀がいい」　いいことなのだろうか？

 

（表-15 Rucks Won）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
72	134	98	100	103	75	154	47	90	57	63	90

 

（表-16 Mauls Won）

FRA	JPN	WAL	FIJ	SCO	POR	ITA	GEO	IRE	FIJ	ENG	JPN
2	1	8	1	6	4	7	0	7	1	11	3

 

「格上」のチームに勝つためには　どうすればいいのだろうか？　（「格上」「格下」と階層別に分けて考えることには　いろいろと感ずるところがある。今回　JPN/URG戦前には　「格下URGには　Must　Win」がメディア上　飛び交っていて　嫌な気分がした。が　とりあえず　ここでは　「格」で考えてみる）。「他国」は　どう戦っていたのか？

今回の6試合で　参考になるのは　FIJとGEOの戦い方。FIJは　Round　２で　WALに快勝し　（おそらく　その試合を詳細に分析した）IREに　強みをすべて消されて　完敗した。JPNは　FIJのようには　なれない。

ITA/GEOの試合は　GEOが大敗してもおかしくない展開だったけど　いくつかの「幸運」にも恵まれて　あわや勝てるか　という内容の試合だった。「格上」相手に　選手防衛に徹し　ターンオーバーから一発で取りきる。ディフェンスの強化と　快速ランナーの存在。

JPN　どんなチームに成長するのか。エディーさんを信じるしかない!?　信じ切りたいものだ。

 

令和6年11月30日