リーグワンも 大相撲も 佳境に
暑い日に 熱くなる 戦いが…
2019 W杯・備忘録 225
〜 M46 RSA/ENG 1 〜
雨のW杯準決勝 フランス贔屓が思い出すのは 1995:RSA/FRA と 2003:ENG/FRA いずれも 苦杯を喫する。どちらも 好天続きの大会に 突然の雨の試合 2003は 「(雨の日の)プランB」の欠如が 指摘され続けている。
2023 好天・高温の日々が 準決勝になって 突然 雨天・低温に。さて 両チームの「プランB」は? とも 思ったが ENGは 今大会 「原点回帰」 変えようがない。 では RSAの「プランB」は? と 期待していたのだが 予想に反して 準々決勝と同じ23人が並ぶ。こりゃ違うだろ と 感じながら キックオフを待っていた。
(以下 RSA:大文字 ENG:小文字+○数字)
k:㉂〜 ㈺がノックオン・4・R・9→5・R・9:BK〜 ㈾・r・㈷→㈬・r・㈷:BK〜
㈾タップ(10に競り勝つ⇒マイボール化)→㉀→㈯→㈰・r(5のオフサイド or 7のオフフィート)
P=pg㉂
2分 RSA 0-3 ENG
K:10〜 ㈬・r・㈷:BK〜 ㉃が競り勝ち・タップして ボールはタッチを割る
L(3/4)・㈬が5に競り勝ち・スチール→㈷→㈰・r・㈷→㉂:HP〜 ㈱が11に競り勝つもノックオン
S・両チーム「セット」コール前に組み・組み直し・ボールイン後動かず「use it」のコール・8・R・9→10:HP〜 ㈾・r・㈷→㈭・r・㈷:BK〜 15と㉃が競り合い・ENGボール・r・㈷:BK〜 ワンバウンドでタッチへ
L(3/4)・ノットストレート(微妙な判定)
s・組んで落ちて組み直し・㉀・r・㈷→㈮・r・㈷→㈭・r(6のジャッカルがラック成立後と判定されP)
P=pg㉂
9分 RSA 0-6 ENG
K・10〜 ㈮・r・㈷:TK〜
L(2/5)・4・モール・9→12・R・9・R・10→7・R・9:BK〜 ㈾・r・㈷→㈰・r・㈷:TK〜
L(3/5)・5・モール・5m進み・崩れて・ENGボールに・r・㈷→㉂:LK〜(㈮の動き出しが早くオフサイドのp)
p=PK・10:TK〜
L(RSA 1・4・8・5・7・3・12・13・9と 9人並ぶ 2/9)・4・モール 回転して・崩れて・両チーム つかみ合い
レフリー 映像を見ずに 両チームキャプテンを呼び・㈹にだけp
p=PK・10:TK〜
L(2/7)・5・モール・崩れて・R・5 ノックオン
s 1の膝が地面についてP
P=pk・㉂:TK〜
l(3/4)・㈮・r・㈷:BK〜 14・R・9→7・R・9→10:HP〜 ㈷・r・㉂→㈯・r・㈷:BK〜 15・R・9→1・R・9→10:HP〜 ㉃・r(㈷のシーリングのp)
㉂がボールを渡さず・ポイントが10m移動
p=PG:10
20分 RSA 3-6 ENG
前半20分まで 予想通りの雨の下でのキッキングゲーム。
キック数は ENG:11(うち 9番・8 10番・3)
RSA: 4(うち 9番・2 10番・2)
ENGのキックのうち 開始から3回は ENGの選手がハイボールに先に触っている(付け加えると 開始のキックオフ ENGボールで 最初に触ったのはENG・13番 ただし このキックオフ スローで見ると キッカーが蹴る前に 2人がセンターラインを越えていて 厳密取れば 「ポイントオーバー」=RSAのセンタースクラムで再開だった と 思われる。そうであれば まったく違った試合展開になっていたであろう)。
ラインアウト数は ENG:1
RSA:6(はじめのは スチールされ 二度目のは ノットストレート 3〜6回目は マイボール⇒モールを組むも ENGが 巧妙に崩すなどして 無力化)
スクラム数は ENG:2(2度目のスクラムは RSA・1番が膝をついてP)
RSA:1
ペナルティ数は ENG:3
RSA:3
ENG キッキングゲームで優位に立ち RSAの得意とするラインアウト(特に モールへの対応)・スクラムでも互角以上 という これ以上望めない展開に。
ターニングポイントになったのが 19分ENG3度目のpが吹かれた直後 ファレルがボールを相手に渡さなかったこと。これによって 「10m」ポイントがENGゴールに近づけられた。たかが「10m」 されど「10m」。この「10m」が 勝敗を分けたと言っても過言ではない。ファレルが ボールを(素直に)渡していれば ポイントは自陣であり・RSAは おそらく PKをタッチに蹴りだしていたであろう(=まったく 違った試合展開になっていた)。この「10m」によって ENG陣に入り・PGを狙い・決め RSAは息を吹き返した。
と考えると この「10m」の基になったファレルの「つまらない」プレーが気になる。世界最高級のクレバーなプレーヤーが なぜ?
イングランドの最初のP キッカーより前で走り出したとして 「6番」がペナライズされたが 見返してみても 「6番」は走り出していない しかし 「8番」は走り出しおり 単純な ノミネイト・ミスの可能性大。このPから・RSAはタッチに蹴りだし・RSAラインアウトからモール・崩れて・両チームのつかみ合い なぜか 喧嘩両成敗ではなく ENG・12番だけがペナライズ(レフリーは 映像も見ず 一方的に 宣告 不思議なシーンであった) という 不幸な判定が続き(不幸な判定は RSAにも下されている) レフリーに対する不信感が高まっていた!?
この大会 ENGとレフリー・オキーフ(NZ)のマッチアップは 初めて。大会初戦(ARG)と準々決勝(FIJ)は 北半球で最も「癖のある」レイナル(FRA)に適合して 勝利してきた(特に ENG/FIJは 別のレフリーだったら まったく違った試合展開になっていた と 痛感し続けている)だけに この試合が 南半球のオキーフの下で行われた「巡り合わせ」めいたものを感じてしまう。
ENG RSAのスカウティングは完璧だったが オキーフのスカウティングが甘かった…
令和6年5月25日