先日急な話ですが、上海へ行ってきました。
TSAの卒業生で、中国からの留学生だった鄒東方さん(記念写真の右端の女性)が自分の所有する美術館で開催した「飯塚八朗展」(回顧展)を観るためです。
初期の作品写真、油絵、版画、レリーフ、インスタレーション、立体造形作品、野外彫刻とそのマケット等々、約50年にわたる制作活動が概観できるように、記録写真とともに展示されていました。
なかなか日本ではこれだけの作品を一度に鑑賞することはできないので、貴重な展覧会だと思い、上海を訪問した次第です。本来ですと一昨年の 5月か 6月に開催の予定でしたが、例の尖閣諸島問題に関わる排日運動のあおりを受けて、開催が延期されていました。
中川さんや僕も原稿を依頼されて寄稿していましたが、そのカタログも出版され、やっとの思いで展覧会開催に漕ぎつけたようです。
上海での飯塚先生の知名度はかなり高く、その教えを受けた中国人留学生もそれなりの評価を受け美術大学でも教鞭をとっている姿に接し、今更ながら、TSAが存在していたらと、残念な思いをしました。
今回上海であった中国人留学生と、上海で展覧会を開催しようと、おおいに盛り上がりました。この流れで、東京での 2016年の展覧会も実現できたらと思います。こちらの方は、日本にいる TSAの卒業生たちも積極的に参加を表明してくれています。仙台の関本くんも、その一人です。佐藤さんにも、2016年春の東京での展覧会には、是非ご協力いただきたいと思っています。長々と綴ってしまいましたが、今後ともよろしくお付き合いのほど、お願いいたします。寒さ厳しき折、お身体ご自愛ください。
市野泰通
P.S. 2月17日〜3月1日の日程で、本校のT&Sギャラリーにて教員展を開催するため、その準備に忙しくしています。結構バラエティに富んだ展覧会になりそうです(この展覧会は以前にも観ていただきました)。