8月26日、登米市中田生涯学習センター&(Satoru Sato Art Museum)友の会共催の野外アート・ワークショップが、9時半から12時迄、開催されました。暑い中、親子31名の参加者は、庭一面を緑に塗られたキャンバスとみだてて。又、庭の中央には<平和への回廊>の木目を生かした立体作品が在りますが。今年の夏は3年計画の2年目、その木目に一部分、白を斜めにペイントした線(帯)か描かれました。その作品と共演する様な、イメージで。用意された材料は長さの違う2種類の角材を自由に選んで頂き。水性絵の具は3原色の赤、青、黄色、それに無彩色の白、黒を用意されて、各自が好きな色を選び、角材に塗ります。その作業中、2度の休憩、熱中症に罹らない様に、日除けテントが設置され、水分補給、アイスクリー迄、用意されて居ました。細い角材に塗った絵の具が乾いた頃、親子さんと一緒に自分の塗った作品の場所決めで楽しく庭いっぱいを歩き、走り回って居たのが印象的でした。今回は登米市内から16名、市外から15名(大崎市、石巻市、南三陸町などから参加)の方が参加。登米市教育庁も作業用の出立でワークショップに参加、青色を幾何学的に塗って居ました(日避けテントの後始末まで、お手伝い頂きました)。天候に恵まれ、皆様楽しい 1日でした。今回も、中田生涯学習センター菊池所長はじめ職員スタッフの皆様に 、又、友の会の有志皆様に感謝して居ます。
2023年8月27日日曜日
2023年8月26日土曜日
岡島レポート・2019 W杯・備忘録 193
9月1日~10月12日 フランスに行ってきます。
フランス滞在中は いつもと違うメールアドレスを使用する予定です。
2019 W杯・備忘録 193
~ C’est écrit ~
ラグビーにケガは「付き物」である。場合によっては「憑き物」に感じられる。よりによって、W杯直前のこの時期に大ケガをするなんて…
それにしても、こんなことで大ケガするんだとも感じてしまう。
ケガに至るまでの長きにわたる「酷使」が、一瞬のアクシデントで大ケガに変質する。
取るに足らない・つまらない・ありふれた・些細な・よく見受けられるちょっとしたプレーが大ケガ⇒長期出場不可になるなんて。
レッドによる出場停止は「自業自得」、なんとなく腑に落ちる。でも、ケガによる欠場は気の毒だ。
8月5日:ARG 13-24 RSA (RSA・13・アム:負傷退場)
27分:RSAが攻め込むも稚拙にインゴールに雪崩れ込んでヘルド ⇒ ARGのゴールラインドロップアウトで再開 → RSAキャッチして3フェーズ目・9→13突進してドミネートタックルにあい・無理して体を捩り・足を痛める。
このワンプレーで2022WR最優秀選手候補になったアム(一時期、神戸製鋼でもプレー)、代表メンバーに入れず。最近の報道では、アムとポラードは大会中に合流できる、とか。RSA代表33人のうち4人がスクラムハーフの訳が分かった気がする。
8月12日:ENG 19-17 WAL (ENG・9・ポートフリート:負傷退場)
30分:WAL22m少し外のWALスクラム ⇒ ENGアーリーでWAL・FK・ロングキック → ENG・ロングキック → WAL・2フェーズ後ハイパント → ENG・14タップしてENG・13の胸に・ラン → 13をサポートしていた9は、背後から戻ってくるWAL・14に少し押され・13の足と交錯 → 9・足の負傷で退場 ⇒ W杯欠場
8月12日:FRA 30-27 SCO (FRA・1・バイユ 10・ヌタマック:負傷退場)
45分:SCOキックオフ ⇒ FRA・9・ボックスキック → SCO・15・キャッチするもボールが萎んでいる!!! ⇒ SCOスクラムで再開 → SCO展開して14・ノックオン ⇒ FRAスクラム 終了後バイユ蹲ったまま → SCOノックオン ⇒ FRAスクラム → FRA展開後キックしたボールを14がインゴールで抑える = オンフィールドデシジョン・トライ ⇒ TMO:直前のFRA・10のノックオンが発覚 ⇒ SCO5mスクラム FRAアーリー = SCO・FK・タッチキック ⇒ FRAクイックスロー → ロングキックを蹴ったら・デッドボールライン越え ⇒ SCOスクラム → SCO展開して・ゴロキックをFRAゴール前タッチへ ⇒ FRAラインアウト → タッチキック ⇒ SCOラインアウト FRAギャップを取らず・SCO・FK ⇒ SCOラインアウトを選択・2フェーズ目SCO・9→10が突進し・FRA10が胸で受け止め転がり立ち上がれず
嗚呼、それにしても、キックしたボールが萎むなんて… テレビ解説者も「見たことない」怪奇事象が、よりによって、こんな時に起こるなんて。この一事がなければ、事後の展開は違ったものになっていた≒二人のケガもなかった!? どうなのだろう。疲労が蓄積していて、この試合でなくても近未来にはケガしていたのだろうか。二人とも6月17日フランスTOP14の決勝戦で勝利したトゥルーズの所属。当然、あの試合にも出場していた。ヌタマックは「万事休」したはずの79分に大逆転のロングラン・トライを決めている。一年、プレーし続けた「付けが回って来た」のだろうか。
試合後、ガルティエは「ヌタマックは膝を伸ばし過ぎた(だけ。おそらく大丈夫だろう)」と楽観視していたものの、後日の検査で前十字靱帯断絶。バイユは4~6週間の欠場。
ヌタマックの大ケガが発覚したあと、ガルティエHCは記者団に次のように話している。
「これが、ジャリベール(ヌタマックのライバル、このところ後塵を拝してきた)とハストイ(期待の新星)の運命だ。C’est écrit。彼らが弾ける時がやってきた。…」
ガルティエの言葉には重みがある。なんと言っても、選手としてW杯4大会連続で出場している。その経緯は「事実は小説よりも奇なり」、波乱万丈である。① 1991年大会(当時の代表メンバーは26人):若手の成長株ではあったが、選ばれないと思われていた。が、協会内の政治的駆け引きの結果、当時No.1スクラムハーフ・ベルビジエが外され・メンバー入り ② 1995年大会(代表26人):当落線上から落ち・W杯開催地RSAのクラブでプレーしている時にFRA代表チームのスクラムハーフにケガ人が出て・大会途中で急遽召集される・準決勝RSA先発出場・三位決定戦でENGを破る ③ 1999大会(代表30人):コーチ団と折り合いが悪く・選外・開幕戦は「自宅のソファでテレビ観戦」・FRAの調子が上がらず、大会途中で、急遽召集される・以後、実権を握り・準決勝でNZを破り・決勝にコマを進める ④ 2003大会:キャプテンとして参加・準決勝でENGに敗退・翌日、帰国・三位決定戦には出場せず。
こういう「輝かしい」実績・実体験があるだけに説得力を持つ。
“ C’est écrit ”、オックスフォード仏英辞典では “ It’s written “ とある。仏和大辞典では「これが定めだ、こうなると決まっていたのだ。」とある。「GODが書く文明」ではこう感じ取るのだろう。「縁起」を信ずる人びとなら、どう感じ取るのだろうか。
令和5年8月26日
2023年8月19日土曜日
岡島レポート・2019 W杯・備忘録 192
2019 W杯・備忘録 192
~ 欧州各協会 ~
ラグビーの古豪と聞かれて、ルーマニアを連想する人はどれぐらいいるだろうか?
前回紹介したダニエル・エレロ『プレー精神・人びとの魂(L’esprit du jeu l’ame des peoples)』は、2000年に出版された。「私の楕円球紀行」の章で紹介されているラグビー主要各国は、順に、FRA・ENG・SCO・WAL・IRE・ルーマニア・RSA・AUS・南太平洋三か国・NZである。
1980年8月、ボルドーに住みつき、10月の日本代表フランス遠征:14日のバイヨンヌでの「地区選抜(57-3)日本代表」、19日トゥールーズでの「FRA(23-3)JPN」を観戦した。その後、テレビでフランスの南アフリカ遠征:11月9日「RSA(37-15)FRA」(於・プレトリア)を見、ほぼ同じメンバーで戦った11月23日「ルーマニア(15-0)FRA」(於・ブカレスト)の敗戦も見る。驚きだった、ルーマニアラグビーの強さに。
ちなみに、FRA:9番・エリサルド、15番・ブランコはRSA戦が初キャップ、二人ともルーマニア戦も先発出場。後年、エリサルドと親しく話すようになるとは想像もしていなかった。人生、楕円球が転がるが如し…
エレロによれば、ルーマニアは①東(オリエント)と西 ②北と南 ③ラテン(民族)とスラブ(民族)の境に位置し、ラテン・イタリア・フランス贔屓で、冷戦下、他の東側諸国がサッカーに傾注したのに対してラグビーを嗜好したと解説している。
小(國)が、その承認欲求を満たすものとして、①個人競技でなくチーム・団体競技であること ②格闘技的要素があること ③ボールゲーム的要素のあること(=得失点で勝敗が決まる) という条件を想定してみると、ラグビーは適している。
先日、フランスラグビー協会長が、W杯開幕を前にして、「ラグビーには、「Pays(=Country、地域)」を「Nation」に団結させる力がある」と発言していた。
2023大会には、欧州の小国も参加する。その指標は次の通り。
(表-1)欧州五か国対抗以外の各国の各種指標
イタリア | ジョージア | ルーマニア | ポルトガル | |
面積(km²) | 302,068 | 69,700 | 238,397 | 92,230 |
人口(人) | 59,109,670 | 3,708,610 | 19,038,098 | 10,325,150 |
一人当たりGDP(€) | 32,390 | 4,221 | 14,825 | 20,772 |
登録数(人) | 47,982 | 8,018 | 8,788 | 7,071 |
人口比(%) | 0.08 | 0.22 | 0.05 | 0.07 |
宗教 | カトリック(85%) | 正教(84%) | 正教(85%) | カトリック(85%) |
(注)「登録数」は当該国ラグビー協会に登録している人数。「人口比」は、登録数/人口。
冷戦下のルーマニア、「壁」崩壊後のジョージア、承認欲求が満たされる至福の時も経験している。さて、今大会では?
(表-2)欧州五か国の各種指標
FRA | ENG | SCO | WAL | IRE | |
面積 | 549,087 | 130,279 | 77,910 | 20,779 | 70,280 |
人口 | 67,749,630 | 56,550,138 | 5,463,300 | 3,063,456 | 5,033,160 |
一人当たりGDP | 38,550 | 39,326 | 38,360 | 27,903 | 10,301 |
登録数 | 281,554 | ? | 42,474 | 46,879 | 44,257 |
人口比 | 0.42 | 0.78 | 1.53 | 0.88 | |
宗教 | カトリック(66%) イスラム教(7%) | 太宗は国教会 | キリスト教(54%) | カトリック(60%)無宗教(32%) | アイルランドはカトリック、北はプロテスタント |
(注)ENGの登録者数は、Midolムックで「1,925,000」と記されており、信憑性に欠けるので記載せず。
憎っくきENGを倒す快感を求めて、SCO・WALは燃える。支配者・イギリスへの抵抗の証をファイティングスピリットに籠めるIRE。偽善者アングロサクソンをぶちのめしたいFRA…
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8月12日のENG/WAL戦で、ENG・10番ファレルは ①イエローカードで退出 ②直後のバンカーで「レッド」に ③(前例から見て4~5試合の出場停止が見込まれていたが)15日のサマー・ネーションズ・シリーズ2023を主催する6か国対抗団体下のアドホックの独立規律委員会(オーストラリア人3人で構成)でファレル側の主張が認められてレッドは取り消される、という展開があった。この件に関しては、国内のメディアでも取り上げられている(リーチ、ラブスカフニのケースとの比較を含めて)が、Midol上での論調は次のようなものである。
1. 「ファレルが白って、なぜ」というタイトルで、Top14・トゥールーズ所属のアキ(現トンガ代表、元NZ)が、トンガ/カナダ戦でのスピアータックルでトンガ代表のモアラ(クレルモン所属、元NZ)が10試合出場停止になったことの不当性をSNS上で発信(ファレルは前科があり、モアラは前科なし)。これにクレルモン所属・トンガ代表のリーも同調。ファレルとモアラの扱われ方の違いを嘆いた。フランス内では、これが拡散している。これが効いたのか(?)、WRはモアラの出場停止を10試合を5試合に軽減した(しかし、W杯プール戦には出場できないことに変わりはない。)
→ これらに対しての人々の投稿を見ていると、①モアラのタックルを受けたカナダの選手は肩から落ちており(スピアータックルによって、頭又は背中から落ちることが危険だと認定されている)、そもそもレッド相当が不当という意見や ②ファレル然り、セクストン然り(投稿者からすれば、審判団への暴言への懲罰の相場は、10試合なのに、なぜか、3試合に軽減された)という意見が見られ、アングロサクソン(IREは必ずしもそうではないのだが…)に牛耳られているワールドラグビーの偽善を非難するものが多い。(こういう時は、FRAでは、非アングロサクソン=「除け者」にされているという被害者意識が前面に出た「自虐的」な論調が目立つ。)
2. 現FRA代表ディフェンスコーチ:ショーン・エドワーズがロンドンの新聞紙上でファレルを擁護する論調を発表した。エドワーズ、前WALディフェンスコーチであり、元々ENGのリーグ出身、ファレルの父(現IRE・HC)と同根ということも影響しているような…
3. 17日、騒ぎが大きくなったこともあり、ワールドラグビーはファレルの無罪に関する再審理を行うというプレスリリースを出した。(近日中に実施される見込み)
4. 19日のIRE/ENG戦の前の記者会見で、IRE・HCファレル父は「(もちろん、息子を擁護し)こんなバカ騒ぎにはうんざりだ。」と。ENG・HCもファレルを擁護したようだ。
これだけ「騒ぎ」が大きくなってしまうと(Midolでは、途中から「ファレル事件」と記載されるようになっている)、いろいろな意味でW杯本番にも影響してくるのは間違いなく、どんな面での影響になるのか気になるところである。
現在の状況では、親ファレルとアンチ・ファレルで二分されている感じがする。こんなことで騒ぎになるのは、残念なことではある。しかし、ある意味、これまでも公然と行われてきた偽善を白日の下に晒した、という点ではよかったのかもしれない。特に、W杯開幕前のこの時期に「膿」が摘出できればさいわいである。
残念なのは、ファレルの件は「事件」になっているが、モアラの件は「騒ぎ」にならない。2019大会でサモアの2選手が、試合後、「イエロー」が「レッド」に変わり、出場停止処分を受けたことが思い出される。偽善は、いたるところに蔓延っている…
ラグビーが始まったころ、レフリーは存在せず、疑わしきは両チームキャプテンの話し合いで解決した。それが、審判団を置くようになり、アシスタントレフリーの役割も増してきた。それでも事態に対応できなくなって、レフリーのアシスタントとしてTMOを置くようになった。それでも事態に対応できなくなって、「バンカー」を置くようになった。こう書いてみると、「いやはや」「やれやれ」としか言いようがない。
それでも、レフリーが得失点・勝敗の最終決定者であることに変わりはない。そう考えると、本質は守られている、のかもしれない。
しかし、レッドには「おまけ」の事後の試合の出場停止がついてくる。これを誰が決めるのか、今回の場合、新たに設置された「バンカー」の結論を独立規律委員会が覆した(=「バンカー」の権威を損ねた)ことが、今回の事案を「事件」にしている。
ファレル事件がどう決着するのか、その余波がW杯にどう影響するか、興味深い。
令和5年8月19日
2023年8月12日土曜日
岡島レポート・2019 W杯・備忘録 191
2019 W杯・備忘録 191
〜 FIJI 〜
ダニエル・エレロ『プレー精神・人びとの魂(L’esprit du jeu l’ame des peoples)』の中でラグビー主要各国の様々な興味深い点に触れている。FIJIの件では、1987年W杯第1回大会準々決勝FIJ/FRA戦でFRAが苦しめられた場面から書き出されている。FIJの華麗な展開ラグビー(当時から今に至るまで、セブンスの雄)に対してFRAはひたすらFWをゴリゴリ当てて勝利をものにした、と(31-16)。
歴史的には、かつて英国の植民地になり・綿花、サトウキビのプランテーションが経営され・労働力としてインド人が連れてこられ・現在でも多くのインド系住民が住んでおり・彼らが経済を支配しているがラグビーは行わない…と紹介されている。前回の備忘録:フィジーの宗教欄「ヒンズー教(28%)」は、こういうことだと納得する。
さて今秋、爆発力を有している最右翼がフィジーではないだろうか。バックスには桁外れの瞬発力+突進力を有するランナーが並んでいる。
22/23フランスTop14終了後にMidolが格付けした各ポジション別の活躍選手、センターでは、㈰ツイソバ(FIJ、先週のJPN戦は欠場) ㈪ダンティー(FRA) ㈫フィクー(FRA) ㈬ガイトン(FRA 先週のSCO戦初キャップ。20歳で今夏のU20W杯を欠場し・フル代表合宿に参加している) ㈭セウティニ(SAM JPN戦に出場) ㈮アキ(元NZ 現SAM)㈯チョコバレス(ARG) ㉀マンガラ(FIJ JPN戦フルバックで出場) ㈷ナカヤレブ(FIJ JPN戦主将) ㉂ワード(RSA)の順になっている。
また ウィングでは ㈰ワイニコロ(FIJ JPN戦出場) ㈪ラカ(FRA FIJ系) ㈫リード(RSA) ㈬プノー(FRA) ㈭デュモルティエ(FRA) ㈮ラポルト(FRA) ㈯イモフ(ARG) ㉀ルベル(FRA) ㈷コルデロ(ARG) ㉂ルティエール(FRA)の順となっている。こういう選手を毎週見ているから、MidolでのFIJの評価は高い。
フィジーと同組のジョージアのフルバック・ニニヤシュビリ(21歳・リヨンでツイソバとプレーしている。Midolのフルバック・ランキングで8位)は、W杯におけるジョージアの最大の敵はAUSでもWALでもなくFIJだと語っている。
FIJの問題は、綺羅星のごとくいるランナーを揃えたバックス陣に対してFWが見劣りすること。ここが「そこそこ」戦えれば、「1抜け」が視野に入ってくる。
2019大会終了後、フィジー代表HCに欧州で活躍し続けてきたコッター(NZ人、2015大会SCOHC)が就任し、その「本気度」が喧伝された。が、そのコッターが、今年2月、「一身上の都合で」退任した。そのコッター、来シーズンはスーパーラグビー・ブルーズのHCに就任することが決まっているが、最近、ルーマニア協会から「2023W杯ルーマニア代表のコンサルタント」に就任することが発表された。それに関連してのMidolのインタビューで「フィジー内の政変により、「フィジー人によるフィジー」・外国人排斥機運が支配的になり辞めざるをえなかった(=一身上の都合≒自己都合でやめたのではない)」と発言している。こういうこともフィジー・ラグビーの一側面のようだ。
ともかく、2023W杯PoolCの三強:WAL・AUS・FIJは、ともにHCの交代劇を受けての代表選考で臨む急造チームである。そこに、ジョージアが加わり(他の1チームは世界最終予選で勝ち上がってきたポルトガルで、戦力的には劣る)拮抗した試合が続きそうだ。
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先週末のSCO/FRA、SCO・3番がイエローでシンビンに、数分後「バンカー」でレッドに決定。「バンカー」に関して、2019W杯決勝を吹いたガルセス・現FRAコーチは、Midolの取材に対して「「バンカー」によってレフリーは重責から解放される・一方で、チームはイエローがレッドに変わるリスクを10分間負わされる・自分(ガルセス)の務めは素早く「色」の判断しHCに説明することだ」と言っている。今大会では、「バンカー」とともにゴールキックの際の時間表示がなされることになった(フランスTop14では採用済)。これも微妙に影響がありそうだ。
さて「バンカー」で色の変わったSCO・3番・ファーガソンは3週間の出場停止になり、W杯初戦(対RSA)は欠場する見込みのようだ。
ところで、この試合を吹いたオキーフ(NZ)、FRAに向かってはフランス語で話し・説明していた。彼は2年前あたりからフランス語も話すようになっている。現時点では、ENGのレフリーたちとともにフランス語を話している希少価値を有するレフリーである。決勝にFRAが進むと、史上初、決勝戦のピッチでフランス語も話されることになるのかもしれない。
ENGのメディアでは、開幕戦:FRA/NZのレフリーはペイパー(RSA)に決まったと報じたようだ。ペーパー、2019大会準々決勝FRA/WALの主審を務め、試合後のWALサポーターとの不適切な「戯れ」でFRAから非難を浴びていた。今年の欧州クラブ選手権の決勝も吹き、試合メンバー外のセクストンから不適切な暴言を受けたと証言し・その結果セクストンは3試合出場停止処分を受けているところである。大会の注目レフリーの一人である。
令和5年8月12日
2023年8月10日木曜日
久しぶりに、仙川の東京アートミュージアムを訪ねて🙏
一昨日は大阪のホテル迄、Akiファミリーと同行、今日は仙台=仙川を往復出来ました。東洋美術学校の後輩、五十嵐とクマ(市村)が、<仙台アートジェオコンストウルイ・東京展>を見に来て下さると言うので(同時に後輩の沼ちゃんの作品も見て頂きました)。又、同時に、宮崎さんが友達の吉川さんを誘って訪ねて下さり。ミュージアムのオーナー・伊藤さんの計らいで一緒にコヒーをご馳走に成り、ミュージアムの立ち上げまでの貴重な話をそして美術館を運営して行く事や建築に関するメンテナンスの話まで、コレクションの作品を含めた夢とミュージアムの維持管理を聞く事が出来。更に、これまでの伊藤さんやミュージアムに関する資料・印刷物(カタログ等)5冊を頂き、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。私と五十嵐とクマの3人は仙川駅の近くでランチを取りながら、五十嵐が持参した学生時代の写真や展覧会の案内状を見ながら昔話に花が咲き。学生時代の二人は私以上にヤンチャな楽しい後輩。お互いに当時の学生時代に帰れました😵💫。五十嵐のお陰でクマとは54年ぶり。その後、東京駅で同級生の飯村さんと待ち合わせ。5人で更に昔話に花が咲きました。
2023年8月5日土曜日
岡島レポート・2019 W杯・備忘録 190
先日 電車の中で 新聞をひろげて読んでいる人がいて その隣で 本を読んでいる人がいました
昭和に戻ったような気分に…
2019 W杯・備忘録 190
~ TONGA ~
先週末、JPNは花園でTONに勝利した。この試合「リポビタンDチャレンジカップ2023パシフィックネーションズシリーズ」という冠が付いている。
ワールドラグビーのスケジュール表では、このシリーズは「MEN’S INTERNATIONALS 2023」の中に含まれている。同スケジュール表には「PACIFIC FOUR SERIES 2023」という大会が別記されているが、これは女子の大会で、NZ・AUS・CANADA・USAの4か国で競われている。
パシフィック、いろんな国があるもんだ…
Midol編集の2023W杯展望ムックの中で、元オールブラック・元トンガコーチ:イシトロ・マカが次のように語っている。「南太平洋諸国の中でトンガが一番「観光」に縁がない。フィジーやサモアのような風光明媚というところではなく、トンガの大地は無味乾燥だ。そのためもあって、トンガ人は戦士となる。トンガ人は侵略者であり征服者であった:南太平洋の勇者は、常にトンガからやってきた。トンガラグビーの悲劇は、貧しさから抜け出すために人びとが移民することに由来する。トンガ人は、よりよい生活を求めてAUS・NZに移住した。そして、ワラビーズやオールブラックスの主力選手になった。私もその生き証人の一人だ。」。現トンガHC:トータイ・ケフは、1999W杯AUS優勝メンバー。ラグビー界最大のレジェンド・ロムー(元オールブラック)もトンガ系だ。
なるほど、南太平洋3か国とJPNは違うけど、南太平洋3か国も三者三様のようだ。Midolムックの各国指標のうち、興味深いものを表にすると次の通り。
(表-1)パシフィックネーションズシリーズ参加国の各種指標
TONGA | SAMOA | FIJI | JPN | |
面積(km²) | 750 | 2,840 | 18,270 | 377,974 |
人口(人) | 106,020 | 218,760 | 924,610 | 125,681,593 |
一人当たりGDP(€) | 3,746 | 3,947 | 3,926 | 32,007 |
登録数(人) | 1,916 | 8,100 | 100,536 | 126,000 |
人口比(%) | 1.81 | 3.70 | 10.87 | 0.10 |
宗教 | メソジスト(54%) モルモン(19%) カトリック(14%) | 大半はキリスト教(メソジスト・カトリック) | キリスト教(65%)ヒンズー教(28%)イスラム教(6%) | 神道 仏教 カトリック |
(注)「登録数」は当該国ラグビー協会に登録している人数。「人口比」は、登録数/人口。
ちなみに、ザ・ラグビー・チャンピオンシップを戦う南半球4か国の指標は次の通り。
(表-2)ザ・ラグビー・チャンピオンシップ参加国の各種指標
NZ | RSA | ARG | AUS | |
面積(km²) | 267,710 | 1,219,090 | 2,780,400 | 7,741,220 |
人口(人) | 5,122,600 | 59,392,250 | 45,808,750 | 25,688,080 |
一人当たりGDP(€) | 41,245 | 5,965 | 13,162 | 62,673 |
登録数(人) | 84,279 | 550,637 | 86,326 | 328,000 |
人口比(%) | 1.65 | 0.93 | 0.19 | 1.28 |
宗教 | キリスト教(56%)無宗教(35%) | プロテスタント(73%)カトリック(7%) | カトリック(92%) | キリスト教(プロテスタントとカトリックが太宗) |
Midolムックでは、上述のマカの後にケフHCの次のような発言が載っている。
「トンガのこれまでの惨めな戦績は異様なことです。トンガには潜在力があったにも拘らず、結果が出ずに失望し、若者がNZ・AUSだけでなく、最近では、かなり若い時期から日本へ留学するようになってきました。ですから、今回のワールドラグビーの選手資格の変更は「恩寵」と受け止めています。それによってベスト8への道が見えてきました。」
これまでの9回のW杯において、サモア・フィジーはベスト8入りしたことがあったが、トンガは一度もない。2007大会では予選プール2連勝で迎えたRSA(同大会優勝)戦30-25で敗れた。また、2011大会では予選プールでFRA(同大会準優勝)に勝利しながら、勝点で及ばず予選プール敗退している。
さて、今大会、参加20チーム中最後の登場となる。各組5チームずつなので、各組1チームは、初戦が1節遅れとなる。PoolA:ウルグアイ、B:トンガ、C:ポルトガル、D:サモアである。「急造」チームであるトンガ・サモアに有利に働くことを期待したい。
トンガは、RSA・IRE・SCOと同じ「死の組」、しかも初戦がIRE。勝負は下駄を履くまでわからない!?
先週末のJPN/TON、トンガ人留学生ファカタヴァ(大東大→リコー)の活躍もありJPNが勝利した。素直に喜んでいいのだろうか。
令和5年8月5日
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