2024年2月29日木曜日

山梨から見た雪の富士山も綺麗な姿です😊✌️

 南アルプス市に住む造形作家の秋山令一さんから、綺麗な写真が届きました。先日撮った写真と<今日は久しぶりに公園に行って7000歩位歩いて来ました。>と公園から見える富士山です。






2024年2月24日土曜日

岡島レポート・2019 W杯・備忘録 212

                                                  2019 W杯・備忘録 212

〜 M44 RSA/FRA 4 〜
 
「もやもや」したものがFRAサイド・選手、スタジアムに増幅・蔓延しながら、試合は続く。
 
PK10TK
 
10は、落ち着いてレフリーに確認してから蹴りだす。
両チームFWがラインアウトに並んだ時点で、「TMO Check OK」という声が画面から聞こえてくる。おそらくレフリーの声か?
 
L76/7)・8910141513R910HP〜 ㈬が弾いて 12が拾い・ラン FRAゴール前5mに迫る R7R912=トライ G10 外す
 
RSA7分のファーストトライ(以下「T1」)と同じく、㈰グランド中盤で 右サイドラインよりに浅めのハイパント(≒20歳・大試合初先発のFRA11・ビエル=ビアレをターゲットにしたのでは?) ㈪ハイボールコンテストにロックをチェーサーにする! 「T1」は4番・エツベツ、今回(以下「T2」)は5番・モスタート ㈫走ってきた長身選手に FRAはキャッチを邪魔される ㈬キャッチミスを予期して グランドに落ちてくるボールを狙う選手を配置する ㈭目論見通り、ボールは転がり・RSA選手が拾い上げ・ランで相手ゴールに迫る。と書いてみると、RSAの戦術面でのアウトラインが滲み出てくる気がする。「ハイパント・チェーサーにロックを使う」というのは、あまり目にしてこなかった気がしている。それが出来る両ロックの能力の高さも賞賛もの。
 
ところが、よくよく見返してみると違いにも気づいてくる。T1は、相手ボール・ラック・ターンオーバーからの電撃攻撃(瞬間芸)。T2は、右サイド・マイボールラインアウトから左ラインに展開して・マイボールラックからのパスを受けた10番の狙いすました浅めのハイパント。この時のチェーサー陣は、2578番に12番。FW4人は意図してライン攻撃のフォローをしていない。これに対して、同じサイドに残っていたFRAは㈬㈯㈷の3人。㈬(197cm)がキャッチしようとしたのに対して、RSAは誰もコンテストせず・7200cm)と5198cm)が㈬を挟む形でハンブルボールを待ち受けるかの如くポジショニングしている。(T1では、4がキャッチャー㈺に空中で体を当ててコンテストしている。)落下点での圧倒的数的有利を創り出し・相手のハンブルボールを拾い・ゴール前で捕まりラックになるも・数的有利を生かしてラックを早出しし・トライに結びつけている。おそらく、15人の選手の瞬時瞬時のポジショニングも考え抜かれているのだろう。と書くと、やはりRSA勝つべくして勝った気にもなってくる。
対するFRA、無防備だったのか… では、どうすればよかったのか?
 
T1よりもゴールポストに近い位置からのゴールであったにも拘わらず、10番・リボック外す
 
17分 RSA 12-7 FRA
 
k・㉂〜 8R910HP〜 ㉂・r・㈹→㈬・r・㈷→㈰・r・㈷→㈮・r・㈷→㈾→㈯・r・㈷→㈪→㉂→㈮→㈰→㉂→㈹・r・㈷→㉂→㈾→㈱→㈷・r・㈾・㉀・r7と㈷がボールを捕り合う(ラックからボールが出たか否か微妙なタイミングで7がボールに手をかける・7はレフリーの顔色をうかがう・レフリーOKの合図を出し・㈷とボール取り合いになり・二人とも倒れて再びラックに。RSA、常にレフリーの目線を意識してプレーしている。これに対して、FRAはすぐにセルフジャッジして・両手を広げて不満を表現している)・r7のノットロールアウェイとFRAはアピールしている)・㈪・r・㈭→㈹・r RSA12倒れこみ=P
 
逆転されても、FRAMomentumがあった時間帯。試合の入りでは、㈷の効果的なショー取パントで相手陣に迫ったが、ここでは、「IRE張り」にフェーズを重ね・RSAゴール前に迫る。IREとの違いは、ラックサイドのピック&ゴーを多用することか。FRAFRAで、細部までデザインしてきたチーム。
 
この試合の前のMidolのインタビューで、ニーナバーRSAHCは「かつて、エラスムスとともにIREクラブチーム・マンスターのコーチ陣だった時に、FRAクラブチーム・モンペリエを解任されたガルティエが訪ねてきてくれて、3人で2週間、ラグビーの戦術を心行くまで語り合ったこと」を懐かしそうに語っていた。
 
この試合、世界最高の「策士」同士の戦いでもあった。
 
pk・㈷:クイック→㈪=トライ G・㈾ 11にチャージされる
 
おそらく、これからも長く論議の対象になる「疑惑の」チャージ。
1020日付Midolでは、「WRが確認したミス」の中に入っており、ポワトは「FRA・㈾・ラモスがキックモーションに入った時に、RSA11・コルビの足がゴールライン上にあるが、それがオフサイドポジションか否か、規則上定かでない」と解説している。((注)競技規則第8条(得点)「コンバージョンにおける相手側」では「14.相手側のプレーヤーは全員、キッカーがボールを蹴ろうとして近づき始めるまで、自チームのゴールラインまで下がる。」と規定されており、ゴールラインを踏むことが認められているか否か明確でないことを指していると思われる。)
他日、Midolのインタビューにコルビは「ラモスとは長くトゥルーズのチームメイトで彼のルーティンを熟知してたから、ドンピシャのタイミングでスタートした」と語っている。
奇怪なのは、t1時のゴールではキッカーだけでなく広角からチェーサーも画面に映されていて、ゴールキックを蹴る時点で10m離れた地点にしかランできていない。ところが、今回の画面ではキッカーだけが大写しされ続け・キック時に突然11が画面に入り込んできて・チャージされている。FRAの「もやもや」感 増すばかり…
 
21分 RSA 12-12 FRA
 
再び 「振り出し」に戻る
 
それにしても、前半の前半で2トライずつの「点の取り合い」、しかもRSAのトライは14番・12番とバックスが、FRAのトライは㈰番・㈪番とFW最前列の選手が。トライ後のゴールキックにもドラマがある。RSAハイパントを取り損ねたのが㈹番・㈬番と身体能力の優れたアフリカ系の敬虔なキリスト教徒だ、というのも不思議な巡り合わせのような。ほとんどの人びとが考えもしなかった展開。どちらかの陣営は「してやったり!」と感じていたのだろうか…
 
令和6224

2024年2月23日金曜日

今日の金曜日のランチ会も楽しかったです😋

 久しぶりに、物書きでコレクターの Bruno (イタリアに4個のアパートを購入した話で盛り上がりました)や画家の Gaël や 70年代からの仲間 Alcais とも会えて、いつものメンバーでゆっくり食事が出来ました。コヒーを頂いた後、15時には Gorges Silva (Centre d'art contemporain Frank Popper に昨年寄贈した作品に関して非課税申告書類にサインの為)にAlcazar に来て頂き、再会、勿論、Gérard とも知り合いなので楽しく、お喋り。今日は左手に Gérard Xuriguera、右手に画家の Catherine Jonville 。後で Catherine の姪っ子さんと私の娘が同じ学校だと判り、世間は狭いものだと😊✌️今日も美味しいランチでした。

2024年2月21日水曜日

今日はJoël Besse と、珍しく昔話に花が咲きました😊

 Joël Besse と久しぶりの再会、2年近く預かっていた作品を引き取りに、予定の12:00 丁度に我が家に来てくれました。ランチは近くのレストラン Tokyoで。私はいつもの焼き鳥セット、彼は寿司・焼き鳥セット、それに味噌汁とご飯にサラダ付き、今日は彼にご馳走になりました✌️。彼に会ったのは 1970年代、Paris 20区の MJC-Les Hauts de Belleville での展覧会で、(当時、彼は展示などを手伝っていた)。美術評論家の Gérard Xuriguera 氏が中心に企画して居た時代。パリの第一線で活躍して居た画家、彫刻家の個展や時にはグループ展、ヴェルニサージでの討論会(時には熱い討論会で喧嘩腰になる時も在り)の後の食事会は和やかに。Fachard, Di Martino, Marino Di Teana, Dietrich Mohr,  Bozzolini,  Leppien,  Nino-Calos,  Laks, Davanzo,  Campa 、懐かしい名前が出て楽しかったです。たまたま、今年のパリ・オリンピックからラグビーやサッカー、卓球の話まで話題に成り、今日初めて知った事は、彼が学生時代(学生時代はラグビーの選手)からスポーツ万能、70代に成った今でも山登りからサイクリング迄、運動で体を鍛えて居る様です。又、彼は1980代に入って自分の方向性を決めて幾何学構成系作品を描き出し、広い庭付きアトリエのAuxerreの街とParisのアトリエを元気に往復して居る73歳の画家。昨年の東京アートミュジアムでの仙台アートジェオコンストルイ研究会展に参加した作家で、Satoru Sato Art Museum に作品が収蔵されて居る仲間でも在ります。

2024年2月19日月曜日

今日は久しぶりに、Christophe Zagrodzki の事務所を訪問しました。

 彼の事務所は我が家から徒歩で10分以内、10ケ月ぶりの再会でした。要件は私がお世話に成っている登米市在住のコレクターから Hans Bellmer のタイトル・ Marionnettes の 画集(1969年10月6日パリの出版社 Georges Visal から出版)(ナンバー、150の101番目、内容は11枚銅版画、2枚はカラー版の銅版画)をParisで鑑定して頂き、その後パリのオークションにかけて販売したいと相談を頂いて居たので、クリストフ氏の事務所を訪ねました。実は昨年、預かったこの版画集を日本に忘れて来てしまい。慌てて写真を撮って頂き、実物では在りませんが写真で見て頂きました。コレクターのT-S氏に帰国前に連絡出来そうで一安心。私の慌てん坊には困ります。🙇🏼‍♂️😱 クリストフ曰く、昔は写真を郵送、時間もかかったのですが、今は簡単にメールで送信、便利に成ったものだと。それにしても30数年前の日本の買い付けは凄かったと昔話に華が咲きました。

2024年2月17日土曜日

岡島レポート・2019 W杯・備忘録 211

穏やかに 月を愛でる…
2019 W杯・備忘録 211
〜 M44 RSA/FRA 3 〜
 
試合は、7分にして「振り出し」に戻る。
 
k:㉂〜 4・R・95R910TK
 
l(2/3)㈯・㈷→㉂→㈫・r・㈷→㈯・r・㈷:BK〜 ㈱が11に競り勝ちタップ・㉀→㈪ 9が㈪の手にタックル・ノックオン
 
試合後、FRAのキックディフェンスの脆さだけが印象に残ったが、この場面では㈱プノーが11コルビにハイボールで競り勝って・マイボール化している。その後の展開で㈪モバカの手をかける9ライナーの技ありタックル(ライナーは仏クラブ・モンペリエ所属。試合後、殺害予告を受けた、と告白している)。
 
S 落ちて一度組み直し 91215TK
 
ファーストスクラム、RSAの1番が落ちてるように見えるが、レフリーは淡々と組み直しを指示。これも「オキーフ流」。
 
RSA 自陣22m内からは タッチキックを蹴り 試合を切ってくる
 
l2/5)㈬・モールを3m押す・㈪・r・㈷→㈹・r ラックで1オフサイド=P
 
13分にして 4度目のFRAボールラインアウト(RSAボールラインアウトはゼロ)。並ぶ人数は、9人・6人・3人・5人。2019大会以降のFRA躍進の要因の一つがラインアウトの充実。ラインアウトコーチ・ガゼル(現スタッドフランセHC)の功績大。
 
15分 pg・㈾ わずかにバーの下でノーゴール 15TK〜 ノータッチ(これが意図したものか否か…)で ㈾→㈷→㈬・r・㈷:SP〜 RSAインゴール内で 910ラン・R93R タックラー㈯が倒し・㈹がジャッカルに=3のボールに手をかける・2が㈹をスイープしようとする・㈹自立できず膝をついている・ボールはラックから転がり出ている レフリーは「オフフィート」と判定し ㈹にpの笛 ほぼ同じタイミングで ㈹の頭に7(の頭(多分))が激突 ㈹ 蹲る
 
このシーンについて、1020日付Midolでは、(1) WRが認めた5つの判定ミスの内の一つ とし (2) ポワトの解説では『㈹(ダンティ)はオフフィートのP(だとし)7がスイープしようとして低い姿勢で思い切り(=姿勢を変えずに)ラックに入り・7の頭が直接㈹の頭に当たっている。このシーンをオキーフは見過ごしている(スタジアムの大画面ではヘッドコンタクトの直前までしか再生されなかった)』としている。規則に従えば、レッド相当であり、この試合最大の判定ミスである!とした上で、㈰ TMOが見ていない or 見たことに恐れを抱いた ㈪ このヘッドコンタクトは大したことない ㈫ TMOは重大な決定・責任を負いたくない という三つの可能性を上げている。
 
1222日付Midol、ダンティのインタビュー(抄)
Q:あのデュトイのスイープについて話してもらえますか?
A:超速で起こった。あのスイープの時、ボールは私の2m先にあった。RSAはラックで私がコンテストすることを警戒していたのだろう。そう感じていた。しかし、このようなヘッドコンタクトは2度目((注)1回目は前年秋のマルセイユでのFRA/RSA戦。この時はデュトイにレッドが出された。レフリーはバーンズ)だし、やり過ぎだ。とてもショックを受けたのは、レフリーがスタジアムの大画面でヘッドコンタクトのシーンを見なかったことだ。おかしなことに15秒後にはRSAの選手が大急ぎでタッチにボールを蹴り出していた。試合開始からの20分、RSAは試合のリズムを上げようとはしていなかった。でも、あの瞬間、突然リズムを上げた。彼らは(自らの過ちを)よくわかっていたのだと確信している。
Q:どういうことですか?
A:彼らには「(こういう状況の時には)リズムを上げ・タッチに蹴りだす」という決め事があったのだろう。私が蹲り・治療を受けている時に、彼らは次のプレーをしていた。私が(治療を終え)ポジショニングした時には、ラインアウトにボールを投入していた。私はセンターだけど(=ラインアウトの構成員ではない)、酷いやり口だ。
Q:どうしてもあのシーンが頭から離れない…
A:とても苛立っている。あのプレーは「故意」のものだと感じたから。でも笛は吹かれなかった。じゃあ、どうすりゃいいの? あそこで試合の流れが激変した。デュトイにとってはよかったね、彼に恨みは持ってないし・素晴らしいプレーヤーだし・運も持っていた。準決勝・決勝と大活躍した。彼が(レッドカードで)欠場していれば、RSAの試合内容も違っていただろう。そして、我々の結果も…
Q:あなた自身がそういう風に考えているんですか?
A:そうだね。あの試合、レッドが2枚出されるべきだった… エラスムスがうまく立ち回ってた。試合前の一週間、彼はずっと『フランスはシュミレーションで(わざと)倒れ続ける傾向がある』と言い続けた。それが(レフリーの)頭にこびり付いた。フランスの12番が倒れてる=シュミレーションだ、とね。キックオフまで、レフリーはレフリングに関する記事を、プレーヤーはプレーに関する記事を読み続ける。どのチームも大試合の前はそういう「ロビイング」をするもんだ。開幕戦のFRA/NZもそうだった。
 
「既視感」でもないが、デュトイが蹲り・治療を受けているのに・淡々と何事もなかったかのようにゲームが続行されていたシーンが浮かんでくる。M22IRE/RSA 予選プール最大の大一番。レフリーはオキーフ・TMOはピックリル(二人ともRSA/FRA戦でも務めている)。2分 IRE22m内でのRSAラックでIREがP・アドバンテージが出た中で、RSAはライン攻撃・IRE11のデリバレートノックオン(この大会の予選プールの基準ではTMOを見・イエロー相当)・デュトイに対するIRE8のノーボールチャージ(この大会の予選プールの基準ではTMOを見・イエロー相当。このプレーは許しては・見逃してはいけない危険な・ひどいプレー)・デュトイが蹲ると同じくして笛が吹かれ、アドバンテージが出されていた「P」に戻る。オキーフ+TMOピッカリル基準(≠大会予選プール基準)では「選手が蹲っていてもスタジアム大画面・TMOで原因を詮索しない→ゲームを継続する」ということを、試合後、RSAが確認したのであろう。だから、FRA戦前のエラスムスはメディアでシュミレーションを言い続けたのだろう。だから、オキーフ+TMOピッカリルはスタジアム内大スクリーン・TMOで確認することができない心理状況になっていた、と思われる。
それにしても、IRE/RSA戦、前半のこのシーンとラストワンプレーでの笛、不可解千万。試合後のFRAの書き込みの中で「オキーフはNZ人。準々決勝でNZFRAと当たらず・IREと当たるように、笛を曲げてIREを勝たせた」というのが一番腑に落ちた。未だに半信半疑というよりも「3/41/4疑」ぐらいにこの説を信じている。
 
RSA/FRA戦に戻ると、奇怪なのは、WR編集で世界に流されている試合映像でも、当該シーンについて、㈹に対する「P」の笛の後 直前シーンの再生が流れるが なぜかヘッドコンタクト寸前で画面が切り替わり、それ以前の㈾のPGがポスト下を通過したシーンになっている。ダンティが蹲るに相当するなんらかの物理的作用があったはずにもかかわらず、そのシーンは映しだされなかった。FRAのフラストレーションは溜まる一方。
 
ともかく、レフリーを心理的に支配しているRSA、蹲るダンティを「物ともせず」10がレフリーに「タッチに蹴ってもいいですよね」と確認した上で試合を継続する。なんと「したたかな」。それに引き換え、なんとナイーブなFRA
 

令和6217 

2024年2月10日土曜日

岡島レポート・2019 W杯・備忘録 210

 冬らしい冬であったような なかったような

2019 W杯・備忘録 210
〜 M44 RSA/FRA 2 〜
 
試合開始前の国歌斉唱時、両チームとも、中心はキャプテン、そしてRSAは(いつもどおり)背番号順に、FRAはいつもどおり気の合った(≒同根の)選手たちが固まって並んでいる。NZは、バレット3兄弟はいつも隣通しで国歌を歌っている… 並び順に規則があるわけではない。かといって、ランダムであるわけでもない。だからどうなのだ、という気もしないではないが、選手間の距離感が滲み出る並び順である気もする。
 
キックオフは、RSA。(大文字がRSA、小文字・○がFRA
 
K10〜 ㈯・r・㈷:LK〜 14R94R910HP〜 ㈾・r・㈷→㈯・r・㈷:SP〜 ㉂・r・㈷:SP〜 RSAインゴールで㉃ノックオン
 
FRA自陣30m付近のラックから㈷番が「右足」でラック裏にショートパント(=ロングキック・50-22をケアして RSAは深い位置どりとならざるをえず 第1線のディフェンスラインとの間に 空白地帯ができる) 迷いなく㉂番がチェイス・マイボール化・ラック から瞬時に㈷番が「左足」でRSAゴール際にショートパント。やはり、㈷番・デュポン 世界最高のスクラムハーフ 寸分違わず狙った落下点に まさに「千両役者」 この試合に欠かせない。惜しくも ㉃がタッチダウンできず RSAインゴールドロップアウトでリスタート
 
GLDO10〜 ㈯・r・㈷→㉀・r・㈷→㈫・r・㈷→㈰・r・㈷→㈱:SP〜 15・チャージしてタッチに
 
試合前に準備していた通り FRA15人が躍動して RSAゴールへ迫ってゆく。MomentumFRAにあり。
 
l・㈬(4/9)・モール20m前進・RSAゴール前に ㈪・r・㈬・r11オフサイド=FRAにアドバンテージ)・㈷→㈱→㈰=トライ ㈾・g
 
このラインアウト、FRA9人並んだ=FW7++㈱。ラインアウトキャッチ後、㈱を除く8人でモールを組み ライン際を ㈭(ボールキャリアー・116kg+㈫(147kg+㈹(110kg)の3人でゴールラインに肉薄する。戦略家・ガルティエらの知恵の結集。
 
3分 RSA 0-7 FRA
 
K10〜 ㈭・r・㈮・r・㈷→㉂:LK〜 11R92・ノックオン ㈪ラン・r・㈷→㈾→㈺・r・㉂→㉀・r・㈷→㈹・r・㈷→㈱ 4がノックバック 
 
「試合を分けた世紀のノックオン!? ノックバック?!
ピッチ上では FRA選手の多くがノックオンをアピール。スタジアムは大ブーイング。今に至るまで 語り続けられるワンシーン。
1020日付:Midolで、ポワト(2019W杯レフリー・現トゥーロン・コーチ)は『「エツベツの手が返っており・ボールは明確に「前に」進んでいない」としてノックオンではない』と解説している。
1030日付で、ラビ(アタックコーチ(当時)・現スタッドフランセ・ディレクター)は「WRはオキーフの5つの間違い(5つの中にはこのシーンは入っていない)を指摘しているが?」との問いに「まったく違う。あの試合、笛に関してはエツベツのインターセプション(ノックオン)が吹かれなかったことがすべてだ。前日のNZ/IRE戦でのスミスのイエローとまったく同じプレーだった。あそこで吹かれていれば(イエローが出されていれば)、試合はまったく違っていた。」(以下、自チームの不作為を語っている)
1月12日付で、ジャッジWRレフリー部門責任者は、このシーンについて「2カ月たっても、フランスではエツベツのプレーが熱く論議されていることに驚愕している。エツベツは競技規則を熟知している。彼は規則に則ってプレーし、ボールを「前に」進めていない。「彼はボールを殺した」という解説をしばしばラグビー関係者から耳にするけど、ボールを叩く・弾くことは規則上認められている、「前に」進めない限りにおいて。そして、レフリーはいい位置に立っていて、即座に「後ろ(に落ちている)、後ろ」と叫んで、選手・タッチジャッジ・TMOに周知させている。」と語っている(このロングインタビュー中、具体的なプレーについて詳細に語っているのはこのシーンだけである。おそらく、他のシーンではレフリングミスがあったと思われる)。
 
㈱がロングパスを選択したことも敗因の一つに挙げられてもいる。FRA、逸機。
 
7R98R9TK
 
l・㈬(2/6)・㈷→㉃・r・㈷→㉀→㈮ 孤立して・r8・ターンオーバー 
 
㈮すごくいい選手、2月・SCO戦での膝前十字断絶という大ケガから大会中に復帰。人びとが待ち望んでいた好青年。だけども、若いが故に「老獪さ」がなかった!? あのシーン、相手陣で孤立したのなら、ボールを離さずに、ノットリリースのPで十分だった。
 
㈷:デュポン→㉀:アルドリット→㈮:ジュロン、この3選手、オーシュのジュニアチーム時に全国制覇したチームメート。大会期間中にフランスで放映されたドキュメントではこの3選手を中心に今日までの軌跡が詳細に描かれていた。ジュロンとデュポンはジュニアの後、カストルと契約し、現在はトゥルーズ所属。アルドリットはラロシェルと契約して今日に至っている。もちろん、国歌斉唱時は彼ら(この3人に同じ地方出身のバイユ・マルシャン・アルデゲリ)はデュポン主将の隣に並んでいる。
 
9BK〜 14=トライ 10G
 
瞬時の9のボックスキック、おそらくもっと深く蹴ろうして ほぼ真上近く上がってしまったミスキック?! しかし、フランスは前がかりになっていて 瞬時に反応できず。㈺と4がコンテストし ㈺がノックバックしたボールを14が拾い独走。 と書いてみて、RSA・ロックの4番がパントを追いかけているということは デザインされたプレーだった! とすれば 9は狙い通りの位置にボールを落下させた!? 恐るべしRSA!!
ともかく フランスの「防空網」まったく機能せず。試合早々の電光石火の攻撃が帳消しになった。こんなことしてちゃあ 勝てない。「レフリーのせいで負けた」のではなく 「レフリングミスも敗因の一つ」としか言えない。
それにしても 予選プール・ゴールキックに苦しんだRSA ノックアウトステージになると きっちり決めてくる?!
 
7分 RSA 7-7 FRA
 
令和6210

2024年2月9日金曜日

今日は、恒例の賑やかな金曜日のランチ会✌️🍷

私はアントレを Caviar d'Aubergine から、プラはお肉で、赤ワイン。デザートは無しでコーヒーを頂きました。5年前に私の作品集を出版してくれた Frankのデザートは Mille Feuille 、Gerard は Baba au rhum、GillesとCatherine は特別タルト・ポンム。久しぶりに会えた Henri は、明日からイタリアのエルバ島に出発、彼の別荘に6月迄滞在とか。80代から70代、60代世代が中心の集い、今日は 23名が集合 😋 まるで楽しい同窓会の感じでした。

Kinésithérapeute (運動療法士)に通って、右膝の痛みを和らげて居ます✌️😵‍💫

日本が大好きで、桜の季節に東京や京都を訪ねた事が在るムシュー Olivier Vinçon 氏。彼はKinésithérapeute の先生。日本語に訳すと運動療法士。2年前に肩と腰が痛い時に、主治医から紹介されて通った事が在りました。当時は肩と腰の痛さが在り、見事、半年で痛さが消えて安心して居ましたが。今回は右膝の痛さで、やはり主治医の紹介状を頂いて通い始めました🙇🏼‍♂️以前の場所と異なり我が家から徒歩12分。以前は路面電車で10分でした。治療室は2部屋に可愛い庭付きと成って居ました。

2024年2月4日日曜日

Mon musée imaginaire par Monique de Beaucorps

2月3日、18時に、モニック女史の詩集にサインした本をプレゼントして頂きました。

2024年2月3日土曜日

岡島レポート・2019 W杯・備忘録 209

 太陰暦で過ごしたら どんな日々になるのですかね

2019 W杯・備忘録 209
〜 M44 RSA/FRA 1 〜
 
20231015日 W杯準々決勝 RSA 29-28 FRA
 
試合後の記者会見で、FRA主将デュポンは「レフリングが、この試合のレベルじゃなかった」と発言する。この夜の投稿サイトは、レフリー批判に満ち溢れていた。
翌日以降、敗因について、語られ続けている。以下、Midol紙上(ほぼ毎号、何らかの形でこの試合の敗因に触れている)での興味深いものを抜粋してみる。
 
1020日付:
67面)「TMO 5つの決定的な判定」と題して、ポワト(2019W杯レフリー)が解説している。
㈰ 7分:エツベツのノックオン
㈪ 17分:ダンティへのヘッドコンタクト
㈫ 22分:コルビのチャージ
㈬ 25分:ボールキャリアー・クリエルのタックラー・デュポンへの肘打ち
㈭ 47分:デュトイのノックオン
 
WRが試合直後のレフリーミーティングで確認した5つのミス」と題して(ジャッジWR責任者は112日のロングインタビューの中で本件のWRの関与を否定している)
FRAに不利なものとして)
㈰ 17分:ダンティへのヘッドコンタクト
㈪ 22分:コルビのチャージ
㈫ 68分:スミスのジャッカル
RSAに不利なものとして)
㈬ 9分:プノーのタックル
㈭ 78分:ウォキのオフサイド
 
67面)「FRAの7つの敗因」として
㈰ 7-0とリードしている時間帯のフィクーとプノーの連係ミス
㈪ RSA3トライを45秒間で与えたこと
㈫ スクラム、試合が進むにつれて劣勢になったこと
㈬ 数的有利時に攻めきれなかったこと
㈭ ジャリベールとラモスのミス
㈮ エツベツのトライ時にジャリベールが孤立していたこと
㈯ 適切なコーチングの欠如・リザーブプレーヤーのインパクトのなさ
 
1023日付:
6面)「FRAは不利な笛を吹かれたか」と題して、「ウィ:そのとおり(=FRAに不利)」として1991199520112023大会を、「ノン:逆(=FRAに有利)」として198720072011の事例を挙げている。
 
なお、1995主将・2015HCのサンタンドレは、「今回の敗北は、1995RSA2011NZのような「ホームタウンデシジョン」の恩恵に預かれなかったことだ」と発言し、人びとの共感を呼んだ。
 
1110日付:ガルティエ記者会見(試合後の会見後、沈黙を守っていたガルティエが8日記者会見を開き、その模様を記事にしている)で注目すべき点として「試合後、スタッフのガルセス(2019決勝レフリー・現FRAスタッフ)と詳細に試合を分析し、レフリングの疑わしい9シーンについて、ジャッジ・オキーフチームに送付し、彼らの解説を受けとった」と大過去で語っている。具体的な敗因は語らず、一部から批判を浴びた。
 
124日付:ハンセン(元NZHC)インタビュー
「ガルティエは準々決勝の敗北を踏まえて新チームを作り上げなければならない」という見出しで、「2007大会のNZはラグビー的には素晴らしいチームだったが、大勝負に向けてのメンタルの調整が欠けていた」と語っている。
 
1225日付:ブロンカン(80歳、かつて「魔術師」と呼ばれたフランスクラブチームの名将。デュポン父・ヌタマック母などとも旧知の仲)インタビュー
Q:レフリーに関して、RSA戦をオキーフが吹いたことについてどう思われますか?
A:あの試合、バイリンガルのアルドリット(父親がスコットランド人)をキャプテンにすべきだった。あのような大舞台、レフリーは、とてつもない重荷を背負っている。そのレフリーの話す言語を使いこなせなければならない。キャプテンの務めは、レフリーの脳細胞に入り込むことだ、インフルエンサーとして。デュポンのようなアプローチではだめだ((注)デュポン父から7歳のデュポンの自慢話を聞いたこともこのインタビューの中で触れている)。そういうことを試合前に考えなかったことが悔やまれる。どんなレベルの試合でも、私はレフリングについて細心の注意を払ってきた。これは、大会前に私だけでなく何人かが言っていたことだが、レフリングにバラつきがある。レフリーは全てを正しくは吹けない。現代ラグビーは、ラックとスクラムについて、制御不能だ。
Q:何がFRAに欠けていたのでしょう?
A:大会初戦は「はじまり」にすぎない。1月経ってチームを頂点に持っていかなければならなかった。デュポンのケガが大きく報じられ続けた。これはスクラムハーフのルクー・クイユーをはじめチーム全体に悪影響を与えた。デュポンなしじゃ戦えない?ラグビーは、そんなもんじゃない。チームスポーツなんだ。一人がケガしたら、別の誰かが埋める。そういうもんだ。みんなが存在感を示す。それがチームなんだ。
Q:敗北については、どう分析されてますか?
A:フランスの地で戦うことで過剰なプレッシャーがあった。国民性として、些細なことでもドラマにしてしまう。フランス人は団結することが苦手だ。勝ってる時でも、攻撃が足りない・蹴りすぎだ・タックルに入ってない、というような紋切り型の批判がなされる。自由の代償だ。結果として、ベスト8敗退というこれまでの大会で最低の結果に終わった。
Q:ガルティエよりもエラスムスを評価しているようですが?
A:ガルティエは悪くはない。しかし、RSAの辿った軌跡、素晴らしいじゃないか、なんというチームだ。スミス、ポラード、ラインアウトスローの出来ないフーリー、大好きだ。エラスムスは、チームが大したことなくても限りない信頼感をチーム内に醸し出していた。
 
112日付:ジャッジ(現WRレフリー部門最高責任者、元コロミエのスクラムハーフ(ガルティエがジュニアチームのスクラムハーフ時の1軍プレーヤー)→国際レフリー(2007大会WAL/JPN戦も吹く)→2011大会FRAスタッフ→現職に)ロングインタビュー
Q:フランスでは、多くの人びとがレフリーのせいで負けたと思っているのだが?
A:大会前、フランスチームが人びとにどう受け止められていたのか。ピッチ上での良好なパフォーマンス・スタッフからの絶妙なコミュニケーション・黄金世代の出現・自国開催などなど、フランスは勝つはずだ、と思い込んでた。しかし、ラグビーは楕円球で争われる。バウンドは気まぐれだ。ルールも複雑だ。予想外のことも起きるよ。
Q:かつてチームスタッフでもあったから、試合後のデュポンの発言は理解できるのでは?
A:レフリーの責任者の立場で、あの発言に賛同することはできない。なんてたって、あの発言でオキーフに対する批判が激化したわけだし。もちろん、デュポンのことは理解しているし、彼のモラルを疑ってはいない。
Q:オキーフはいくつかのミスを犯し、それによって試合が覆ったのでは?
A:私たちは、試合後、彼のパフォーマンスをレビューした。その後、両チームのHCと私の間では、フランスの敗北はレフリングのせいではない、と了解し合っている。もちろん、我々もミスを認めるし、各試合後、両チームとレビューしている。関係者間での透明性は確保されているし、信頼に基づいて、両チーム関係者と話し合っている(部外秘)。本件に関しては、特にフランスサポーターから非難されている。しかし、フランスチームの選手・スタッフは、我々と同じ認識でいる。
Q:大会中、しばしば試合前のミーティングやメディアを通じてのレフリーに対する「ロビイング」が話題になりました。実際のところ、影響はあったのでしょうか?
A:試合前と後、信頼関係を基にしてミーティングを持っている。そこでは、両チームコーチ陣と率直に話し合ってる。たとえば、それぞれのチームが感じているレフリングの疑問点とか相手チームの疑わしいプレーとか。そういうのを質問され答えてる。こうしたことは継続されてきていて、コーチ陣の当面の関心事がわかるし、レフリングの向上に繋がっている。よき習慣だと考えている。
 
119日付:ガルティエ・ロングインタビュー(今年の六か国対抗前)
Q:これからのチームビルディングは?
A:選手たちにSNSで次のメッセージを送った。「フランスでは、失望が反抗を生み、反抗が戦闘を生み、戦闘が勝利を生む」。とても情熱的だ。また「恐れ、疑わなければ:向き合うこと:空中戦で勝つ:我が身を省みず」とか、チーム内ではシンプルにリスト化している。
Q:今後のチーム強化策は?
A:近年のWRとの共同作業で成果を得てきた。確かに、準々決勝の敗退で論議を巻き起こしたが、それは問題じゃないんだ。大会中、FRAは一番規律を守っていた(1試合平均P7)。一方で、違った分野を強化しなければと考えている。それはメンタルの強化だ。2年前から取り組み始めたのだが。
Q:具体的には?
A:メンタルの強さが試合結果に反映する。分析的に言うと、まず「点数化」する:一方のチームが「勢いのある時間帯」に得点するかできないか、それによって心理面でのポジティブ・ネガティブな影響が出る。それを数値化するんだ。ほかにも、ミスで笛を吹かれるか否か、自チームがボールを失った時とか、カードや「50-22」とか、試合中に生ずるシーンでのメンタル面での影響を数値化するんだ。これまでの試合で勝った時はこの数値も上回っており、負けた時は下回っていた。あのRSA戦もね。
Q:どういうことですか?
A:もっと冷静でいなきゃいけなかったんだ。特に、勢いのある時間帯で得点できなくても。たとえば? あのエツベツのプレー((注)おそらく6分のノックオンもどき)。あの時点でフランスはリードしていた、にもかかわらず心理面ではダメージを受けた。レフリーが笛を吹かなかったことにメンタルでネガティブな影響を受けちゃいけないんだ。なぜなら、フラストレーションが溜まるから。試合全般はよく戦ったんだが、余計なフラストレーションにエネルギーを使っちゃってたんだ。
Q:どうするんですか?
A:トレーニングするんだ。フラストレーションは伝染するっていうことを。誰かが頭を下げたら他の選手もそうしちゃうとか。どのラグビーチームにも起こることなんだ。だから、ピッチ上では一人の選手だけが話すべきなんだ。一人の選手だけがレフリーに気の利いた質問をするんだ、感情に流されずに。
Q:これからの4年間のゲームプランは?
A:ラグビーは3つの次元の高さで争われる:地面上、ヒトの高さ、空中。強化すべき点は明確に特定できている。それは地面上のプレー、ボール保持の有無にかかわらず。もちろん、ヒトの高さのプレーも向上させなければならないし、空中戦も大切だけどね。たとえば、RSA戦。空中戦では両チームとも33%((注)獲得率?)だった。でも、FRAは空中戦で負けたと思われている。なぜか? 空中戦直後の地上戦で負けていたのだ。一対一の空中戦でのコンテストの直後の地上戦、そこに改善の余地がある。
 
令和623